フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

昔の記憶が蘇るとき

2024-06-23 15:30:24 | 美しく生きるという事

今朝のラジオで『横浜市の八景島シーパラダイス…』と言う名前が耳に入り、

するするするっと昔の記憶が引きずられて現れた。

そこには、子どもが小学校低学年の頃に連れて行ったことがある。

なぜなら、帰宅後遊ばせたくない子どもがいたからだ。

その子どもは、よくうちに遊びに来ていた。

あるとき、長男が言う。

『可哀想にピーちゃんが投げられて…』

『え?何、何かしたの?』

どうやらその子どもがうちで飼っていた小桜インコ二羽を天井に放り投げたようなのだ。

私が留守にしていた時だ。

鳥は羽があるから飛んで死にはしなかった。

しかし…。

その子どもはうちの物も盗んだことがあった。

ペットにまで手を出すのか。

その子どもを家に上げないために家を留守にしなければならない。

そのために八景島シーパラダイスに行くという用事を作って留守にしたのだ。

それ以後その子どもを家に上げるな、と言っておいた。

 

いつもは記憶の底に封じ込められている記憶。

それがなんのきなしにいきなり、突然現れる。

びっくりすると同時に、当時の嫌な苦い思いもこみ上げて、

複雑な気持ちになった。

もちろん、その小桜インコ二羽はとうの昔に死んでいる。

嫌なことがあったね、とインコたちに声を掛けた。

コメント
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