フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

亭主が単身赴任から帰ってきた。

2021-06-28 22:27:16 | 美しく生きるという事

訳あって別々に暮らしていた私ら夫婦の訳とは亭主の単身赴任だった。

約7年間の単身赴任生活で、初めに揃えたものに加え、

必要に応じて買った電化製品や食料品などが家に戻ってきた。

人一人とは言え、人並みに暮らそうとすれば、

冷蔵庫だ洗濯機だ電子レンジだ炊飯器だ鍋だ食器だポットだテレビだこたつだ……

などが必要なのだなと、戻ってきた山のような荷物を見て少しばかり驚いたのだった。

私らが結婚したときは、

私が一人暮らしをしていたので使っていた家具や電化製品はそのまま生かすことが出来た。

しかし、今回はもういらない。

リサイクルショップに相談しようと考えている。

しかし、いらないとはいえ、亭主の生活を毎日支えたものだと思えば、

なんだか愛おしくて手放すのが惜しまれる。

どうしようかな。

オブジェとして家の中に飾っておこうか。

悩ましい限りだ。

コメント (1)
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