タトゥーを動かすという発想も面白かったし、アニメならではの表現が満載で、映像はもちろん素晴らしかった。でも個人的見どころはなんといってもストーリー。というかモアナ。
モアナいいよ。16歳の少女なんだけど、とてもたくましい。並外れた身体能力、無謀とも言える勇敢さ。表情やちょっとした仕草なんかも、女の子女の子してなくていい感じ。これだよこれ、こういうのが見たかったんだ。
恋愛要素皆無で、主人公が男の子でもほぼ同じような感じで話が成立しそうなところがいい。日本だとなかなか出ないタイプのヒロインなんではないかな。
相棒となるマウイのモアナに対する接し方にも、ストレスを感じさせるような要素がなかった。女の子扱いは全然しなくて、ただのガキ扱い。チキン呼びするときは「人間だから」で決して女だからではない。
もちろん、下心なんて一切なし。日本のコンテンツだと10代の女の子に欲情するような大人が当然のような顔して出てくるからな。
女子高校生と警察官の恋愛物と、女子高校生と教師の恋愛物の映画がこれから公開されるんだもんな。地獄のようだよ。
アメリカはマッチョな男性推しがキツすぎるところは嫌だけど(そう言えばマウイもモアナのお父さんも異様にマッチョ……)ロリコンを肯定しないという点に関してはきちんとしていていいな。