場末の雑文置き場

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天皇タブー

2019年06月16日 | 政治・社会

日本で天皇制に反対することって、安倍政権批判以上にタブーな感じがする。おおっぴらにはなかなか言いにくい。言ったら場合によっては「おかしな人」とみなされて爪弾きに合う。

自分がTwitterなどで普段見ている人たちはみんな天皇制反対なんだが、一歩そこを抜けると全然違う世界が広がっている。「普通の人たち」が無邪気に「天皇陛下に感謝」していたり「令和おじさん」の話題で楽しんでいたり。
ニュース番組を見ると天皇をテンノーヘーカ、皇族をナンタラ様だのと呼んで敬っている。そしてほとんどの人がそういうのを疑問に思わないようだ。

天皇制なんて身分制そのものだし、維持するためにものすごく金がかかってるのにな。皇位継承の式典関連予算が約166億円で、大嘗祭の費用が27億円。そのほかに、天皇や皇族の生活費だって相当かかってる。生活保護受給者が叩かれ、保護費を出し渋られるのに、特定の家族のためには湯水のように税金が使われるし文句を言う人も少ない。
大体、大嘗祭なんてどう考えても宗教行事じゃないか。政教分離の原則にも反してる。さらに言えば天皇の存在自体もそうだけど。神道のトップだからな。

天皇制反対派の割合はたったの7%らしい。多くの人に当たり前に受け入れられてしまっていて、もう四面楚歌状態。
「リベラル」系でも安倍は大嫌いなのに天皇大好きな人らが少なからずいるんだよな。リテラとかリテラとかリテラとか。共産党も新天皇の即位に祝意なんか評しちゃって情けない。

この間の改元騒ぎ、ひどかったな。あのときはテレビもテンノーヘーカテンノーヘーカってそればっかりで、ニュース番組なんか普段以上に見るのが嫌だった。
ネットも同じようなもん。普段政治の話題をしない趣味系アカウントも新元号ネタで楽しそうにしていた。レイワレイワうるせえ。元号なんかいらない。不便なだけなんだよ。

天皇が変わろうが元号が変わろうがめんどくさいことが増えたり税金が無駄に使われるだけで、いい方には何も変わらない。天皇の代替わりじゃなくて天皇そのものがいなくなったら本当に時代が変わった感じがするんだろうけどね。そのときが来るのはいつになるかな。