場末の雑文置き場

好きなことを、好きなときに、好き勝手に書いている自己満ブログ。

世界体操2022 種目別の感想

2022年11月07日 | スポーツ

世界体操が終わってしまった。録画の編集作業なんかをしながら余韻に浸ってはいるけど、少し寂しい。

放送内容には意外に満足できた。生放送が多かったし、いつもよりはたくさんの選手の演技を映してくれたし。
特にCSの放送は、有料だけあって入場シーンや表彰式もちゃんと映してくれたし、種目別は全選手の演技がカットされることなく見ることができたので満足。余計な煽り映像だとかタレントのコメントもなく、体操ファン向けの内容だった。吊り輪と段違い平行棒とあん馬の表彰式は放送時間の関係で映らず、そこは残念だったけど。

体操の大会があると他の人の感想を検索して見るんだけど、今回の大会は見てる人がいつもよりずっと少ないのがよくわかった。放送時間帯が深夜だったり、一部はCSだったりするから当然と言えば当然だけど。テレ朝も全然宣伝しないしな。内村の現役時代だったら深夜でももっと見られていた気はするが。

鄒敬園の平行棒はやっぱり圧倒的だった。スコアも異次元の16点超え。2019年大会では予選落ちだったから、今回は本当に良かった。絶対王者が実力を発揮して順当に勝つのが私は好きかもしれない。波乱なんてなくていい。失敗しないのも実力のうちではあるけど。

床はカルロス・ユーロ、吊り輪は尤浩に優勝してほしかったんだけど、どちらもメダルに届かずで残念。カルロス・ユーロは個人総合ではとてもいい演技をしていたし、もちろん鄒敬園ほどではないけど頭一つ抜けた優勝候補だったのにな。床の種目別決勝で失敗して跳馬と平行棒でリベンジするという、去年と同じパターン。なぜ一番の得意種目では決勝でやらかしてしまうのか。でも、昔ドキュメンタリーで見たときはこんなにすごい選手になるとは思いもしなかったな。本人ももちろんだけど、釘宮コーチもすごい。

平均台は落下が多かった。動きがとても綺麗だったアンドラーデや高難度の演技構成の欧鈺珊の完璧な状態の演技を見てみたかった。それはそれとして、元々補欠だった渡部が優勝したのはすばらしいことだけど。3位になった宮田は個人総合でも入賞したし、これからが楽しみな選手だな。小柄だけど子供っぽい感じじゃなく、体格もしっかりしているのがいい。 

鉄棒の決勝もとても見応えがあっていい試合だった。特に素晴らしかったのは、誰も落下しなかったこと。かなり珍しいことなんじゃないだろうか。
橋本は、多分満足できる演技ではなかっただろう思うけどリューキンが決まったのは良かった。リューキンは好きな技なので、これからも入れ続けてほしい。あとヴィンクラーをやる選手が増えてほしい。誰もやってくれなくて寂しいので。


世界体操2022 男子団体決勝の感想など

2022年11月03日 | スポーツ

今年の世界体操、地上波の放送がかなり減らされていた。女子団体、女子個人総合、種目別1日目がCS送りに。CS見られないのに、むしろ種目別を一番楽しみにしてたのにテレ朝め、と思ったけど、調べてみたら私が住んでいるマンションにはどうやらCS視聴用のアンテナがあるらしい。もしかしたら光回線なのかもしれないが、そのへんはよくわからん。
ともかく、スカパーと契約しさえすればすぐに見られるようになるし、テレ朝チャンネルだけなら料金もそんなに高くない、と分かったので人生初のCS契約をすることに。慣れなくて上手くいかなくてカスタマーセンターに電話したりもしたけど、とにかく映るようになった。これで女子個人総合も種目別も見られる。

女子団体の放送はCS契約前で見られなかったので、私の世界体操は男子団体決勝からのスタートとなった。午前3時からだったので、10時前に寝て早起きして見た。
今回はロシアチームが出ていないので日本チームと中国チームの一騎打ち。……というほど競ってもいなかったか。少し差があったよな。最後の橋本の演技前に中国チームの一位はもう確定してたし。

中国チームは予選が良くなかったらしいけど、そういうときでも決勝で巻き返すのが中国なのよ。今まで何度もそんなことがあったのを覚えている。現地入りした記者の人のTwitterによると、今回の中国チームは怪我人が多くて大変だったらしい。肖若騰なんかもいなかったしな。でもさすがの層の厚さだった。あと、いつの間にか尤浩が30代のベテランになっていたことに時の流れを感じた。

今回一番印象に残った選手は楊家興。あん馬で乱れまくって、普通なら絶対落ちるような体制のまま落ちずに耐えきった。鉄棒でも片手が外れて、これも普通なら落ちるのに耐えてその後立て直した。この「落ちない力」がすごい。もちろんミスしないのが一番だろうけど、ミスをどうやって最小限に抑えるかってのも大事だよなと。

中国チームのあん馬、一人は落ちるし一人は乱れるしで結構ダメダメに思えたんだけど、他のチームがそれ以上に失敗しまくったので終わってみれば全体一位のスコアだった。やっぱりあん馬って難しいんだな。日本チームも中国チームも誰も落ちなかった年もあったし、今回は器具の問題もあったのかもしれないが。

試合は楽しかったし、CS契約でわりと簡単に見られるようにはなったけど、体操のこの扱いは大いに不満。去年はABEMAで予選をずっと流してくれていて、そこはとても良かったんだけど、それでも色々と思うところはあった。総合的にフジテレビ時代のほうが良かった気がする。
今年はLIVEで見られるのはいいんだけど、でももっといろいろな人に体操を見てほしいとも思う。CS放送だったら体操オタク以外はほぼ見ないだろうし、体操好きでめちゃくちゃ見たいのに見られない人も多そうだ。