場末の雑文置き場

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「428 〜封鎖された渋谷で〜」おまけ要素感想

2017年11月28日 | ゲーム

■カナン編

おまけとは思えないボリューム。フルボイスで一枚絵も豊富で。でも正直冗長に感じてしまった。

アニメ絵ってところにはそんなに抵抗がなかった。ギャルゲーだってプレイしたことがあるので、レビューではボロクソ言われていたけど私は気にならないかと思った。最初は。

でもこれはダメだわ。文体に癖がありすぎて私には合わなかった。くどいよ。言いたいことをもっと簡潔にまとめてくれよ。
カナンの声が妙に可愛い声で、そこにもちょっと抵抗感があった。もともとゲームにボイスなんていらない派だし。

内容も本編と毛色違い過ぎで違和感がすごい。アルファルドなんて別人じゃん。本編では少女なのに、こっちは4年も前から大人の女で。矛盾してる。変装の達人で子供にも化けられる……んだったら本物のカナンそっくりにだってなれそうなもんだし。それに、こっちのアルファルドは妙に感情的なところが小物感を漂わせていて、本編に比べるとオーラや恐怖感は今一つ。

クソだとは言わない。好きな人は好きなんだろう。実際、本編よりこっちのが面白かったと言っている人だっているし。でも私は苦手。


■鈴音編

不覚にも泣いてしまったけど、でも感動して泣いたのとは違うかな。人の死を使って感動させようとする手法は好まないので。じゃあなんで泣いたのかというと、少年があまりにも可哀相だったから。
本編主人公の妹である鈴音の命を助けるため「だけ」に設定された都合のいいキャラクターなんだよね彼は。このゲームのキャラクターのほとんどは、ストーリー上の都合のためだけに存在するんじゃなくて、脇役に至るまで自分の意志を持って生きていた。でもこの少年は違う。鈴音のためだけに存在していた。そこが悲しく思えて。だから鈴音が助かってよかったね、とは全然思えなかった。


■その他

エコ吉編は完全に攻略情報に頼ってみた。だって自力ではわからないよあんなの。ストーリーは可もなく不可もなく。ただ、エンディングでメイキング映像があるのでそこは見どころ。

スペシャルエピソードはマニアックなクイズに答えたり、どこかの画面で止めてしばらく待ってからコマンド入力したりと、出すのが結構大変で時間がかかる。その大変さの割に、本編と違って絵が全く動かなくて画面が地味すぎるので途中でコンプリートを諦めた。
こっちのストーリーはかなり癖が強くて、引いてしまったものもあった。着ぐるみ業者の話はセクハラくさかったし、加納の彼女の親父が実はヤバイ人とわかって戦慄した。娘の溺愛ぶりがマンガ的に誇張されていて微笑ましい……とはとても思えず、本気で嫌悪感を抱いてしまった。
あれは毒親だよ。支配・束縛されてるよ。加納、あんな親父がいる人と結婚して大丈夫なのか? いや、それよりも彼女も親父と縁を切って逃げたほうがいいのでは、と心配してしまう。
あと、プリティハニー(だっけ?)の正体はこの親父だろうな。その真実がわかるようなエピソードは解放できなかったけど、きっとそう。

おまけシナリオとして、平和な生活に戻った後の全主人公のエピローグでもあったらなお良かったな。私としては、一番知りたかったのは頭山さんの雑誌が無事出版されたのか(されたんだろうけど)、あの親子は無事なのかってことなんだが、これの答えももしかしたらスペシャルエピソードの中にあったんだろうか?


→本編感想


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