場末の雑文置き場

好きなことを、好きなときに、好き勝手に書いている自己満ブログ。

ポメラ DM100を買った

2016年03月29日 | その他

2万3000円もするので、ずっと気になっていたけどなかなか手が出せなかった。でも最近思い切って買った。
これを使い始めてから文章を書く能率は上がった。高かったけど買って良かった。

外に持ち運ぶのが一般的な使い方なんだろうけど、私は家で使うことの方が多い。ちょっとしたアイデアをすぐに書きたいときにすごく便利。スペースをとらなくて家のどこでも、ソファの上でだって書けるし、書くことに集中できる。

ポメラは本当に文章を書くことに特化されていて、それ以外のことができない。不便と言えば不便かもしれないけど、そこがいいんだよね。
文章を書くには頭を使わないといけないから、ネットに繋がったりしたらついついそっちに逃避したくなったりするもんだから。
あとはやっぱり起動の早さ。パソコンだと電源を入れてから書けるようになるまで結構時間がかかるけど、こっちは一瞬。思いついたことを、忘れないうちにパッと書ける。

ちょっとしたメモも日記的なものもブログ記事もこれで書いてる。ブログ記事はこれで八割くらい書いてからパソコンで仕上げる感じ。
書き上がった文章はすぐにパソコンに移して、ポメラには多くても5ファイルしか残しておかない。複数あるファイルやフォルダの整理のしやすさでは、やっぱりパソコンが大分上かな。

ポメラを使うのはこれが初めてではない。以前はDM20を使っていた。DM100より一万円ほど安い値段で買えたっけな。
3年くらい愛用してたんだけど、キーボードで一部キーが認識されなくなり、使えなくなった。それから数ヶ月、さんざん考えた末DM100を買うことにした。

そのDM20とDM100との比較をば。

前のように小型バッグに入れて持ち運ぶことはできなくなった。でもその欠点以上に良くなった点の方が多い。やっぱり高いだけのことはある。

画面は、見やすくなった。サイズも大きくなったしバックライトも付いた。一番嬉しかったのが行間を変えられるようになったこと。私は行間を少し広めに設定している。同じ文字サイズでも格段に見やすくていい。文字サイズは前より選択肢が増えたけど、24と32の中間くらいが欲しかったかな。

キーボードも少し大きくなって打ちやすくなった。折り畳み式よりパッと使えるし安定感あるし、こっちのキーボードのほうが好き。
左下に若干たわみがあって、最初は少しだけそれが気になった。でも慣れれば無問題。

変換の精度もDM20より上がった気がする。固有名詞のボキャブラリが増えた。私は体操ファンなので「内村航平」や「冨田洋之」が一発で変換できることがわかったときは嬉しかった。
今生きている有名人関係はそこそこ出るみたいだ。2011年の発売なので、その時期すでに活躍していた人だけだけど。
でも歴史上の人物はダメだった。「織田信長」ですら登録されてなかったぞ。そりゃないよ。

新しい機能としては、国語辞典と英和・和英辞書が付いた。国語辞典はたまに使ってる。結構便利だと思う。
カレンダーが付いたり表が作れるようになったりもしたけど、こっちの機能は全く使っていない。

売りであろうATOKは、私には合わないみたいだ。だから入力スタイルはMS-IMEを使っている。ポメラでGoogle日本語入力が使えたら、すごく助かるんだけどな。あとは画面が電子ペーパーだったらとか、バッテリー内蔵だったら良かったのにとかいろいろ思うことはあるけど、総合的にはとても気に入っている。


作文嫌いを生む作文指導

2016年03月27日 | その他

昔、作文指導の会社でアルバイトをしていたことがある。学習塾から子ども達の作文を預かって採点を請け負う会社。赤ペン先生みたいな人が何人もいて、子供達の作文に直しを入れていた。

そのときに実感したのが、作文指導の難しさ。その会社は私の目から見ると適切に指導しているとは言い難かった。却って子どもたちの作文に対する興味の芽を摘んでしまうようなことをしていたと思う。
私はただのアルバイトの雑用係だったけど、私が指導した方がいくらかマシだったんではないかと思うことが多かった。作文指導をするのは字が綺麗なことが条件で、私はその部分が壊滅的だったからどうしようもないんだけど。

見たところ、文章を変にこねくり回して却っておかしくしてしまうようなケースが多かったんだよな。みんな、とにかく直しを入れないと気が済まないみたいで。
例えば、子どもが「○○くん」と書いているのを「彼」と修正していたり。「彼」っていうのはもともと外来表現で、日本語としてはあまり美しくない。私もよく使ってしまうけど、文章の美しさを重視するならなるべく使わない方がいい表現だ。だから、「彼」じゃなくて「○○くん」って書いているその子のほうが正しい。
こんな感じのケースをいくつか見て、なんだこの的外れな直しは、って歯痒くなることが何度もあった。

本当は、誤字脱字、言葉の誤用、主語の抜けとか最低限のこと以外は直すべきじゃないと思う。文章のつながりがあまりにもおかしくて急に話が飛ぶとか、そういうのは指摘してもいいかもしれないけど。
子どもを作文好きにさせたいなら、基本的には本人の書いたものを最大限活かすほうがいい。あんまりゴチャゴチャ言われると、モチベーションが下がるからね。

あと、判定も妙に厳しくて、滅多にA判定が出ないシステムになっていた。そういうのも子どものやる気を削ぐ要因になっていると思った。
そこの指導は全体的に、子どものためというより採点者の自己満足って感じがすごくして、ずっと違和感があった。

私が子供の頃に受けていた作文指導はあんな感じじゃなかったな。文章をこねくり回されたりなんてしなかったし、誤字脱字がないとか最低限のことができていて、文章の構造がおかしくなければ高得点をもらえた。あそこの指導員たちみたいに細かいことをうるさく言わなかった。
大体いつも◎をもらえて、自分は文章が上手いんだと痛々しい勘違いをしていたこともあった。でも、そのおかげで今に至るまでずっと書くことが好きでいられた。
今もほぼ毎日なにかしら文章を書いている。(ただしブログの更新頻度自体は低い)

もともと書くことが好きで、自分の文章に磨きをかけたいと思っている子の集まりなら細かいことをうるさく言う指導もいいと思う。もちろん指摘が適切であることが必要だけど。
でも、塾からの課題で特に書きたくもない作文を書かされている子どもたちにとっては、あんな指導は逆効果でしかない。

私の文章はけっして上手くはないけど、それでもブログを始めたころよりは大分進歩した。本人比で。それでいいと思う。
文章は事実や自分の感じたことを表現するための手段であって、上手く書けるかどうかはそれほど重要ではないと思う。プロだったらそりゃ話は別だけど。

作文には明確な答えがない。こういうものの指導には、相当な技術が必要だ。中途半端な人にそれをやらせてはいけないんだ。


浮気とダブスタ

2016年03月26日 | ジェンダー・家族等

乙武氏が5人の女性と不倫をしていた、という報道が最近あった。この件で、一緒に謝罪文を書いた乙武氏の妻のことを父が「いい奥さんだ」と言っていてゾワーッとした。
完全な被害者である奥さんに謝らせる乙武氏の神経についてはなんとも思わないんだろうか。そして、こういうのが美談と捉えられてしまうようなこの国の空気ってなんなんだろう。おかしいと思っている人もかなり多かったようだから、その点は良かったけど。

不倫報道ってなんだかいつもモヤモヤさせられるんだよな。男がやった場合と女がやった場合で、責められる度合いが全然違う。男が既婚者で女が独身での場合でも、女のほうがより強く非難される。明らかにダブルスタンダードで、そこがものすごく腹立つんだ。

矢口真里の叩かれようもすごかったっけ。男だったらここまでは責められなかったんだろうな。
週間金曜日の「世界一下世話なラブレター」っていう、芸能人について好き勝手に評してるだけの連載で矢口が「男好きのセックス狂い」呼ばわりされていたことも覚えてる。浮気は誉められたことではないとは言え一人と浮気しただけでこの言い草。
「下世話」を自称してるし、いつも悪口しか書かれていない連載ではあるけど、これが男だったら、相手が複数でもない限りヤリ○ン呼ばわりなんかしないんだろうというのがわかるので、そこがすごく嫌だった。仮にもリベラル雑誌でこんなのを載せてもいいのかと思ってすごくイライラしたことを今でも覚えている。

私は浮気が必ずしも悪とは思っていない。
例えば一回り以上とか、うんと年が離れている夫婦だったら、年下のほうが浮気してしまうのもある程度仕方ないんじゃないかと思ってる。もちろん男女どちらでも。それが許せるくらいの度量がないなら年の差婚なんかしないほうがいい。
あとは昔のフランスの貴族みたいな、結婚していてもほかに愛人がいるのが当たり前、お互いそれで了承済み、っていうのだったら公平だしなにも問題ないと思う。

でも現状の日本がどうかと言えば、浮気がある程度許されているのは男だけ。そして、平気で浮気するような男でも「俺は浮気するけどお前はダメ」っていう意識だからな。
女は浮気しないのが当たり前、したらクズ、ビッチ呼ばわり。男は浮気するのが当たり前、本能だから仕方ない、しなかったら偉い、って感じになってる現状。ただ浮気しないだけの男を「聖人」と評している人も見ちゃって驚愕したな。

夫の浮気を許したり一緒に謝ったりする妻が模範的な妻とされて褒め称えられる。良妻=都合のいい妻。で、浮気を許さない女、浮気程度ですぐ別れると言い出す女は怖い女扱いされる。

ああ、クソだ。こういうのを見てるとホント、結婚なんてするもんじゃないなと思う。


「仮面ライダーゴースト」第23話感想

2016年03月21日 | 特撮

前回に引き続き、今回もいろいろ詰め込みすぎじゃないだろうか。アランがマコトを拘束・洗脳して「一つになった」とか「本当の友だ」とか毎回お約束のように言ってる話で4週も引っ張ったくせに。

タケルは前回のトラウマでやさぐれてしまった模様。これはまあ仕方ない。あんなものを見せられたらね。今までがいい子すぎたんだ。それに、今までのアランの所業を見れば、助ける気にならんのも十分すぎるほどよくわかる。
そこはいいんだが、立ち直りが早すぎるのは気になった。タケルの心情の変化の描写が、なんか雑なんだよな。前回の兄貴の反逆も雑だった。タケルよりアランの心の変化の方がまだ丁寧に描かれてる感じがするぞ。

タケルが心を閉ざした代わりに、急に物分りのいい頼れるお兄ちゃんと化したマコト。指名手配されてホームレスと化したうえ、慣れない生身の体で苦労するアランの世話を甲斐甲斐しく焼いていた。しかもすごくいい笑顔で。
あれ、こんなキャラだったっけ? タケルの反抗期より違和感あるぞ。
アランはマコトにちょっと前まであんなに執着してたくせに、優しくされたらツンツンするのかよ。本当にめんどくさい奴だな!
あと、食事で栄養分補給することを覚えたのはいいが、ちゃんとトイレ行ってるんだろうか。急に弱体化したけど、まともに戦えてなかったのは漏れそうで辛かったせいじゃないよな?

珍しくいいところを見せてくれたマコトだが、またもや戦線離脱する羽目に。「お前を守ると言っただろ」と言ってアランを庇って消えてしまう。二人の濃厚な関係を目の前で見せつけられるタケル。主人公なのに完全に蚊帳の外になってる。
今回は新フォームの披露があって、それが最大の重要イベントだったはず。それなのにマコトとアランの友情(?)のインパクトのほうが強すぎて、若干霞んでしまった感じがしなくもない。
でも関智一×15の一人芝居と最後の「解散!」は笑った。

そんな感じで今回は(も?)いろいろと雑だったわけだが、ものすごくいい笑顔でたこ焼き食ってるアランが可愛かったので、それだけで大体許せる。

あと最近、カノンちゃんの出番が増えて演技の酷さが目立ってきた。あの棒読と滑舌の悪さが気になって仕方がないので、もう少し頑張ってほしい。
私が特撮に期待する演技のハードルは著しく低い。タケルの演技だって許せる。それでもカノンちゃんの演技は許容範囲外だ。
まあ、演技の問題は置いておいたとしても、自分はカノンちゃんより断然アカリ派だな。わりと不評なようだけど。自立してる感じがするし、ショートカットの女の子は大好物なので。


「山本周五郎人情時代劇」最終話&全体感想

2016年03月18日 | BSジャパン時代劇

第十二話「めおと蝶」、ずっと嫌な感じだった夫が初めて本音を見せるシーンが良かった。今まで虚勢を張っていたんだっていうのがわかって。
今回、主人公と旦那を演じた二人の年齢差はかなりあるみたいなんだけど、前回の「おもかげ抄」と違ってあまり違和感はなかったな。主演女優が年齢不祥な感じなので。

これが最終回。とうとう終わってしまったか。好きだったんだよなこのシリーズ。純粋なクオリティのせいだけじゃなくて、低予算でいろいろ制約がある中で、いいものを作ろうとして一生懸命な感じが伝わってきたから好きだったんだと思う。

ちょっと残念だったのは、正月明けの後半部分から武士が主役の話が多くなってしまったこと。前半は町人中心の話で、武士は出てきても脇役だったのに。普通の庶民が主役の話をもっと見たかったな。

流れてくるCMが健康系ばっかりで、視聴者の年齢層の高さを実感させられることが多かったことも今となってはいい思い出だ。私と同年代の人はほとんど誰も見ていなかったのかもしれないな。

最終話まで全部見終わったので、好きな話ベスト5をば。

  1.  こんち午の日
  2.  初蕾
  3.  夜の辛夷
  4.  泥棒と若殿
  5.  釣忍

「こんち午の日」はダントツで好き。特に主人公が好き。冴えない豆腐屋っていう設定も、お人好しで芯の強いところも。

「初蕾」は、半之助に対してはいろいろと言いたいことはあるけど、義理の親子の情を描いた物語として面白かったし、スッキリしたハッピーエンドだったからこの位置。

「夜の辛夷」は、恋愛物としては一番好み。お滝が全然男に都合のいい女じゃないんだよね。そして元吉のほうも女が自分に尽くしてくれるとか、女らしいとか美人だとかそういうところに惚れたんじゃなくて、お滝のたくましさに惚れたってところが良かった。

このシリーズは役者がショボいとよく言われるけど、私はあまりそうは思わなかった。「お美津簪」では耐え難いレベルの演技を見せられたけど、それ以外の回ではそんなに気になるほど酷いのはなかったような。

地上波の人気ドラマでだって、モデル上がりやアイドルの下手な演技を見せられることはよくある。そういうのに比べてこのシリーズの俳優陣の演技が劣っているとは思えない。特に「こんち午の日」なんかはみんな上手くて、無名でも上手い俳優はやっぱりたくさんいるんだな、って感心したんだけどな。

知名度が低い俳優が多いのは確かだよ。でも、知名度ってそこまで大事なものなんだろうか。私はむしろ俳優陣のあのマイナーさ加減が気に入ってた。テレビに出まくって見飽きたような人ばっかり出てくるより、新鮮味があっていいと思う。

DVD出ないかな。出たら多分買うんだけど、難しいのかな。見てる人もあんまり多くないようだったし。