場末の雑文置き場

好きなことを、好きなときに、好き勝手に書いている自己満ブログ。

TBSの「報道特集」がすごい

2015年07月27日 | 政治・社会

土曜日、テレビをつけたらたまたまTBSの「報道特集」でインドネシアでの日本軍の戦時性暴力のことを取り上げていたので、途中からだけど見てみた。ちゃんと慰安婦問題に踏み込んでいて、ちょっと感動してしまった。政府におもねるような番組が多い中で、頑張っていると思う。

当時の日本兵の証言もあって、その一人が「慰安所は公衆便所と一緒」って表現してた。あんまりな言い方だけど、この人が特別じゃなくて、わりと一般的な感覚だったんだろう。
そして沖縄の人たちのことや、明日をもしれない自分を含む日本兵たちの命のことを話すときは涙ぐんでいたこの人が、慰安婦のことを話していたときは半笑いだった。同じ人間だと思ってないんだろうな。

中曽根が慰安所の設立におもいっきり関与していたこともわかった。当時の文書が残っていて、インドネシアの女性たちのことを「土人女」呼ばわりしていた。あんなことをした人間が、処罰されるどころかその後首相にまでなるなんてな。
慰安婦問題をただの売買春なんて言ってる人もいるけど、明らかに違うだろう。これだけ証拠があるんだから、強制があったことはもう否定できない。

この番組が国士様たちにボロクソ言われているであろうことは容易に想像できる。日本は東南アジアの人たちには感謝されている、日本軍はあちらでいいことしかしていない、って思い込みたい人たちにとっては非常に都合の悪い話だったから。

日本の悪いところばかりあげつらって、どこの国のメディアだって言ってる人も見たけどさ。むしろ、自国のことだからこそ、じゃないのかな。
私は負の歴史にもしっかりと向き合える国が好きだし、日本にもそういう国になってほしい。「我が国最高! 我が国すごい!」ばっかり言って、臭いものに蓋をしているだけの国なんて、なんの魅力もないよ。


「美女と男子」 第15話感想

2015年07月22日 | 映画・ドラマ

一子さんのお父さんはここで退場か。前回一番面白いと思ったのがお父さんのボケだったのに、もう見られなくなるのは残念。これからますます惰性で見ることになるな。
「じゃあ見るなよ」って自分でも突っ込みたくなるけど、途中まではすごく面白いと思ってたし、結末は気になるから多分最後まで見る。

ひのでプロの復活。アツい展開のはずなのに、だんだん気持ちが冷めていっている自分に驚く。

ひのでプロは好きだったよ。第一部でメンバーにとても親しみがわいたし、潰れたときは寂しかった。
でも復活してほしいとは微塵も思わなかったんだよな。社長はいい人だけど無能だったし、潰れるべくして潰れたと思う。むしろ、よくこれまでもっていたなと。
あんなわかりやすい詐欺に騙されたのが悪いのに、遼やたどころが事務所が潰れたのを斑目社長のせいにしていたのも解せなかった。全部並木社長が悪いだろ。

ひのでプロはアットホームで居心地のいい事務所だったけど、だからこそ生ぬるかった。環境を変えられたのは、遼にとっても他のメンバーにとってもいいことだったと私は思っていたんだけどな。

どこにも所属していなかったたどころが戻ってくるのはいい。でも、別の事務所に移っていた声優さんと手タレさんまで今いる事務所をやめて新生ひのでプロに入ると聞いたとき、正直なところドン引きした。
ここは喜ぶべきところなんだって言うのはわかるんだけどね。私はひねくれてるのかな。

視聴者には見えないだけで、彼らは新しい場所で彼らなりの人生を歩んで、新しい人間関係も築いていたはず。特に声優さんはあんな弱小芸能プロより声優専門の事務所のほうがはるかに有利だったんじゃないかな。
こんなところで仲良しごっこなんかしてる場合じゃないだろ、だから君たちはいつまで経っても二流なんだよ、とどうしても思ってしまう。
声優さんや手タレさん、それに由実さんもそうかな。彼らが自分なりの考えを持って生きている一人の人間じゃなくて、主人公を持ち上げるためだけに存在している都合のいい人のように見えしまって、なんだかモヤモヤする。
旦那が実の妹と浮気とか、右京が悩んだ末引退とか、お父さんの死とか、シビアなところは妙にシビアだから、余計にご都合主義が気になる。

向坂遼が役者として成長していく姿も、もう少し丁寧に描いてほしかったかな。20回もあるからその辺りは結構期待していたんだけど。
第一部はそういう観点から見てかなりいい感じだった。失敗しながら少しずつ前進していく姿が見られたから。ワークショップ以外で芝居の鍛錬を積んでいる描写が全く出てこないのは気になったけれども。
第二部も、途中まではよかった。開始早々、あっさりゴールデンの主要キャストに選ばれたときは「おいおい、うまく行きすぎだろ」って突っ込んだし、それでも不満そうな、謙虚さに欠ける遼にもイラッときた。でもライバルはいるし、右京のキャラが面白いからまあいいかなと思っていた。だからライバルが急にいなくなり、あっさり大作映画の主役に選ばれるという展開は私には楽しめなかった。

事務所が潰れたり、社長がリストラされたりと、芝居とは全然関係ない試練が多くて、それで尺をとっているのがなあ。地味でもいいから役者としてコツコツ積み上げていくところが見たかったのに。最近そっちの方はありえないくらいうまくいきすぎてるし。

そこまでひのでプロにこだわるなら、ひのでプロが潰れる話も無しでよかったのでは。右京は同じ事務所にしなくても、映画やドラマで例えば友人役とか、遼と一緒のシーンが多い役で共演っていう形にすれば無理なくストーリーに絡ませられたし。

第二部の予告を見たときは、二人のライバル対決を期待してワクワクしていたんだけどな。「事務所のみんなと仲良しこよし」よりライバル同士のバチバチのほうが私には燃えるシチュエーションだったから。
それなのに、そのライバルが途中でヘタレて、しまいには退場してしまったのがとても残念で。途中で急に梯子を外されたような物足りなさが残った。
右京は本当に完全にフェイドアウトなんだね。元マネージャーの父親の葬式にも現れないのはちょっと不自然じゃないかと思った。ちょっと前まで主役のように目立っていたのにね。

いろいろ書いたけど、ドラマとしての出来が悪いとかそんなことを言いたいわけでは全くない。私が個人的に好きになれない展開、というだけで。むしろ見た人のほとんどはこの展開にワクワクしているんじゃないかと思うし、いい脚本なんだと思う。少々薄っぺらさは感じるけど。


「美女と男子」 第14話感想

2015年07月16日 | 映画・ドラマ

なぜだろう、展開が大きく動いてるのにイマイチ乗れないな。第11話までは文句なしに面白いと思えたんだけど。

わかりやすい悪役とか、三角関係っぽい恋愛要素って苦手なんだよな。この2つが組み合わさっていたせいで感情移入しにくかったのかもしれない。

遼のライバルを悪役にしなかったのはGJと思ってたのに、ここで大門をそういう単純なキャラにしてくるか、っていう、ちょっとガッカリ感。
「さあ、こいつを憎め!」って言わんばかりに提示されても、天邪鬼な私は「そう易々と乗せられてたまるか」って思ってしまう。悪役、倒すべき相手、というよりは考え方が違うから対立してるっていう描写のほうが好みなんだよな。
土壇場で石野さんを裏切ったマネージャーも相当辛かったと思うので、安易に責められない。この人にも家族がいるかもしれないし。

そして恋愛要素。遼だけじゃなく石野さんまで一子さんを好きな設定にしなくてもいいのに。
野暮なことを言うようだけど、社長が社員をデートに誘うのは私はちょっとどうかと思う。社員は立場上、嫌でも断りづらいじゃない。でも、普段スマートな石野さんがモジモジしてたのはちょっと面白かったし、一子さんも全く嫌がってはいなかったからまあいいかな。

一子さんの鈍感さもちょっと行き過ぎていて漫画みたいなので、そこでもちょっと冷める。十代の少女ならありえるけど、三十代であれはない。
まさか石野ENDにはならないよな。ならないでほしいな。あれだけ一子さんと遼の絆を描いておいて、遼も一子さんに気のある素振りを見せて、石野さんのほうに行ったらストーリーの破綻だと思う。ベタな話なんだからなおさら。

こう思ってしまうのも、自分が年上好きじゃないせいもあるかもしれない。石野さんには「いい人」っていう以上のいかなる感情もわかないんだよな。石野さんいい男! 素敵! とか思えたら今回の話にももっと感情移入できたのかな。多分そうなんだろうな。
もっと言えば、恋愛要素なんてむしろないほうが好みだけど、そういうわけにはいかないのはわかってるから、そこは仕方ない。

今回は久々に遼が大活躍していた。でも、自分がもうあまり遼に感情移入できなくなってしまったことに気が付いた。弱小芸能プロで頑張っていた頃の遼のことは素直に応援出来ていた。でも今の遼はなんだかトントン拍子に行き過ぎていてつまらない。もうライバルもいないしな。
「恋メロ!」で見せた演技が評価されて大作映画の主役に抜擢されたらしいけど、そんないい演技してるシーンあったっけ? 全く思い出せないんだけど。

と言うか、遼って「演技が上手い」っていう設定だったんだね。いつの間に上手くなったんだろう。未経験の素人だったのに。一度ワークショップに参加したくらいで、大した訓練も積んでいなかったはず。
第3話や第5話や第11話では遼が芝居について真剣に考えたり悩んだりしていて面白かったんだけど、他ではあまりそういう姿を見せてくれないので物足りない。
遼の人間的成長もいいけど、俳優としての成長の過程をもう少しじっくり見たかったな。「いつの間にか、なぜか演技が上手くなっていました」じゃなく。

そして、遼はいつになったらちゃんと挨拶ができるようになるんだろう。まさか最後までこのままじゃないよね?
こんな態度で、周りの人が「またこの人と一緒に仕事がしたい」なんて思うかな? これで愛想良くなったらますます遼のキャラが薄くなる、っていうのはわからんでもないけどさ。

第三部の予告が流れても、第二部の予告を見たときほどにはワクワクしなかった。最初からひのでプロの復活ありきだったんだな、ただのつなぎ要員にされたオフィスイシノが気の毒、としか思えなくて。
大門も気の毒。脚本家の望む方向に物語を進めるために憎まれ役にされたわけだから。
ひのでプロに回帰したいという脚本家の強い思いがあって、主人公にオフィスイシノを捨てさせるという展開にするための道具として利用されたに過ぎないんだよね大門は。
私としてはオフィスイシノのままでラストまでいってほしかったんだけど。

ベタなドラマだって最初からわかって見てるし、そこが売りなのもわかる。今回の展開で冷めるような人はもっと前で切ってるんだろう。でもなあ。
多分私の好みから外れてきただけで、テンポよくて面白い脚本なんだろうとは思うんだけど。


ついにKindleを買ってしまった

2015年07月11日 | その他

ずっと気になっていたAmazonの読書専用端末、Kindleをついに買ってしまった。

Kindleには無印、Paperwhite、voyageの3タイプがある。voyageは高すぎるのではじめから候補から外し、無印かPaperwhiteかで散々迷った末、一番安くてフロントライトが付いていない無印を買った。

普通ならここで買ったKindleの写真を載せるところなんだろうけど、当ブログは手抜きなのでそんなものはない。

しばらく使ってみたけど、使い心地は悪くない。レスポンスも思ったより早いし、字もくっきり見える。パソコンやスマホ(持ってないけど)を見るより目が疲れなさそうな感じ。買ってよかったと思う。
フロントライトがないことに関しては、特別不便には感じなかった。暗いところで本を読むことはないし。ただ、お金に余裕があったら、Paperwhiteのほうがやっぱりよかったかな。

もともとKindleを買おうと思い立ったのは、洋書を読むためだった。洋書は結構分厚い本が多くて持ち運ぶときにかさばるし、小さい字がびっしり書いてあるタイプのものはそれだけで読む気が著しく減退するから。日本語なら字が小さくても無問題なんだけど、英語だとやっぱりキツいんだよね。Kindleなら自分で文字の大きさを調節できるし、かさばる心配もないってことで。
単語を長押しすると意味が調べられるようになっているので、辞書を別に用意する必要もない。今まで電子辞書を開いて単語をいちいち調べるのが手間だったけど、そういう煩わしさからも解放された。

洋書を読むという目的で買ったけど、日本語の本も読んでいる。タイトルを人に見られる心配がなくなったし、電車の中で立ちながら読むのがすごく楽になった。

本の価格に関しては、正直期待したほど安くはなかった。Kindle化されていない書籍もまだまだ多い。でもそれ以外は特に不満はない。


「美女と男子」 第13話感想

2015年07月08日 | 映画・ドラマ

最近、右京の出番がやけに多かったのは退場フラグだったのね。遼のライバルとしてずっとやっていくんだと思ってたけど。いやでも、ちょっとだけ嫌な予感はしてたかな。
割と本気で寂しいかも。最近遼より好きになってきてたから。主人公のライバルなのに彼女いない歴=年齢の三枚目キャラっていうのが面白かった。

辛いけどこういう展開はアリかな。実際こんなふうにやめていく人たくさんいるんだろうし。厳しい世界だし、現実はご都合主義にはいかないからね。お気楽な話かと思ったら結構グサグサ抉られるな。亜依ちゃんの話といい。
寂しいけど、右京がいつになくスッキリした顔してたから、まあこれでよかったのかなと思えた。
と言いつつ若干納得いかない気持ちもあるんだけど、敗者になった人のことをこれだけ丁寧に描いてくれているところはいいと思う。

右京は第一部でチラッチラッとしか出てこない頃は遼に比べてパッとしない子にしか見えなかった。でもキャラが立ってて俳優の演技も上手いせいか、第二部で出番が増えてからは、その最初の印象が完全に払拭されるくらい魅力のあるキャラクターになっていたと思う。

第二部の初回では「嫌味なライバルキャラ」っぽい感じで登場するんだけど、そのときから全く嫌いではなかった。むしろ好きだったかも。
対談のときのケンカは正直どっちもどっちにしか見えなかったし、「いいぞもっとやれ」って感じで雑誌社の人たちと一緒に面白がってた。右京が本当に計算高いタイプだったらあんなに簡単にムキにならずにもっとうまくやるだろうし、そんなに悪い奴じゃなさそうな気はしてた。
それに、初期の遼だってかなり嫌な奴だったしね。あれに比べれば可愛いもんだと思った。遼は昔から裏表がなくて正直なタイプではあったけど、それでも最初は感じ悪かったのは確か。

右京が最初の頃、遼に嫌味を言ったりしていた理由を自分なりに考えてみた。
同性愛者でもなく、恋愛に興味が無いわけでもなさそうなのに、彼女がいたことすらなかったことから考えると、本来は内気なタイプなんだろう。それで、相当無理をして愛想良く振舞っていたのに、遼は自然体で無愛想。だから相当イラッときていた。
それに加えて、マネージャーの件。前の事務所から一緒だった二人と組まされて、疎外感はあっただろう。石野さんに見捨てられたような気もしていたかもしれない。でも愚痴を言える相手はいない。
こう考えると、嫌味の一つや二つや三つや四つ、言いたくなる気持ちもよくわかる。もちろん、そこをぐっとこらえるのが大人なんだけど。

自信満々っぽく見えたのは、ただ虚勢を張っていただけ。本当は自信なんてまるでなくて、だからこそ必死にそれを隠していた。でもその無理にもだんだん限界が来ていた、っていうところかな。
対談で「僕は君みたいに器用じゃないから仮面ヒーローみたいな特殊な役は出来ない」って言ってたのは、あれは嫌味でも特撮批判でもなんでもなく正直な気持ちを述べただけだったんだろう。そういう特殊な役ができる遼が羨ましかったんだと思う。

石野さんと右京の最後の場面はとても良かった。石野さんのこと、ちょっと誤解してたよ。冷酷な策士かと思ったら普通にいい人なのね。本当にタレントのことを大切に思ってて。右京のスクラップブック作ったり愛ちゃんのことも助けたり。
今回、遼がますます空気になってたけど右京はこれで最後なんだし、いいよね。
石野さんも、この人の良さが仇になって来週追い込まれるのかな。辛い展開が続くな。

全体的に良かったんだけど、同性愛者の扱いとか、ちょっとモヤモヤするところはあったかな。作り手が同性愛者=オネエだと思ってそうな印象を若干受けた。他にもPC的にどうなんだろう、っていうところはこのドラマたまにある。
一子さんは家事してないけど「共働きでも家事は妻がするもの、夫の世話もするもの」っていう考えが根底にある感じなのが、第1話からちょっと引っかかってはいた。夫は家事しなくても問題ないけど妻だと望ましくない、みたいな。
あとは一子さんの「彼女くらい当然いたよね? えっ、いなかったの? ウッソー!」もかなりアウトな発言だと思う。