場末の雑文置き場

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「少女革命ウテナ」感想

2017年07月17日 | 漫画・アニメ

とっても今更だけど、「少女革命ウテナ」を全話見てみた。

最初はちょっと抵抗感もあった。王子様とかお姫様とか、そういう話が子供の頃から鳥肌が立つほど苦手だったし。背景にすぐ薔薇が出てくるし。
それに絵柄にクセがあって。男性陣の尖り過ぎの顎とか、妙に肩幅の広い逆三角体型が初見のときは気になって仕方なかった。あと、これはこのアニメに限らずだけど、少女漫画絵の男性陣の妙に細い目が苦手。それに対して女性陣はすごいパッチリ目。現実には目の大きさに男女差なんてそれほどないのに、漫画だとどうしてこうなるんだ。
あと、女性陣の胸部が年齢の割に発達しすぎ。キャラが全体的に老け……いや大人っぽいよな。ウテナもアンシーも、中学生にはとても見えない。高校生設定ではなぜいけなかったのかな。

でもそういうところに耐えてちゃんと見たら面白い。アクションシーンも多くて見応えあるし。

古いアニメなのに、演出は今見ても斬新に思える。前衛的と言えばいいのか? 影絵少女とか、生徒会シーンとか。生徒会の後ろで野球やってたり電車が通ったりする描写は意味不明だった。男性陣が無駄に脱ぐのは、もうサービスというよりギャグだよな。

ストーリーはすごく難解。ラストなんか、頭の中が疑問符でいっぱいになった。でもまあ要するに、一人の少女がずっと抑圧されてきた自我を解放するまでの話だよね。そう考えると真の主役はアンシー?

アンシーは何を考えているのかわからなくて不気味だと思ってたけど、最終的にはちょっと好きになれた。ウテナを呼び捨てにしたシーンにはジーンときた。
ウテナは凛々しいところが好きだったのに、暁生の影響で変わっていってしまうのがちょっと悲しかった。暁生のどこがいいんだ。婚約者がいるのに他の女に手を出す時点でクソだと気付けよ。
暁生はあらゆる面で最低だけど、守備範囲の広さ(節操の無さとも言う)は逆に尊敬できるレベル。中学生から親世代、それに冬芽もアリ? 冬芽と二人でベッドの上で裸でゴロゴロしてたシーンはそういう意味だよな多分。

キャラクターはみんなどこか歪んでるけど、むしろそこがいい。特に好きなのは西園寺と七実。二人とも登場時の印象は決して良くないけど(特に西園寺)最終的には愛すべきバカになった。
西園寺はDV野郎だし本気でウテナを殺そうとしたこともあったし、そこは許しがたいんだけど交換日記とか冬芽との友情とか、意外に純粋なところが好きだ。見た目はかなり苦手な部類なんだけどね。
七実は意外とあの中では常識的な部類かもしれない。アンシーと暁生の関係に本気で嫌悪感を持ったりとか、冬芽に恋愛感情的なものを抱いているように見えて、決して兄妹としての一線を越えようとしないところを見ると。ただ、取り巻きの三人との関係は最後まで怖かった。

キャラとか無視して見た目オンリーなら、1.香苗さん、2.梢、3.タマネギ王子(本名忘れた)の順で好み。脇役ばっかりだな。
香苗さんは理由は上手く説明できないけどなんか好き。梢はショートカットだから。タマネギ王子は顎尖ってないし目も細くないし、奇抜な髪色でもないから。あの世界ではフツメン設定なんだろうけど、結構可愛い顔だと思う。


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