場末の雑文置き場

好きなことを、好きなときに、好き勝手に書いている自己満ブログ。

「仮面ライダーゴースト」第19話感想

2016年02月22日 | 特撮

ここ数話、ヤンデレっぷりに磨きがかかってきているアラン様から目が離せなくなってきた。

冒頭から「君と私は一つになった」とか「完璧な関係だ」とか意味深な台詞を吐き、洗脳済みのマコト兄ちゃんを使った人形遊びに熱中するという痛々しい姿を見せる。マコト兄ちゃんに話しかけるときの声が妙に優しくてネットリしていてキモ面白い。

ネタキャラ……なのは大分前からだけど、前回からそれに加えて萌えキャラ属性も装備し始めた。たこ焼きをアイコンと間違え、カノンちゃんが食べたことに驚くというアホの子っぷりを見て、不覚にもちょっと可愛いと思ってしまった。
「彼氏とはなんだ」とか言ってたし、もしかしたら恋愛っていう概念もないのかもしれない。おばちゃんには「カノンちゃんの彼氏」扱いされてたけど、今までの言動を見ていると、カノンちゃんじゃなくてマコト兄ちゃんの彼氏になりたがっているようにしか思えない。

アラン様はああ見えて実は結構お年を召していることがわかったけど、たこ焼き屋のおばちゃん相手にムキになったり、マコト兄ちゃんに対する独占欲をむき出しにしたりして、精神年齢はかなり低いよな。
このおばちゃんとの噛み合ってんだかいないんだかよくわからんやり取りがコントみたいで楽しかった。おばちゃん、たこ焼きを焼いてるときの手つきが怪しいけどいいキャラだ。

……という感じでアラン様のキャラがどんどん立っていく一方、主人公・タケルの存在感は薄い影は薄いな。タケルの彼女候補であろうアカリも、御成とのほうがいいコンビでお似合いに見えるし。


好きな芸能人とか、聞かれても困る

2016年02月20日 | その他

飲み会の席なんかでよく聞かれる定番質問として、「好きな芸能人は誰か?」っていうのがある。これを聞かれると、いつも非常に困る。

こういうときに「ジャッキー・チェン」と答えるようにしていた時期もあった。実際結構好きだし、知らない人はいないから無難かと思って。
でも、こういうのは求められている答えと違うみたいだ。つまり、こういう質問をする意図は何かって言ったら、これで異性の好みを測ろうしているんだよね、大概の場合。(ジャッキー・チェンも一応異性だけど、そういう意味で好まれるタイプとは違うし、私もあくまでもアクション俳優として好きなだけなので。)ここはもう「異性」と言い切ってしまう。だってこの手の質問する人は大体、目の前の人間が異性愛者じゃないかもしれないなんて想定してないからね。

テレビは好きだし、芸能人のことも詳しくはないけど知らないわけじゃない。だけど特別この人っていうのがいるかって言ったら、どうだろう。
芸能人じゃなくてアスリートだったら、いる。中国の体操選手・鄒凱。小柄(158cm)で、驚異的な童顔で、体操選手にしては線が細い。2008年の北京オリンピックの頃からずっと好き。
でも大概の人は鄒凱のことなんて知らないだろうし。中国では超有名人なんだろうけど、ここは日本だしなあ。

芸能人で、なおかつみんなが知っているような人で好みのタイプっていうと……誰だろう。
私は小柄な男性が好きだけど、芸能人って妙に長身が多いので、まずはそこがネックになる。大分選択肢が減る。ジャニーズだったら小柄な人も多いけど、なんか違うんだよな、雰囲気が。
うーん、難しい。誰一人として思いつかない。

こんなもの、コミュニケーションツールとして一人くらい適当に考えとけばいいんだ。本当は大して好きじゃなくたっていい。それはわかってるんだけど、なんかどうしても抵抗感がある。
つくづく、自分はノリの悪いめんどくさい奴だと思う。こんなんだから友達少ないんだろうな。


山本周五郎人情時代劇 第十話「泥棒と若殿」感想

2016年02月11日 | BSジャパン時代劇

山本周五郎人情時代劇、いつも誰も実況してないのに今回に限って某巨大掲示板に実況スレが立っていて、しかも地上波並みに伸びていたので、何事かと思って驚いた。実況が盛り上がりそうな話だとは思ったけどまさかここまでとは。
ちょっと調べてみたら「優情」というタイトルで漫画化されていて、それがネット上で有名なんだと分かった。私は全然知らなかったけど。

今回のストーリーを一言で表すなら、おっさんとおっさんがイチャついてる話。導入部からちょっとギャグ要素が入っていて、すぐ引き込まれた。
突然現れた同居人が甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる、というところまでは第八話の「あだこ」と一緒。それが「あだこ」では可愛い女の子だったけど、こっちは小汚いおっさんだというのが大きな違い。

女性は一切登場せず、画面に映るのはひたすらおっさん、おっさん、おっさん。おまけに赤井英和があのビジュアルなので、絵面は相当暑苦しい。だがそこがいい。これ、伝九ポジションが女だったらすげえつまらん話になっていたと思うんだ。

伝九と信さんの二人が本当に仲良くて、もうこいつらデキてんじゃねえのかと思わせるようなやり取りがあってニヤニヤしてしまった。特にすごかったのが↓。

信さん「二人でどこかへ行くか」
伝九「お前さえいてくれたら、俺はどこでどんな苦労でもするぜ」

すごい……。その台詞は決定的だよ伝九。そんなに信さんのことが好きだったのか。

最後は、やっぱり二人は別れることになる。信さんはやっぱり運命には逆らえなかった。二人の仲の良さが微笑ましかったので、ずっとこのままでいて欲しかったとは思う。でも、原作も漫画も全く知らない私でもこうなるのは分かってたし、これは仕方ない。
切ないけど前向きで、いいエンディングだったと思う。ああいう経験をした信さんなら、きっと庶民のことを考えてくれるいい殿様になれる、はず。


山本周五郎人情時代劇 第九話「しじみ河岸」感想

2016年02月04日 | BSジャパン時代劇

今回はいつもと趣向が全然違ってミステリー物。主人公が探りを入れようとすると命の危険に晒されたり、緊迫感が漂う展開。

前回、前々回あたりと比べると、ちょっと暗い話かもしれない。お絹のいた長屋の雰囲気がジメジメしててね。みんなある種の諦めの念を抱いていて。差配人曰く、「貧乏人が何を言っても世間に通用しないことを身にしみて知っている」らしい。
だからお絹も、恋人の死を悲しんでも、殺した男に怒りを向けない。「怒り」は生きるエネルギーにもなりうるけど、完全に気力を失っている人間にはそういう感情もなくなるのかもしれない。

単なるノスタルジーじゃなくて、社会の理不尽さも描いているんだね。そう言えば、第六話の主人公・塚次にも第七話の主人公・お民にも壮絶な過去があったし、第五話には病気の母親のために身売りをした女も出てきた。割と一貫して、苦しんでる庶民の姿が描かれいたんだ。それが話のメインになることはなかったけど。

最終的に無実の女の命は助かり、真犯人も捕まるが、それでめでたしめでたし、とはならない。やっと真相がつかめた、と思ったときにお絹が初めて語った本音が悲しい。
お絹は働き詰めで疲れ果てて、生きる気力を失っていた。牢獄での束の間の休息と、そしてやがて訪れる死すらも「救い」と感じていた。もとの生活に戻ることは死ぬより辛いことだった。
ブラック企業で働いて、疲弊して自殺する人もこういう心境なんだろうな。主人公の奔走はお絹にしてみれば「余計なこと」だったということだ。

お絹を救うつもりだったが、却って苦しめる結果になったんじゃないかと悩んでいる主人公に「お前は正しいことをしたのだ」って言って励ましたのが嫌味な同僚、高木新左衛門だったってところが面白い。根は悪い人じゃなかったんだね。
この人、いい味出してたな。ネチネチ演技が面白かった。