場末の雑文置き場

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イスラエルの裁判とイエメンのこと

2024年01月17日 | 政治・社会

今、イスラエルが大量虐殺の罪により国際司法裁判所に訴えられている。原告は南アフリカの弁護団で、マレーシアなど主に多くの国(主に非西側)が支持している。
重要な裁判だが、日本のメディアはこのことをほとんど報じていない。そしてBBCなどの西側メディアは原告の言い分は無視し、イスラエル側の言い分のみを垂れ流しているようだ。ドイツとカナダはイスラエル支持を表明し、イスラエルは虐殺などしていないと主張しているようだ。自称・人権を重視する国、自称民主主義の国々の欺瞞がますます明らかになってきている。

さらに、アメリカとイギリスはイエメンの空爆を開始した。日本のニュースではこのことを無視するか、フーシ派を悪魔化してアメリカの攻撃に理があるように報じている。イエメンの行動はイスラエルによる虐殺に抗議するためのものであり、イスラエルがそれを止めさえすればいいだけの話なのに、英米はイスラエルではなくイエメンを攻撃することを選んだ。

こんなことで他国を空爆することが許されるなら、ロシアのウクライナ侵攻だって100%正当化できてしまうが(ロシア系住民が迫害されていたのは本当だし)、日本メディアではロシアは絶対悪である一方アメリカの行動には理があることにされる。なぜならアメリカは自由で民主主義的で正しい国ということになっているから。そして日本政府はアメリカにどこまでも付いていく方針なので、メディアもその意向に従っている。マレーシアのアンワル首相はハマースのテロ組織認定をめぐってアメリカから圧力を受けたことを議会で表明しているというのに、日本は本当に情けない。