場末の雑文置き場

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池波正太郎時代劇 光と影 第ニ話「武家の恥」感想

2017年10月10日 | BSジャパン時代劇

結末があれってことは、障害があっても変わらない主人公と妻との絆を描きたかったんだよね? でもそれにしてはおみののキャラが弱すぎる。どういう女性なのか、よくわからないまま終わってしまう。

そもそも万之助はおみののどこを気に入って、あそこまで反対されても結婚したがったんだろう。素晴らしい女性だ、って周りの人たちが口々に誉めていたりするんだけど、本人の言動からそれがあまり伝わってこない。ただのお飾りというか、記号だけの存在になってしまっている。ここまで重要なポジションの女性の描写がどうしてこうなるんだ。
山本周五郎原作のときは女性たちがもっと生き生きしていたし、前回も三番目の妻以外は結構キャラが立ってたんだけどなあ。

ってことで今回はイマイチだった。主人公に全く感情移入できなかったので。自分がどうしたいのかってことしか頭になくて、おみのの気持ちをほとんど考えてなさそうな感じがするんで、そこもかなりのマイナスポイント。

それから細かいところ。万之助がおみのに「俺のどこを気に入って嫁に来てくれたのか」って訊いてたけど、気に入ってなくたって嫁に来ると思う。遊女ってたしか平均寿命20代くらいの過酷な仕事だったらしいし、その地獄から抜け出すためだったら、どうでもいい相手とだって結婚できるものなんじゃないかな。


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