【百田尚樹独占手記】私を「差別扇動者」とレッテル貼りした人たちへ
レッテルもなにも、紛れもない事実だと思うが。
この手記の中で一番驚いたのは、 「私はこれまで人種差別発言などしたことはないし、ヘイトスピーチもしたことはありません」ってとこ。
目を疑った。百田すごいな。
そう言えば前も「日本人ほど、優しく、他者を慮る心を持った民族はいません」なんて言ってたっけ。本当に自分が見えていない人なんだな。
この中で百田が「何度も執拗に実行委員会に講演中止を要請し」ていたと書いているARICという団体は、講演中止じゃなくて差別発言禁止ルールを作ってほしいと要求していただけらしい。「中止」を求めていたのは別の団体だった。
ARICの代表は百田応援団から執拗な嫌がらせを受けている。代表が在日コリアンだから狙い撃ちされたんだろう。こういうところでも彼らの差別制が透けて見える。
この件でTwitterを検索してみると、人間の悪意が凝縮された形で出ていて恐ろしくなる。韓国系の人などからしたら、きっともっと恐ろしいだろう。ヘイト行為禁止、とTwitterのルールにははっきり書かれているが、ほぼ野放し状態。
この国では、ヘイトスピーチがものすごく軽く考えられている。「首相へのヘイトスピーチ」みたいな珍妙な言い回しを使ってヘイトスピーチという言葉を無効化しようとしたりする奴まで出てくるしな。
「表現の自由」を振りかざして差別発言を正当化しようとする人間は多いが、他者の自由を侵害するような発言が無制限に許されていいはずがない。差別発言がなぜダメかと言えば、それによって深く傷つく人がいて、場合によっては生存すら脅かされるから。それなのに、批判されるとまるで自分が被害者のように振る舞うんだよな彼らは。
そもそも表現の自由って、権力に楯突く人間が弾圧されてきた歴史に対する反省から生まれてきたものじゃないのかな。これがマイノリティを踏みにじりたい、権力の追従者みたいな人々によって好んで使われる言葉になってしまったのが残念だ。