秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

半夏雨(はんげあめ)

2010-07-02 | 24節気72候
全国的に大気の状態が不安定で、天気予報では北陸と関東では非常に激しく降るおそれがあるといわれています。
この時期に降る雨は半夏雨(はんげあめ)といい大雨になることが多いのですって。

確かにあちこちで大雨のニュースだらけです。


今日の暦には、半夏生(はんげしょう)と書かれています。
夏至(6/21)から11日すぎた日、今日7/2から七夕までの5日間を『半夏生』というんだそうです。
天球上の黄経100度の点を太陽が通過する時ということになっています。


天から毒気が降るという言い伝えもあり、井戸に毒が入らぬよう蓋をしたり、
この日に取った野菜を食べないとする風習もあるようです。

また地中に陰毒が含まれるのでこの時期は毒草が生えるという理由で種蒔きを禁じたり、ワラビやタケノコなどの野草を食べないという地方もあります。

この毒草というのがハンゲショウ(半夏生、半化粧)です。
学名 Saururus chinensisは、ドクダミ科の多年性落葉草本植物です。
英名俗称は lizard tail(トカゲの尻尾の意)

  

半夏生の季節に葉が半分だけ白くなるので半化粧とも書きます。
夏の盛りになると元の緑色に戻ります。
昔は「葉の白くなり加減」でその年の豊作不作を占ったらしい。

日本文化いろは事典には物忌みが守られていた日であるとも書かれています。

奈良県の十津川郷民族語彙によると

ハゲッショ(ウ)半夏生(ハングショウ)
夏至から数えて11日目頃。

ハゲッショ知らん旦那にかかるな(神納川)
ハゲッショに畑に入れば畑がハゲル(神納川・谷瀬・宇宮原・谷垣内・旭)
ハゲッショに薮に入れば坊主が出る(谷瀬)
ハゲッショに畑に入れば頭が禿げる
ハゲッショに畑に入れば、その村はハゲル(ヒデリになる)
ハゲッショに畑に入ってハングを踏めば薬が効かん(上葛川)

頭が禿げるにつながるような何かがあったのか。

夏の前の短い農閑期、田植えが終わった安堵と収穫に向けての不安。
これらが微妙な風習を生んだのかも。

8 コメント

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Unknown (TM)
2010-07-06 08:21:29
このあいだから漢方薬の勉強をしているので、宇宙の森羅万象が、もちろん人間もふくめて、すべて係わりあっているということに興味を感じ始めています。

半夏生という言葉は知りませんでしたが、人々の知恵がつまっている気がします。半化粧という文字も、ドクダミの毒を含んでいる感じがして味わいありますね~。
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面白い名称ですね。 (ミミー)
2010-07-06 22:41:03
「半夏生」って面白い、かつ趣深い名称ですね。「半化粧」っていうのも、なるほどと感心しますね。日本の草花の名は誰が付けたんだろうって思うくらい趣のある名称が多いですね。「半夏生」の草の実物を見たことがないのですが、節気としては、夏至から数えて11日目ですか。勉強になりました。

そういえば昨日5日に、ウオーキングがてら、数少ない田圃の横を通ったのですが、今から思えば「田植え」がすんでいました。田植えについて、半夏生の日までに田植えを終われと言うことわざもあるようですね。また田植えが終了した労をねぎらって、うどんをうって食べたことから、7月2日をうどんの日にしたということも、いろいろな記事で知りました。うちは7月2日には何を食べたんだろう…。

あ、明日はもう七夕ですね。
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TMさんへ (おざさ)
2010-07-07 08:53:17
東京での集中豪雨、すごかったようですね。
TMさんちあたりでは被害なかったですか。
山間部の土砂崩れなども怖いですが、都市部の排水設備ってもろいのですね。
集中豪雨があればどこでも起こりえる被害で、これからは他人事ではありません。

数年前24節季を記事にしていた時ですら、私も「半夏生」を知らず暦でも気づきませんでした。
しかし調べれば調べるほど深いものがあるようです。
漢方同様、暦にも中国4000年の歴史が詰まっていますね。
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ミミーさんへ (おざさ)
2010-07-07 09:00:23
暦の半夏生も、前半の終わりの茅輪をくぐる大祓などと関係してるのかもしれませんね。

暦を見てると大吉など以外にもいろいろ書いてますが、いままで見逃していたものもたくさんあります。
どんな意味かなと一瞬思っても、そのままになってしまいます。
今年は気づいたら忘れずに検索してまたご紹介できたらと思います。

半夏生には関西ではタコを食すとネットにも載ってたし、夕方のニュースで魚屋さんが今日は普段の3番ぐらい売れてると報じてました。
その夜、拳法仲間で飲んでる時聞いたら皆知らないと言ってました。
各地でのいろんな風習も断絶あるのかもしれません。
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半夏生のタコ (ミミー)
2010-07-07 23:13:28
そういえばイズミヤに「半夏生のタコ」って書いて魚売り場に並べてあったのを、おざささんが書いて下さったので、今思い出しました。京都に住みながら、半夏生の日にタコを食べたことがなかった!6月30日の茅の輪くぐり(夏越しの大祓)や和菓子の水無月を食べるとかいうことは、毎年忘れないのに。各地域や家庭や年代で断絶があるのかも知れませんね。
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ミミーさんへ (おざさ)
2010-07-08 09:40:12
半夏生のタコって私も知らなかったです。
それで拳法仲間に聞いたら、皆知らんと言ってました。
近くの魚場でタコがとれる所、明石とか瀬戸内海沿岸や大阪湾でも泉州などで、そのしきたりあるのかもしれませんね。

物忌みが守られていた日であるといろんな風習が日本各地に残っているようです。
そんな有名な半夏生の日をこの年齢になるまで知らなかったことも驚きでした。
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Unknown (木方)
2020-07-20 07:00:39
ご紹介ありがとうございます。
すでにタコ話してたんですね、うどんも。
日本って四季に合わせて必要な物をとりえ入れるって心も豊かじゃないと出来ない事なのでなんかいいですね。今コロナでなんだか心も貧しくなってきてますので。

ヨーロッパの国でも建物がとても綺麗でマーケットでもチーズいっぱいで本当豊かだなあって感じる国がありました。想像とは違って庶民が幸せに暮らせている感じ。
日本は、もちろん良いものにこだわりあるけど、庶民の生活はギリギリであくせくしていて本当の豊かさお金じゃないですよ、多分。古代もそうで色々な民族がそれぞれの技術お互い必要になった物を交換したんで十分豊かでしたし、それなりにお付き合い信用がないともちろん窓口開けなかったでしょう。その時代なら人の縁でしか得られない物で感謝も味わったでしょうね。
今は全てお金で換算しちゃうんですが、これからはプライスレスでもいいんじゃないかな?日本の手作りの物への時間と手間のかけ方は多分よっぽどリスペクトしてくれて目がキラキラの外国の方にしか真似は出来ないと思います。武道と一緒で精神論もありそうなので。

タコも取れる地方だけの特権でその地方だけしか知らない方がいいのかもしれませんよね。今産地で上等な物ほど地元をスルーして出ていってしまってますので。
今コロナでそういう物を地元の方が消費する様にって言ってた方は実際に物を作って自分で消費している経験があるから分かるんでしょうね。
政府もコロナ以前に戻そうとしていますけど、当分外国からの観光収入も安全が確保されないと難しいので日本国内での産物の評価を大至急やって地元へ還元してこんな凄い事を身近でしている事を地元の若者に繋げて欲しいと思いますね。その時は関税じゃないけど地元消費の時と境界の外へ出す時は値段変えていいとも思います。だってその地のその方々がいないと出来ない物なのでリスペクト料としても当たり前です。家康の頃はナスとか野菜もハクを付けて流通評価されていましたからその地の名前がブランドにも必ずなりますよね。なので今消費出来ない高級品は国からの援助のお金で農家に払い住民たちに振る舞う事で味とその地の誇りを身につけてておく時期にも思います。

流通もコスト意識が強いので材料費を下げようと比較で下げさせようとするでしょうけど、良い業者はそんな事しないですよね。お付き合い窓口があるし、時期や了解により値段が動くとしても絶対に農家が強くないとどんどん比較の原理で下げられてしまう。

消費者としては原価の低い物が入ってこない事で高い物を買わされていると思うと辛いですけど、そのおかげで安心でまた質の高い物が食に入ってくる事で日本を見直せる機会になるといいですよね。食べたら一発で分かるでしょうから。

飲食店も原価計算をコロナを機会に改めてする必要があると思います、生き残る為にも。家賃は高い所ほど売れ易いから薄利を数でまかなう事は今後は難しいです。
ならば家賃は出来るだけ安い所でもそこでしかこれ食べられないって思う客を付ける事と、材料費が変化したら値段も変えたっていいとも思いますよね。材料費のコストアップは値段に反映されないとそもそも商売は出来ないですから。日本の飲食は外国に比べても安すぎます。材料の安全性や競争で無理な経営をお互いがしているようでしたのでコロナの前からも浮き沈みがありましたよね。自信とお客様の信頼があれば多分お客さんもついてきますよ、事情も値段が原価で上がるとの説明なら安全です。人件費が一番簡単に経営立て直す時は楽ですが、必要以上に減らすと質が下がりますのでコロナの危機では安全性の質が下がったり油断したりしたら未来も無くなってしまうのを考えたら物理的に薄利で数で稼ぐのではない、付加価値と安心と説明で高利でも売れるってお店が育ってくるといいですよね。消費者も自粛や我慢しているので少しの気分転換でここのが食べたいって思うと思います。

日本の産業は、材料の質や時間のかけ方や手間と安全信頼はそもそも持っていたはず。あとは、原価が上がっても納得してこだわって探し出してでも付いてくるお客さんに今コロナの間は助けて貰っていいとも思います。
人財教育今チャンスですよ、時間でのお仕事でもちゃんと経営者の想いを教育する事と同じ危機感を伝える事も出来るはずです。最前線のアイデアも従業員の不安をどう解消するか?も聞く耳持っている企業は伸びそうですよね。

お店も休む方が安心ですが、生活もかかっているのは消費者も同じなので納得出来ます。これが欲しいと思ってくる方からのチップ受け取っていいとも思います。だって潰れたらもうそのお店の物得る窓口がなくなるんですから維持する事を優先しても。
日本人謙虚で二回断ってなんて事もありますが、気持ちとお金が一緒に動く事が本来のお金の意味でもあります。気持ちがなくお金だけ払えばって方よりもいいお金になりますよね。これからは感謝を含めたいいお金をきちんと受け取れる所だけが生き残るんでしょうね。

そのためにはまだ未知なコロナへの対策だけでも費用がかかるわけです。その分もお金とってもいいと思います。消費者も従業員の安全への対策やお店での対策を
ちゃんと原資があってやっている所の方が安心です。

コロナには今のところ抗体が消えてしまうなら免疫が強くなるわけでもないならば避けたいですよね。

記事のタイトルが半夏雨ですが、いよいよ梅雨あけるのか?雨を止める白い馬も天国に召してしまったようで悔しいです。本来付き合い方を教育してくれる方だったとも思います。白はこの時期だけでまた緑(青)になる葉なのか萼なのか?それぞれ植物により違いそうですけど、白は時期があるようにも思いますね。黒い馬も暴れないように教育してくれる女神がいるなら多分関西には今居そうに思います。もちろん関東にも居たはずなのでそれは時の権力者の行動でも見えてくるでしょう。

タコは多分どっちにも関わるようにも思いますね。
あとで買って来ようと思います。うどんは昨日食べましたよ。
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木方さんへ (ulala)
2020-07-21 12:08:38
昨日から急に蒸し暑くなりました。
コロナ陽性者急増で必需のマスクで、熱中症も心配されますね。
関西ローカルでは、京大の宮沢先生がよくTV出演されてて、聞くとほっとします。
大阪府の新型コロナウイルス対策本部専門家会議メンバーでもあられます。

コロナ1/100作戦
https://creamrobo.com/wp-content/uploads/2020/06/Miyazawa_20200612a.pdf


ゼロにはできないんだからWithコロナで、
鬱にならないよう経済ダメにしないよう付き合っていくしかないですね。

以前
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