秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

センダンは双葉より芳しいか?

2024-05-30 | 四季折々・色とりどり
センダン「栴檀」は発芽のころから香気を放つように、将来大成する人は幼少のときからすぐれている
というたとえ、ですよね。
いい匂い、香り放ってるんでしょうか。
今までお寺とかでも、栴檀に花咲いてますよ、と言われても、
高木すぎて花の形も香もよくわからなかった。



小豆島で、やっと目近で手に取り、花見て鼻に近づける。
香りは無いことはないがイマイチ、私好みではなかった。


で、調べてみました。

『撰集抄』(1250年頃成立)には、
栴檀は二葉より薫し、梅花はつぼめるに香あり


謡曲『蝉丸』には、
それ栴檀は二葉より香ばしといへり。
ましてや一樹の宿りとして、風橘の香をめて、花の連なる枝とかや。


ところが、

これまでに何人もの植物学者が、「栴檀」の「二葉」は匂わないと発言している…
匂わないのに諺が定着している…

誤解された「栴檀は二葉より芳し」

同志社女子大学

 

上記サイトによりますと、
たとえば『日本国語大辞典』には、植物「びゃくだん(白檀)」の異名」とあって、「栴檀」は「白檀」のこととしています。
「白檀」は香の原料の一つですから薫りがあって当然です。
しかしこの説明は誤りを含んでいるようで、「栴檀」と「白檀」は別物とすべきです。
加えて、たとえ「白檀」であっても、その「二葉」に薫りはないといわれています。
私も「栴檀」の葉を嗅いでみましたが、まったく薫りはありませんでした。

そもそも香の原料は日本には自生していません。

すべて温暖なインド・東南アジアから輸入していました。それだけ貴重なものだったのです。それは「白檀」だけでなく「栴檀」も同様です。「栴檀」にしてもインドの「栴檀」(白檀)と日本に植わっている「栴檀」では種類が違うからです。


日本の「栴檀」は古くは「楝あふち」のことだとされています。

「あふち」なら

妹が見しあふちの花は散りぬべし我が泣く涙いまだ干なくに(万葉集798番山上憶良)

木のさまにくげなれど、楝の花、いとをかし。かれがれにさまことに咲きて、かならず五月五日にあふもをかし(枕草子35段木の花は)


藤色を少しくすませたようなしゃれた花色は、センダンの古名の楝(あふち)にちなみ、楝色と呼ばれています。
『枕草子』では清少納言が「木のさまにくげなれど、楝の花いとをかし」と綴って…
詳細は⤵︎

花も実も美しい! 冬の青空を背景に、たわわになる「センダン」の実

365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の...

 



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そうでしたか (手賀沼日記)
2024-05-31 10:40:23
勉強になりました。
返信する
手賀沼日記さん (うーちゃんulala)
2024-05-31 16:39:23
ありがとうございます。
日本人は情緒的には秀でてるようですが、分類とか苦手かも。
実は、以前マツとヒマラヤスギを調べたことありまして。
よかったらご高覧賜れば幸いです。
https://blog.goo.ne.jp/goo3820/e/933eeec4aec7cc56d4d574aa32aff389
返信する

コメントを投稿