秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

向井理ナビのオランダ紀行ふたつ

2012-03-17 | 旅・オランダとベルギー
NHK世界遺産「時を刻む」のナビゲーター向井理さんのオランダの旅。
やっぱり行ったことがあるところは身を乗り出してみてしまうもんです。

実は1週間前にBSで同じシリーズ「堤~水を包み水と生きる~」を見ました。
同じかと思ったら3割ぐらい編集が違ってた。

どちらもそれなりに面白かったけど、BSのほうはご覧になられなかった方も多いかもしれないのでレポートしておきます。

NHKの番組解説によると
世界遺産 時を刻む「堤~水を包み水と生きる~」
【ナビゲーター】向井理
「こうやって水を押し上げるんだ」と向井理さんが感心した風車。
海面より低い土地を堤防で囲んで作られた干拓地を、冠水から防ぐ。
伝統を支えるのは風車守と住民の連携だ。
首都アムステルダムには、17世紀に世界一の港湾都市に発展した時に築かれた運河や町並みが健在。
「これは技術だ、技術は歴史だ!」と驚く運河の街の知恵と工夫。
それはモダンな住宅にも継承されている。
オランダの「人と水」を巡る向井さんの旅。




キンデルダイクの風車です。
とても風の強い所で、風車が役に立つのはよくわかりました。

そしてそのときは、自転車道がちゃんと別になってるのが印象に残った。
以前にもご紹介した画像↓


干拓により国土を拡大してきたオランダ
水深のそれほど深くない湾や入り江、湖泥に水の流れを締め切る堤防を築き、風車で内側の水を海へ排出していたのです。

レンブラントのお父さんも風車守だったとガイドさんから聞きました。

この干拓地で農地を持つ人は、水路の掃除が義務付けられてるそうです。
干拓地に住む自由を得るためには義務を果たさないと
ココが湿地帯に戻らないよう整備維持するのは当然だと、農夫が語る場面が映っていました。

この場面はサイクル紀行ではカットされてて残念に思いました。


現在は風車だけでなく、大掛かりな排出機械もありました。

あともう一つ、カットされてて印象に残ったものは、
アムステルダム運河の跳ね橋の管理をしている場面です。



大きな船が通るときは、跳ね橋が真ん中で二つに割れます。
これをコントロールしているおじさんたちを見て、
向井さんが「これは技術だ、技術は歴史だ!」とつぶやく様が実に良かった。

「自然がつくったものは自然が淘汰、片づけをしてくれるけど、
人間がつくったものは、人が維持メンテナンス、そして最後は人の手で片付けないと」
この一人言風につぶやいた向井さんの言葉、重いです。
原発にまで意識が飛びましたモン。


2013年アムステルダムの運河ができてから400年を迎えます。

17世紀のオランダは、冬は厳しく運河も干潟もお濠も一面凍ってしまうことがたびたびだったようです。
凍った運河の上でにぎやかに遊びに興じている人々を描いた絵

ヘンドリック・アーフェルカンプ(Hendrick Avercamp 1585~1634)
オランダの冬景色を色彩豊かに巧みに描写しています。





Waternetで検索していて見つけた記事によれば
2011年8月17日Amsterdams Stadsblad

アムステルダム運河Waternetの浮遊ごみの清掃員は、1年に約12千台の自転車を運河から引き揚げています。
つまり、1日に約33台の自転車が運河の底に沈んでいっていることになります。
清掃員が引き揚げているのは自転車だけではないようです。
他にも1年に約700台のショッピングワゴン、80千キロの木材、5千キロの自動車のタイヤが引き揚げられています。
そしてごくまれに1年に0~3台の自動車も運河から引き揚げられています。



やっぱり柵がないと落ちる可能性は高いですよね。

落ちるのも自己責任!
さすがオランダは日本とはエライ違いです。

堤を築き水を制御し干拓し、運河を造り海運業で栄えたオランダ。
そして今、水を楽しみ水とともに生きる暮らしをはぐくんでいる。
アムステルダムは都会だけれど、村のように住民が声掛け合って共に暮らす。
水辺の暮らしがとても自由で自然と共生できててうらやましく思われました。

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (TM)
2012-03-18 11:47:49
自分が訪れた土地をあらためて映像で見ると、その街や村の空気や雰囲気がわかってもっとよく理解できますね。

最近はガイドブックで読んでも実感がわかないことが多いんですが、実際に自分の足で歩いてみるとイメージがわいてきて、本に書いてあった内容がよく分かるようになります。住民の暮らしぶりが見えるからなんでしょうね。
返信する
TMさんへ (おざさ)
2012-03-18 20:35:32
私もこのごろつくづく思ってました。
旅の予習というか、行く前にガイドブックやネット検索でどこを見るかスケジュールたてます。
しかし実際見ると聞くとは違いますね~
やはり生で体験した後の復習は身につきますよね。
匂いや雰囲気とか空気を感じてとっているのでしょうか。
返信する

コメントを投稿