全国的に大気の状態が不安定で、天気予報では北陸と関東では非常に激しく降るおそれがあるといわれています。
この時期に降る雨は半夏雨(はんげあめ)といい大雨になることが多いのですって。
確かにあちこちで大雨のニュースだらけです。
今日の暦には、半夏生(はんげしょう)と書かれています。
夏至(6/21)から11日すぎた日、今日7/2から七夕までの5日間を『半夏生』というんだそうです。
天球上の黄経100度の点を太陽が通過する時ということになっています。
天から毒気が降るという言い伝えもあり、井戸に毒が入らぬよう蓋をしたり、
この日に取った野菜を食べないとする風習もあるようです。
また地中に陰毒が含まれるのでこの時期は毒草が生えるという理由で種蒔きを禁じたり、ワラビやタケノコなどの野草を食べないという地方もあります。
この毒草というのがハンゲショウ(半夏生、半化粧)です。
学名 Saururus chinensisは、ドクダミ科の多年性落葉草本植物です。
英名俗称は lizard tail(トカゲの尻尾の意)
半夏生の季節に葉が半分だけ白くなるので半化粧とも書きます。
夏の盛りになると元の緑色に戻ります。
昔は「葉の白くなり加減」でその年の豊作不作を占ったらしい。
日本文化いろは事典には物忌みが守られていた日であるとも書かれています。
奈良県の
十津川郷民族語彙によると
ハゲッショ(ウ)半夏生(ハングショウ)
夏至から数えて11日目頃。
ハゲッショ知らん旦那にかかるな(神納川)
ハゲッショに畑に入れば畑がハゲル(神納川・谷瀬・宇宮原・谷垣内・旭)
ハゲッショに薮に入れば坊主が出る(谷瀬)
ハゲッショに畑に入れば頭が禿げる
ハゲッショに畑に入れば、その村はハゲル(ヒデリになる)
ハゲッショに畑に入ってハングを踏めば薬が効かん(上葛川)
頭が禿げるにつながるような何かがあったのか。
夏の前の短い農閑期、田植えが終わった安堵と収穫に向けての不安。
これらが微妙な風習を生んだのかも。