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花鳥風月

生かされて行くもの達の美しさを見つめて,
ありのままの心で生きている日々の、
ふとした驚き、感動、希望、

年賀状の文化

2017-12-22 13:03:17 | Weblog

 新年を迎えに行く心、、、、

年賀状の文化は、しっかりと根付いている。

メールや、SNS,,,etc. 手っ取り早い通信手段があるのに

年賀状は、新年に花が咲く。心の花びらの重なりにも似て

厳寒の新年に、日が射すような、目覚めがある。

 

解っているのに、、、結婚以来、、、年賀状は、主人に一任してきた。

父が大好きだった私は、父にもらった旧姓が唯一無二の私の名前。

普段は、結婚後に、主人の姓名で、呼ばれても、抵抗はない。

しかし、薬剤師免許の名前を旧姓から、結婚後の姓名に変えた時、

一つの時代が幕が降りて、メイジョウしがたい感情に陥った。

私を知っている人が、銀河鉄道のかなたに居る気がした。

子供が生まれて、「○○ちゃんのママ」という

新しい「芸名のような響」の中で、、、

過去に戻ってゆくよりは、時の流れのままに

役割の名前を、便利な称号ととして、大切にした。

しかし、正月に、改めて、

自分の結婚後の名前を書くという気にはなれなかった。

私を知ってくれている人が、遠くに行ってしまうような気がしたりもした。

我が家は表札も、主人の名前だけ。

全室、主人が往行闊歩できる主人の物が点在している。

しいて言えば、台所にパソコンを置いて、

此処が自分の部屋と思っている私。、、、

台所を通らねば、

玄関にも、トイレにも、居間にも、洗面所にも、風呂場にも行けない。

つまり、我が家では、一番通行人が行き来するところで

ブログを書いているのが、結婚後の主婦の実態である。

家じゅうの片付け専門従業員という勤務だろうか?

師走になると、年賀状を書いているマトマッタ集中力がない。

結局、ブログの更新で、新年おめでとうございます。、、、を

親しき人に伝えて、年賀状に代えて、ご挨拶としてきた。

しかし、、、73歳、、、来年は74歳、、、

75までは、生きてると思うから、来年は、自筆で

兄弟、甥っ子、姪っ子、に至るまで

年賀状を書く予定であります。

今年も、主人が出している年賀状に

刺身のつまとして、同席させていただき、

ほとんど、、、生涯、、、オメモジすることも無いだろう主人の知人に

夫婦として、連名で、年賀状文化が続いてゆく。

主人は、毎年毎年、

「自筆で」一枚一枚、、、心をこめて、書いているのを

、、、とてもまねはできない、、、と

感心して観ています。

めっきり、、、喪中に付、、、年賀状を遠慮、、云々、の

寂しい葉書が多くなった中で、

親しい親友と、人生の卒業式で、涙の別れをするように、

、、、つい、、、先日、、コンパで、一緒に会食したのに、、、と

主人の、年賀状を書くて手が止まるのを、

無言で観ている私は、、、

とうとう、年賀状を書かなかった私には

言葉が探せない。

母が亡くなった年の、母の年賀状の字は

呼吸をしているように、光る魂を持っていた。

年賀状だけは、、、自筆で書く、、、

主人は、しっかりと、気持ちを載せて、書いている。