ホテルに到着したその日、まだ時間がありましたのでサロベツ原野に行ってみました。かなり前に一度来たことがありますが、広大な湿原です。
木道を歩いてみましたが、まだ気温が低いために枯れ草が多くてお花はあまり咲いていませんでした。それでも目を広げて探すと、小さな花達が息づいていました。これは「オオバタチツボスミレ」です。
「ミツバオウレン」は、とても小さな白い花で、見落としそうでした。
薄い青の「タテヤマリンドウ」
スズランのように小さな花が並んでいる「ヤチツツtジ」
この季節一番の「ショウジョウバカマ」で濃い赤紫と赤、白がありました。
このようなドレッジャーが置いてあり、湿原を掘削するのに使われるそうです。
湿原を後にして、この日の夕方、夕日に染まる利尻富士を撮影するために、下見のために海岸を北上しました。しかし、海の向こうには何一つ見えてくるものがありません。天気はそれほど悪くは無いのですが、空にうすい靄がかかっていて、しかも中国の黄砂の影響もあったようで、薄い黄色になっている感じです。
この写真のあたりはハマナスが咲いてその向こうに利尻富士が見える景色があるはずなのですが・・・・
夫はとても残念がって、もう一度7月に来てみようと言っていました。7月の「エゾキスゲ」が咲く頃は、このような景色が見られるはずです。(道の駅のポスターを撮ったもの)
予定ではもう1泊しようと思っていたのですが、この季節は利尻富士は見えそうにないので、翌日帰ってきました。
湿原は年々減少していてそれが課題となっており、自然再生事業も行われているそうです。1947年の15,000haあった湿原が1999年には6,800haまで焼く55%減少していたとか・・農地開発と人工林の増加が目立っているようです。広大な広さなので、農地にしたいのも分かりますが・・・