前回のはナイキでしたが、今回のは六角形ディンプルのボールで有名なものです。
プロ・上級者用のラインの中のディスタンス系のインプレをお願いされて、
断れない事情もあり、必死に実験をしている最中です……
他にも比較データなど、調査会社にいたときにローデータを収集するような
お仕事もいただき、嬉しいような悲しいような(この手の仕事には
結構難しい裏話があったりするもので、複雑です)3月を過ごしています。
昔に比べると、ボールは明らかに個性的にはなってきましたが、
現在の最先端である4ピースにすることで、コアの単一素材より
更に上の性能を引き出すことへの挑戦ということに関しては、
正直な話、良く言えばギリギリの攻防、悪く言えばドングリの背比べで、
その部分だけに特化すれば違いはあまりないような気もします。
とは言え、そのことが、他の部分の味付けを目立たせているとも言えるわけで。
個性というものの本質を見せられたような気もします。
ちなみに、テスター用に頂けるボールには
時々「サンプル」とか写真のように「プロトタイプ」とか印字されています。
これを特別にプロ用に配られる価値のあるものだと言う人がいますが、
全くの勘違いです。
一番の目的は、商品価値を無くすため(サンプルと書かれていればタダ、と
いうのが普通でしょう)。
次に、その昔、ゴルフ用具に税金が掛かっていた頃に、
蔵出しする際に課税されてしまうので、売り物ではないという証拠に
刻印を入れて免罪してもらっていた名残。
(消費税に詳しくないけど、その絡みもあるのかなぁ?)
プロ用に特別に作っているものについては、
公認球リストを観察してみれば、ブランド名の記号やドットなどで
区別していることが解りますので、わざわざプロトタイプと刻印はしないものです。
しかし、市販品をそのまま使っているプロは昔に比べると増えていますので
案外と無駄になってしまうことも多いようですが……