大学時代、工学部電気工学科に在籍していたもので、原子力発電の授業を受けたことがあります。
当時はチェルノブイリの原発事故などがあったので、かなり興味をそそられる授業でした。
原子炉は、旧ソビエトなどで使われている「黒鉛炉」と日本などで使われている「軽水炉」があり、軽水炉のほうが制御しやすく安全性が高い、などの内容だったと思います。
でも、私自身は腑に落ちないことのほうが多くて、「電気の使用量は東京近辺が圧倒的に多いのに、それほど安全ならば、なぜ都心近郊に原発を作らないのか」「三沢の米軍基地に近い六ヶ所村や東通村に原発関連の建物をつくったり、公海である津軽海峡に面して大間原発を計画して、有事の際に攻撃目標になるのではないか」など、疑問に思ったものです。
講師は科学技術庁の職員だったのですが、その答えとして「電気料金には発電所の建設費なども上乗せしているのだが、地価の高い首都近郊に原発を建設しても全額を回収するのはほぼ不可能。伝達ロスを考慮しても地方に建設したほうが割安で、地域の発展にもつながる」「下北半島に建設予定の原発関連施設が攻撃された場合、津軽海峡を封鎖することになるため、(当時の仮想敵国)ソビエトなどは太平洋への出入り口を失うことになる。それは相手にとっても得策とはいえない」というものでした。
今、振り返ってみると、津波で原発事故が起きるとは、学生時代の私にとっては、思いもつかぬことでした。
被災されたみなさんには、どのような言葉をかけていいのか思い浮かばないのですが、明日が今日より良くなることを信じて、一緒にやっていきたいと思っています。(山坊主)
当時はチェルノブイリの原発事故などがあったので、かなり興味をそそられる授業でした。
原子炉は、旧ソビエトなどで使われている「黒鉛炉」と日本などで使われている「軽水炉」があり、軽水炉のほうが制御しやすく安全性が高い、などの内容だったと思います。
でも、私自身は腑に落ちないことのほうが多くて、「電気の使用量は東京近辺が圧倒的に多いのに、それほど安全ならば、なぜ都心近郊に原発を作らないのか」「三沢の米軍基地に近い六ヶ所村や東通村に原発関連の建物をつくったり、公海である津軽海峡に面して大間原発を計画して、有事の際に攻撃目標になるのではないか」など、疑問に思ったものです。
講師は科学技術庁の職員だったのですが、その答えとして「電気料金には発電所の建設費なども上乗せしているのだが、地価の高い首都近郊に原発を建設しても全額を回収するのはほぼ不可能。伝達ロスを考慮しても地方に建設したほうが割安で、地域の発展にもつながる」「下北半島に建設予定の原発関連施設が攻撃された場合、津軽海峡を封鎖することになるため、(当時の仮想敵国)ソビエトなどは太平洋への出入り口を失うことになる。それは相手にとっても得策とはいえない」というものでした。
今、振り返ってみると、津波で原発事故が起きるとは、学生時代の私にとっては、思いもつかぬことでした。
被災されたみなさんには、どのような言葉をかけていいのか思い浮かばないのですが、明日が今日より良くなることを信じて、一緒にやっていきたいと思っています。(山坊主)