“絆”

株式会社リンクモア 平安閣 スタッフの日々徒然

大学の受験番号は「999」でした

2010-07-05 13:54:27 | Weblog
前回、「13」という数と太陽信仰についてご紹介しましたが、今回は「4」と「9」について。

「4」と「9」は、発音から「4=死」「9=苦」などとして、避けられていることが多いようですが、このように考えられてきたのは明治以降になってからのようです。

東西南北を守護する神仏は「四天王」と呼ばれて、建物や町の入り口に祀られていたりしていました。「4」はどちらかというと縁起の良い数字なのです。
江戸時代の通貨制度も「1両=4分=16朱=4000文」というように4進法が使われていました。

真言密教の呪文で「臨兵闘者皆陣列在前(りんぴょうとうしゃかいじんれつざいぜん)」という魔物をうちやぶるといわれる9文字の呪文があります。
「弘前」という地名もこの呪文からつけられています。
「先が広がる」という意味に、真言密教の開祖・弘法大師の「弘」と、9文字の呪文の最後の文字「前」をとったのですね。
さらに、「前」は画数が9画。
「弘前」という地名を書くだけで、9文字の呪文を書いているのと同じになるのです。

また、江戸時代には、夜中の12時・昼の12時を「九つ(ここのつ)」といいました。
「9」は数字の基本となる数だったのですね。

仏教でも「四十九日」は本来、きちんとあの世に行くことが出来る、おめでたい日なのです。
浄土真宗では赤いろうそくを使ったりしますし、青森では、法要で赤飯を炊いたりしますからね。

(山坊主)

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1 コメント

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 (ご近所)
2010-07-06 08:09:14
縁起をよくかつぐといいいますが、肝心なのは本人の心持次第ですね。

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