還暦男の徒然日記

還暦過ぎの余生を楽しもうとの魂胆?が覆えさせられそうな日々の奮闘記

おまんじゅう「ペトロ岐部」

2013-04-09 18:47:05 | 日記

職場の方が帰省旅行から帰ってきたということで、職場にお土産のおまんじゅうをもらった。

大分県の方で、「おまりおいしいものでもないんですが・・・」とか言いながらいただいたおまんじゅうは・・・

「ペトロ岐部」と包装紙に書いてある・・・人の名前がお菓子の名前になっているのか、珍しいなあ・・・???どこかで聞いた名前やなあ・・・

そうや。安土桃山時代から江戸時代かけてのキリスト教徒・イエズス会司祭で、日本人としてはじめてエルサレムを訪問した人物で、日本人の中で最も世界を渡り歩いたため「日本のマルコ・ポーロ」と言われている人だ。

豊後国の大友氏の重臣・岐部一族に生まれ、キリシタンの両親のもとで育ったが、江戸幕府の追放を受けてマカオに至り、司祭になることを目指し、エルサレムからローマに至った。

司祭となり、帰国の機会をさぐり、1630年に出国から16年を経過して帰国したが・・・

江戸幕府につかまり、江戸に送られ、そこで棄教していた沢野沢庵(クリストファン・フェレイラ)と出会い、棄教を勧められるも反対にフェレイラに信仰を復活するよう説得を試みる。

結局、岐部は激しい拷問を受けても棄教せず、穴吊りのさなかにも隣で吊られていた信徒を励ましていたため、穴から引き出され斬首された。

遠藤周作の「沈黙」を思い出した。

穴吊りの拷問の中で神に祈りをささげても神は沈黙を保ち続けた・・・

沈黙を続ける神の御意思は・・・

不謹慎?おまんじゅうをいただきながら、そんなことを考える機会をいただいた。

彼は後に列福されている。

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サッチャー死す

2013-04-09 18:11:52 | 日記

イギリスのマーガレット・サッチー元首相が亡くなった。

庶民レベルでは日本とイギリスはそれほど親しい関係にないので、サッチャー首相の政治活動には疎いのだが、フォークランド紛争での強硬な対応だけは頭に残っている。

で、去年の映画「鉄の女の涙」で改めて彼女の業積を認識したしだいだ。

(メリル・ストリーブの素晴らしい演技のなかで、一番印象に残っているのは、政治とは関係がないのだが、認知症気味になった彼女が亡き夫の姿を想像し「デニース」と呼び掛けるシーンだった。物悲しく彼女の気持ちが詰まっている言葉だった。)

それと、ミュージカル「ビリー・エリオット」での炭鉱紛争シーンで彼女の施策を理解したくらいだ。(ビリーの父も兄も彼女の施策の犠牲者だった。)

しかし、考えてみると彼女の政治姿勢は、これだけで語れるのではと思う。

彼女自身が言っているように彼女の政治姿勢は「妥協ではなく、意見を理解させる」に尽きるのだろう。

とはいえ、善きにつけ、悪しきにつけ・・・

イギリスを自由経済の社会に戻し、欧州と一線を画した国家姿勢は今も継続されている。

今のEUの混乱を彼女はどう見てたのだろう。

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