畳のうえで

新婚の頃は、昔の田の字型の家で生活していた。

まさに田の字の如くに4つの小部屋がくっつき襖で仕切られており、勿論全室畳、主人の仕事机以外は畳の上で寝起きし食卓を囲み子供を育てた。布団は毎日上げ下ろしし、食事時は正座、の生活でお手洗いも和式だった。

今の家を建ててからは完全に椅子とベッドの生活になり、唯一あった座敷は母が亡くなってからは客間になり使うことは無かったが、この改築で29年ぶりに畳の上にほっとカーペットを敷いて生活している。

周りは家具・ダンボールの山なので二畳のホットカーペットの上だけしか身動きできないこともあってか、かなり足腰がツライ。正座が出来ない、横座りなんてもってのほか、胡坐かいても足が痛い、腰が痛い、、、

昔はよく「歳取ったら畳が恋しくなるよ」なんて聞いたけど、今は誰もそんなことを言わないはずだ、椅子の生活をしていたら。

とにかく呼ばれてもすぐ立ち上がれない、まず「よっこらしょ」と掛け声をかけ足をゆっくりと伸ばしてからでないと歩けない。

もう「ひぇーー」もんである、もう絶対に畳の上の生活は出来ない、と思い知った、早く知って良かった良かった、、、

後学?のために70歳より上の人に聞いてみた、畳か椅子か。
ずーと畳の人は何の不自由もないとのこと。
膝が痛くて畳から椅子にした人もいる。
そして椅子から畳にした人もいた。

うーん、人それぞれってことね。