チャイムが鳴ったので玄関へ出た。若い男性が「便利屋を始めました」とチラシを見せて挨拶するので、つい乗ってしまった。
高齢者の多いこの地域には便利やさんがいたら需要が多いのでは、と常々思っていたからだけど。
ところが話は貴金属買取の流れになり、それが目的か、と思い至った。
「上手い事持っていくなぁ」とある意味感心してしまった。
粘りには屈せず、こんなことには強い私、なんとか引き取って貰ったが、直ぐ息子からLINEが入った。
「誰や?」
我が家の監視カメラは来客があれば音でスマホに知らせる、息子にも知らせる。
息子は定期的にチェックしているらしく、人の出入りは直ぐに知られることになり、不審な訪問者がいたら問い合わせがくる。
今日はコンビを組んでいるらしい二人組で玄関先での出入りが多かったし、滞在時間が長かったので直ぐ問合せが来た、と思われる。
「他人を家に入れんようにしいや」
「はい、以後気を付けます」
まさにそう反省していたとこなので素直に謝った。
