男子高校生

孫を連れて近くの公園へ行ったら広いグラウンドで高校生らしき男の子十数人がサッカーをしていた。それを目にするや否や小学二年生の孫が一緒にボールを追いかけ始めた、もう飛び跳ねて追いかけている。

「ダメよ、お兄ちゃんの邪魔になるから」と叫んでも自閉症の孫は自分の喜びを最優先させるのに一生懸命。

最初「あれれ?」て顔で見ていたお兄ちゃん達は別に気にする様子もなく、反対に小さい孫を庇いながらゲームを楽しんでいる。あんなに孫が楽しそうな顔してるんだもん、少しくらい遊んで貰っても良いかな。

どうやら二組に分かれてゴミ箱四つをゴールに見立てて試合しているらしい、ゴミ箱にシュートが決まるとみんなで拍手、孫も一緒に拍手、それを見て笑うお兄ちゃん達、オフタイムにはみんなのすぐ横に座って一緒に休憩、見ていて面白くて面白くて。

でもいつまでも邪魔をしている訳にはいかないので無理やり引き離しにかかったけど、泣いて喚いて拒否するので、予備のボールをひとつ借りて二人てサッカーの真似事をして遊んだが、ちょっと目を離したらすぐにお兄ちゃん達の試合に駆け込んでいく。

もう少し遊んで貰うことにして、お礼の意味も込めて彼等が休憩中に吸った大量のタバコの吸殻を集めていたら、「すみません」と謝りにきた、なかなか可愛いじゃん。

だから一言「二十歳の禁煙を目指してね」

みんなと一緒に悪ぶってタバコを吸うのを「止めなさい」なんてオバサンは言いません、言いたいけどね、でも大人になったら止めましょうね。