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今日はジェンダー学をご専攻の教授の講座を聞いた。男性には耳が痛い講義。
日本の女がいかに多大な時間を家事に費やしているか、いかに男性が手助けしていないか、ゆえにリタイア後に男性が向かう方向は「濡れ落ち葉」「わしも族」状態。仕事しかしてこなかった男が陥る老後の寂寞感。
夫がリタイアして家にいるというのは、女性は家事労働から解放されないどころか家事が増える、仕事に人生をかけてきた男性がリタイアで肩から荷物を下ろすように、家族のために一生懸命尽くした妻もリタイアしたいはず。
参加している女性からはうなづきマックスどころか拍手まで起きた。
元凶は、男は男らしくお金を稼ぎ一家を養う、女は女らしく家事育児に専念する、これを良しとする社会にあるからではないか。
そして自殺者にいかに男性が多いかにハナシが及び、先生はこう提起されている。
男一人が働いて家族を養わなければならない、という呪縛から離れ、夫婦共に働き、二人助け合って家事育児をして家庭をつくっていくことを。
そして老後は奥様と向き合ってどんなふうに幸せを求め行くか、を具体的なデータを見せながら今後の方向を提案された。
まぁぶっちゃけたハナシ、男のプライドやら肩ひじ張った生き方を見直そう、もっと女性の生活に理解を示そう、てなことと私は捉えたが、講演後に男性に向けたマイクから聞こえてきたのは、自己弁護? 古い男性像擁護?
世の亭主族は声を大にして言う、ゴミ出ししている、皿洗いしている、家事を手伝っている!と。講師は、それがいかに少ないか、妻族はその何倍もの家事をしているんだ、をデータを示して説明されているのに理解していないのでは。
60も70も過ぎた男性にいくらこんな講義をしても意味無しね、手遅れね、と友達と愚痴りながら帰路についた。