現実逃避ING

やるせない毎日からの逃避行。

海老沼執念の銅メダル(大会第3日)

2012年07月30日 | ロンドン五輪
ロンドンオリンピックは競技2日目。

柔道は男子66kg級に海老沼匡選手、女子は52kg級に中村美里選手が登場。昨日以上の期待を持って見始めたら…。中村選手がまさかの初戦敗退で昨日以上の衝撃を受けてしまった。開始直後に取られた技ありを最後まで返すことが出来なかった。勝負の怖さ、組み合わせの妙…。前日の福見選手しかり、2009年からの世界柔道で海外勢を圧倒していた中村選手でさえ勝てないのか。

思うに、福見選手も中村選手も国内の代表選考争いが厳し過ぎて、追い込み過ぎていたんじゃないだろうか。世界ランク制、毎年開催される世界柔道、世界柔道での各国2人代表…。北京五輪以後に変わった制度は意外な形で影響を及ぼしたんじゃないかと思ってしまう。(世界柔道の毎年開催が決まったのは北京五輪の前だけどね)

一方、男子の海老沼選手は苦しみながらも準決勝へ進むもシード選手を破って勢いに乗るグルジアの選手に負けて3位決定戦へ。両者技ありでポイントが並んだ状態で延長へ。何度もヒヤリとさせられたけど、最後は綺麗な一本で銅メダルを獲得した。最後まで一本を狙いにいった試合運びは見事だった。試合直後の篠原監督の冷めた表情が日本柔道の危機的状況を表しているのだろうとは思うけども…。

海老沼匡選手!
銅メダルおめでとう!!


ところで、海老沼選手の試合の中で疑問に思ってしまったのが準々決勝。韓国の選手と延長戦にもつれ込む接戦は、延長1分半頃に海老沼選手の有効で決まったかと思いきや、取り消されてタイムアップ。旗判定で勝ちは間違いないと思っていたら、まさかの3本とも韓国の選手に。嘘だろー?と呆然としていたら、その後さらに嘘みたいな結果に。審判団がジュリーと呼ばれる試合場外でビデオ判定をしている審判に呼び寄せられ、まさかの旗判定やり直し。今度は海老沼選手に3本上がって勝利となった。

正直、最初の旗判定に文句を言いたいのは間違いないけど、だからと言って一度下した判定が180度覆るという状況が果たして競技として正しいのかどうかと思ってしまう。今大会、柔道はまだ2日しかやっていないけど、審判団がジュリーに指示されて判定を変えるというシーンを何度も見ている。ジュリーが越権行為をしているのか、審判団の判定が下手なのか。審判団とジュリーの関係性を明確にしない限り、明日以降も同じような疑惑の判定が出て来てしまうのだろう。何より、ジュリーの一声で試合に待ったがかかるのはテンポが悪くて面白くないし、見ていてイライラしてしまうから止めて欲しいものだ。

ちなみに、それぞれの金メダリストは日本の選手を破って勝ち上がった選手だった。

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未明の競泳。録画して後で見るつもりでいたけど、北島康介選手の100m平泳ぎ決勝だけは気になって仕方なかったので、時間を合わせて起きて見た。

前半から飛ばすファンデルバーグに対し、出遅れた北島選手。後半の伸びもあまりなく、飛ばしたファンデルバーグも最後まで落ちて来なかった。結果は5位とメダルにも届かず。インタビューで一つ一つ言葉を選びながら話す姿は、何よりも今の状況を自分に言い聞かしているように見えた。

僅かな時間で修正して来られるのかどうか分からないけど、冷静に自分を見つめることが出来る北島選手だけに、200mで会心の泳ぎが見られることを期待せずにはいられない。

… …

深夜に行われた男子サッカー予選グループ第2戦のモロッコ戦。朝のニュースで結果を知ったけど、1 - 0 と2連勝。スペインがまさかの2連敗を喫したため、日本の決勝トーナメント進出が決まった。

それにしても唯一の得点だった永井選手のゴール。スペイン戦では決められなかったけど、積極的に前線で走り回ってプレッシャーをかけ続けた努力がまさに報われたゴールだったと思う。終盤まで落ちないあのスピードはただただ凄いの一言に尽きる。

次のホンジュラスにも勝ってグループ1位通過して欲しい。

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(追記:2012/08/07 14:15)

アーチェリー女子団体で銅メダルを決めた3位決定戦を見た。

時折笑顔を見せながら、誰か一人がミスしても他のメンバーが取り返すというまさにチーム一丸で戦っている姿がカッコよかった。途中、ロシアに3人連続10点が出てリードされたときは、ここからどうやって逆転するのかと思ってしまったけど、そうそう10点や9点を連発出来ないということがよく分かった。

アーチェリー女子初のメダル、改めておめでとう!
コメント
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