現実逃避ING

やるせない毎日からの逃避行。

秒速5センチメートル

2007年06月09日 | 映画
小学校卒業と同時に離れ離れになってしまった遠野貴樹と篠原明里。親の転勤での引越しと転校には慣れっこで、体が小さく病気がちのため自然と読書が好きになった。互いに似ている二人が仲良くなり、その関係がずっと続くと思っていた。

どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。

貴樹が離れ離れになってしまった明里に会おうと、大雪でダイヤが乱れた電車を乗り継いで行く第一話「桜花抄」。
貴樹が転校して行った鹿児島で、彼のことを思い続ける花苗の視点から描かれた第二話「コスモナウト」。
二人が大人になり、まさに今を生きているその1シーンをフラッシュバックのように切り出した第三話「秒速5センチメートル」。

貴樹を軸に独立した3本の短編で構成された連作短編映画となっている。

… …

この映画を観ようと思ったきっかけは、山崎まさよしの「One more time, One more chance」が主題歌として使われていたからだった。山崎まさよしの曲を普段はあまり聴かないけど、この曲の世界観が凄く好きで、劇場予告でこの曲が使われていたのが印象的だった。
写真はそのとき劇場に置いてあった宣伝広告。

第一話、第二話では、それぞれの時代を切り出して物語が進んで行くため、世界観が分かりやすかった。それに比べて、第三話では第二話から突然時間が飛んでいるためか、よく分からないうちに終わってしまった印象が強い。

現実が舞台になっている分、二人の物理的な距離感と精神的な距離感がよりもどかしく感じた。
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そのときは彼によろしく

2007年06月09日 | 映画
水草を扱う専門店「Trash(トラッシュ)」の店長・遠山智史のところへ、モデルの森川鈴音が訪ねてくる。モデルを引退し、行くところがないと店に居座る鈴音を訝しげに思いながらも、智史は何故か昔を思い出していた。

小学生のとき、転校した町で仲良くなった友達。男の子みたいに気が強い女の子・花梨と、自分のことを友達だと紹介してくれた男の子・祐司との思い出。

やがて、鈴音が花梨だと気付き、二人は思い出話に花を咲かせていた。そして、連絡の取れなかった祐司の居所が分かったのだが…。

… …

いい作品だったと一言で言うのは簡単。だから、その一言で済ませたい気分。長澤まさみ、山田孝之、塚本高史のトリプル主演というわりに、回想シーンがかなり多くて、子役の重要度もかなり高かったと思う。

「いま、会いにいきます」の市川拓司らしく、タイトルがそのままクライマックスで使われているのは、一つのポイントだろう。ただ、最後の最後にそれが繰り返されたのはややクドく感じてしまった。
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眉山 BIZAN

2007年06月09日 | 映画
東京の旅行会社で働く咲子にかかってきた電話。地元、徳島で暮らしているたった一人の肉親である母の龍子が入院したというのだ。

地元に戻ってきた咲子に告げられた母の病名は末期ガン。咲子は龍子の営んでいたお店で働いていた松山から、自分が死んだら渡してくれと言われていた物を受け取った。その中には、死んだと聞かされていた父からの手紙が入っていた。

… …

母の父への深い愛情を知り、母への思いを素直に見つめ直していく姿がとても感動的だった。

誰に対しても臆せず啖呵を切る龍子の言葉は気持ちが良かったし、松嶋菜々子はやはり綺麗だった。眉山から見下ろす徳島の風景と阿波踊りの華々しさがとても美しく、映画の舞台として彩りを加えていた。
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