歌を覚える時に、譜面と歌詞カードを眺める、というのが
昔から馴染んだやり方です。
最近の人たち(若い方々とかアマチュアの方々とか)は
「耳コピ」が一般的なのだそうですが、もともと、作曲家が
どう作ったのか、がとても大切な部分がありまして・・・。
特に長く歌い続けられてスタンダード・ソングと言われて
いるものについては。
ところが、私自身にも何曲か、ですが、ある有名な演奏の
音源を聴いて覚えてしまったものがあるのです。
そうすると、その歌手のその歌唱が素晴らしいほど、
その節回しを再現することに力が入ってしまって
(もちろん完璧には無理なのですが)自分風に
歌うことはおろか、オリジナルの譜面の通りに歌うことも
難しくなってしまっています😱
どう歌おうが自由、その時の演奏で誰かが楽しんだり喜んだり
して下さればそれで良いのですが、自分が大事にしている
芯、というか、歌い手としての軸の部分があやふやになるのは
好みではありません。
50年代の名盤で覚えて、30年代のオリジナルの演奏を聴いて
やっとその呪縛から解き放たれた時に、なんだかホッとして
また新鮮にその曲が好きになったりします😍