30℃で「今日はしのぎやすいねえ」と言い交すような日々、
「ヤな世の中になったもんですね」なんてセリフが
思わず口から出てしまいます。
先日あるピアニストが、「若い頃は夢中で弾いていて、結局自分の音しか
聞こえてなかったんですね。 周りの音との混ざり方、タイミング、そういうものが
自然に入ってきて『あ~~世の中ってこんなふうになってたんだ』と
思ったのがかなり最近で・・・」
先輩から「大人になるのがおせ~よ」と突っ込まれてましたが。
面白い使い方だと思ったけど、とても腑に落ちたしだい
そんなわけで「世の中」は「社会」という意味よりも、そこに生きている
人と人との関係性、という意味合いが、もともと大きかったみたい。
男女のお付き合い、関係の遠い近いを言う時など(古典和歌とか)
にも、そういえば使われています。
「・・・憂きことばかりの世の中・・・
(=恋人があまり構ってくれなくなって毎日辛い、などの場合)」
大人になっていかなければ、感じられないことかもしれませんね。