銀座ジャズバーエムズのブログ

 生演奏のある小さなバー・・・「大人のくつろぎ空間」をお探しの方にご案内申し上げます。

月に想いを

2019-09-15 22:08:20 | つれづれ

 9月13日(金)は「十五夜」でした

夕方まではどんよりしていましたが、夜半はキレイに晴れ上がり、

煌々と輝く月を観ることができました。

(満月に近くなると、夜中にちょうどてっぺんに上って来るので、

銀座の中でも帰りに楽しむことができるのです)

 

 さらにこの日は、「ジャズひな祭り」の発足を後押ししてくださった

オリオンズの創始者にして「ミスター・バーテンダー」と称された

澤井慶明氏の14回忌でもありました。 St.SAWAIオリオンズ

 ゆかりのある深澤さんが、在りし日の氏に捧げて作った曲なども演奏、

ちょうどいらしていただいた方々と、銀座の「佳き時代」を偲びました。

 と、言っても、澤井さんは明るいことの大好きな豪気な方だったし、

おまけに共演の下間さんの誕生日でもあったので、現場は

思い切り盛り上がりました

 

 今、エムズで毎月、深澤さん下間さんの演奏を聴けるのも、

毎年ジャズひな祭りがあるのも、その時代のご縁がつながっているからこそです

銀座の深夜に観る月は、昔を懐かしむだけでなく、今のライブの現場を

演出し応援してくださった先達と、それぞれの佇まいや

いろんなエピソードに想いを致させる、とても特別な月でした。

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脳内愛好会

2019-09-06 14:22:38 | つれづれ

 昨夜は何度目かのコンビネーション、

小林洋さん(ピアノ)と下間哲さん(トランペットと歌)でした

 このお二人に共通しているのは、スタンダード曲それぞれへの思い入れが

とても強いこと。私としても、最もエムズ・スタイルで重要だと

思っているポイントです。

 ここにベースの大津昌弘さんを加えたトリオで、これまでに

「アルファベット順のTributeスタンダード愛好会」なるものを

企画してまいりました。 この秋は、メンバーの都合を

休日の昼間に合わせることが叶わず、見送っていましたが、

9月3日は河辺浩市さんの命日だったので、私の頭の中では

「個人的に捧げる会」のようなつもりで選曲していました。

でも、結果的には、大先輩と共演が叶わなかった下間さんも、

彼らに捧げる曲を自ら選んで演奏してくださったので、

たぶん喜んで聴いてくださっていたことと思います。

 オーディエンスの半分は初めてみえた若い方々だったため、

選曲の趣旨については私たちだけのこだわりだったのですが、

近場で聴く生のスタンダード音楽を堪能していただけたようなので、

それも良いご供養になったのではないかな、と

うれしかったです

 

 スタンダードを愛する者は「まず、曲ありき」

洋さんが力説していましたが、私も心からそう思います。

良い曲を大事に演奏することが、作者も含め先人たちへのリスペクトであり、

現場で演奏する者を自ら幸せにする、音楽の力を受け取ること、

エムズが一番大切に守って行きたいことです。

 

 今宵:9月6日(金)はそんな業界の親分こと、

五十嵐明要さんのアルトサックスを囲んで、

スタンダードの生演奏を愛する人たちと楽しみたいと思います🍻

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エピソード/ verse考

2019-07-22 13:55:31 | つれづれ

 7月19日(金)原田忠幸トリオのご出演でした

原田さんは、アルトの五十嵐親分の盟友であり、

キャリアの初めのころにアメリカで活動していらして、

帰国後は五十嵐さんと共に、日本のビッグバンドの

スターを永く務められた方です。

 間近ではなかなか聴ける機会の少ないバリトン・サックスという楽器の

音圧と「普通の管楽器の人たちがやらない古い歌モノが好き」という

圧倒的な歌心で、いつもみんなの心をわしづかみです

 トークもとても面白く(天然素材)、 アメリカ時代からの繋がりもあり、

様々なアーティスト達との共演エピソードには事欠きません。

 

私「では、シナトラの歌唱で有名な'I Get A Kick Out Of You'を」

原田「あ~~、これこれ!シナトラが来日の時には

毎回伴奏しましたよ でさ、バースも歌うんだけど、向こうから

連れて来たピアニストにね、スゴく怒ってんのね。こっちは

何が悪いんだかわからないんだけど、たぶんちょっとでもズレると

許せないんでしょう。 そのピアニスト、本国に帰ったらすぐに

死んじゃったよ。アハハ

 

。。。もしもし、笑い事ではありませんよ

スタンダードの歌を好む、英語力に自信のある(たぶん)方々の中には

バース(verse:本編の前の語り部分)を歌いたがる人も増えましたが、

これは実はとっても難しいもので、覚えればできる、というものでは

ありません。 人が聴き入る朗読のように歌えること、なおかつ、

ピアニストの弾くコードのタイミングとピッタリあって、流れを

壊さないことが最低条件で、そんなもの一朝一夕にはまいりません。

 原田さんのお話のように、人の命までかかっている場合も。

ちなみに、この歌のバースは、私は歌っていませんけれどね

 

 

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長い目で・・・

2019-06-29 14:11:54 | つれづれ

 

 スタンダードジャズのライブがどのような曲を演奏しているかは、

実際に経験していない方に説明は難しいものです。

「もし、リクエスト曲などございましたら・・・」と一応言うと

「ジブリの曲お願いします」とか、「この間観た新作映画の中の曲が

とてもよかったからあれを」

・・・・そりゃ~~無理ってもんです

 

 例えばディズニー映画の主題歌の中には、ジャズ・ミュージシャンに

好んで演奏されて、現場のスタンダードになった曲はいろいろありますが

(「いつか王子様が(白雪姫)」「星に願いを(ピノキオ)etc.etc...)

それらの多くは1940~60年代のヒットで、時間をかけて練り上げられて

ジャズアレンジになっているわけです。

「ディズニーものなら・・・」と言いかけてそれに気づき

「あっ、古いものなら 『アナ雪』って言われてもできません」

ピアニスト

「我々の演奏スタイルは、まとまるまでに時間をかけますので、

長い目で見ていただければ。

「2~3年ではまだ難しいですね(・。・; 2~30年はかけませんと。」

時々ポカンとされます。でも、その古い曲を演奏すると、やっぱり

「美しいですね~~ナマ演奏ってステキですね」と喜んではいただけます。

 

 そういうやり取りとともに実際に体感していただくのが真骨頂であって、

「何をやるか」というよりも「何を選んで練り上げてきたのか」を

聴いていただく、ということだなあ、とつくづく思うのです。

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角を曲がるまで

2019-06-14 13:29:47 | つれづれ

梅雨の晴れ間

 おとといの夜中から、久しぶりに月を見ることができていますね

 

 近所の某ホテルのコンシェルジュの方が案内して来てくださった、

遠方からの年配のご夫妻。 旦那様がジャズ好きとのことで

小谷・鈴木ペアと私の演奏をことのほか楽しんで下さいましたが、

お帰りの時に、少々足元も不安があるし、夜の銀座は眺めも違うので

コリドー街のガードが見える所までお送りしました。

 

 ずっと以前にブログに書いたことがありますが、昔の銀座のお店では

スタッフが店の扉までではなく、ビルの前の道まで出て、お客様が

最初の角を曲がるまで見送るのが習わしでした。

たとえその方が振り向くことがなくても、感謝と帰り道の安全を願う思いを込めて。

今でも、人手と時間のタイミングが取れる店は、そうしていると思います。

 

 ちょうど道がごった返す時間帯に外に出ることはほとんどないので、

昨夜はうまく、月が昇ったところを見られたわけです

 

 月は欠けていくのも速いけれど、太りだしてもあっという間ですね

7月のスケジュールをアップしました。

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