・鵜匠さんの身支度(みじたく)
1.漁服(りょうふく)
素材(そざい)は木綿(もめん)で、夏におこなわれる鵜飼のために暑くないよう裏地(うらじ)のない単衣となっています。色は無地(むじ)で、黒かこん色です。鵜は自分の色と反対の白色には警戒心(けいかいしん)をもつといわれており、それを防ぐために黒やこん色を使っているといわれています。
2.胸当(むねあ)て
火の粉(ひのこ)よけとよごれよけのために着用します。
3.風折烏帽子(かざおりえぼし)
風折烏帽子(かざおりえぼし)は、鵜匠が頭にまく三尺(さんしゃく)(約90cm)の黒またはこん色にそめられた麻布です。かがり火の火の粉から頭部やまゆ毛などを守るためのものといわれています。
4.腰(こし)みの
腰みのは、鵜匠を水から守るためのものです。鵜匠自らが、鵜飼いのない冬の間に作っています。
5.足半(あしなか)
足半は、ちょうどぞうりを半分に切ったような形をしたはきものです。足半はふんばりがきき、かかとをもたないために川の流れにも足をとられないという点で、鵜匠にとって実に都合のいいはきものです。
鵜匠さんの屋号