シリーズ物の映画なのに第1作目を見ないまま、それ以降の作品を見ているというケースが自分の場合は結構在る。「スクリーム」を見ないで「スクリーム2」を見たり、「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」を見ないで「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」&「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」を見たりといった具合だが、今回の「オーシャンズ13」も同様に第1作の「オーシャンズ11」及び第2作の「オーシャンズ12」を未見のままに鑑賞する事となった。
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冷酷無比なカジノ経営者のウィリー・バンクス(アル・パチーノ氏)*1は、今日もパートナーにすると約束していた一人の富豪を簡単に裏切り、大きな損失を負わせる。しかし、ウィリーは重要な事実を見過ごしていた。その犠牲者、ルーベン・ティシュコフ(エリオット・グールド氏)こそが”犯罪ドリーム・チーム”「オーシャンズ」を率いるダニエル・オーシャン(ジョージ・クルーニー氏)の大事な仲間という事を。
瀕死の状態で病院のベッドに横たわるルーベンの姿を見た時、ダニエルは一つの決意を固める。それはウィリーが夢見ていたカジノ「バンク」のグランド・オープンの夜に、ウィリーに致命的な大打撃を与える事だった。最新鋭のセキュリティに守られた「バンク」から”全て”を奪うべく、オーシャンズの面々が活動を開始する・・・。
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ラスティ・ライアン役のブラッド・ピット氏にライナス・コールドウェル役のマット・デイモン氏、フランク・キャットン役のバーニー・マック氏、テリー・ベネディクト役のアンディー・ガルシア氏、バシャー・ター役のドン・チードル等々、画面に登場する役者は野郎ばかり。アビゲイル・スポンダー役のエレン・バーキンさんや”本人役”を演じるセリーヌ・ディオンさん等も出演しているが、メインは個性的な野郎達と言って良い。昨今は「女優の○○が過激な濡れ場を披露!」といった本筋とは異なる部分が売りでしかない作品を邦&洋画問わず良く目にするが、この作品では確かにラブ・シーンが登場するもののほんの”おつまみ”程度。エロスは好きだがエロスを露骨に売りにする、余りにもあざとい作品の数々にウンザリしていた身からすると、この作品は非常に好印象。
大好きな「ルパン三世」&「スパイ大作戦」を併せた雰囲気を持つ作品で、最後迄飽きる事無く見入ってしまった。一人一人の俳優のキャラがきちんと確立されており、「ミッキー安川氏や石橋エータロー氏を彷彿とさせるエリオット・グールド氏。」や「『リバー・ランズ・スルー・イット』で初めて彼を見た時にはその端正なマスクが余りにも若い頃のロバート・レッドフォード氏に似ているのが印象的だったのに、最近の雰囲気は何処となく”宍戸錠チック”になってしまったブラッド・ピット氏。」、「”目力”の在るジョージ・クルーニー氏。」等がなかなか良い演技を見せていたが、最も痺れたのは悪役を演じたアル・パチーノの物凄い存在感とセクシーさ。彼の演技に触れられただけでも、この作品を観た甲斐が在ったと思っている。
ハラハラ感に欠ける嫌いは在ったものの、「機会を見付けて、第1作&第2作も見てみよう。」と思わせる作品で、総合評価は星4つ。
*1 「今回使用された画像と記事の関連性は?」と思われた方は、このレコード・ジャケットのタイトルに注目して欲しい。アイドル時代の榊原郁恵さんが歌った名曲(迷曲?)「アル・パシーノ+(たす)アラン・ドロン<(より)あなた」で在る。
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冷酷無比なカジノ経営者のウィリー・バンクス(アル・パチーノ氏)*1は、今日もパートナーにすると約束していた一人の富豪を簡単に裏切り、大きな損失を負わせる。しかし、ウィリーは重要な事実を見過ごしていた。その犠牲者、ルーベン・ティシュコフ(エリオット・グールド氏)こそが”犯罪ドリーム・チーム”「オーシャンズ」を率いるダニエル・オーシャン(ジョージ・クルーニー氏)の大事な仲間という事を。
瀕死の状態で病院のベッドに横たわるルーベンの姿を見た時、ダニエルは一つの決意を固める。それはウィリーが夢見ていたカジノ「バンク」のグランド・オープンの夜に、ウィリーに致命的な大打撃を与える事だった。最新鋭のセキュリティに守られた「バンク」から”全て”を奪うべく、オーシャンズの面々が活動を開始する・・・。
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ラスティ・ライアン役のブラッド・ピット氏にライナス・コールドウェル役のマット・デイモン氏、フランク・キャットン役のバーニー・マック氏、テリー・ベネディクト役のアンディー・ガルシア氏、バシャー・ター役のドン・チードル等々、画面に登場する役者は野郎ばかり。アビゲイル・スポンダー役のエレン・バーキンさんや”本人役”を演じるセリーヌ・ディオンさん等も出演しているが、メインは個性的な野郎達と言って良い。昨今は「女優の○○が過激な濡れ場を披露!」といった本筋とは異なる部分が売りでしかない作品を邦&洋画問わず良く目にするが、この作品では確かにラブ・シーンが登場するもののほんの”おつまみ”程度。エロスは好きだがエロスを露骨に売りにする、余りにもあざとい作品の数々にウンザリしていた身からすると、この作品は非常に好印象。
大好きな「ルパン三世」&「スパイ大作戦」を併せた雰囲気を持つ作品で、最後迄飽きる事無く見入ってしまった。一人一人の俳優のキャラがきちんと確立されており、「ミッキー安川氏や石橋エータロー氏を彷彿とさせるエリオット・グールド氏。」や「『リバー・ランズ・スルー・イット』で初めて彼を見た時にはその端正なマスクが余りにも若い頃のロバート・レッドフォード氏に似ているのが印象的だったのに、最近の雰囲気は何処となく”宍戸錠チック”になってしまったブラッド・ピット氏。」、「”目力”の在るジョージ・クルーニー氏。」等がなかなか良い演技を見せていたが、最も痺れたのは悪役を演じたアル・パチーノの物凄い存在感とセクシーさ。彼の演技に触れられただけでも、この作品を観た甲斐が在ったと思っている。
ハラハラ感に欠ける嫌いは在ったものの、「機会を見付けて、第1作&第2作も見てみよう。」と思わせる作品で、総合評価は星4つ。
*1 「今回使用された画像と記事の関連性は?」と思われた方は、このレコード・ジャケットのタイトルに注目して欲しい。アイドル時代の榊原郁恵さんが歌った名曲(迷曲?)「アル・パシーノ+(たす)アラン・ドロン<(より)あなた」で在る。
でも、写真を見て榊原郁恵だとは気が付きませんでした。ナンテ、関係のないことから入ってしまいました・・・。
私はアル・パチーノの印象が、もっともっと大きく映し出されるのを期待してしまいました。
でも、彼はワンシーンでも迫力ある人ですよね~。
予告シーンから、期待しすぎたのかもしれません(汗)。
この作品を某ラジオ番組で取り上げていたのですが、「『ホテルに振動を起こすだけの為に、莫大な金額の掘削機を運び込んでいたが、それなら当該ホテルを買い取っても充分御釣りが来るだろ。』といった様に、真剣に考えたら結構突っ込みどころの多いのだけれども、そういう事は度外視した男の友情を描いた作品と割り切って見るべし。あれだけの顔触れを集めただけでも凄いし、娯楽作品としてはパート1&2よりもシンプルで良かったと思う。」とパーソナリティーが評価していました。又、「パート1&2に比べて女優の影が薄い、野郎だらけの作品というのも結果的には良かった。」とも。これ等の意見に同感です。
マット・デイモン氏を最初に知った作品は、確か「戦火の勇気」だったでしょうか。当時は20代だった彼も、今年で37歳になるんですね。知名度は決して低くない役者ですが、仰る様に華を感じさせないという面ではダスティン・ホフマン氏に近い感じが。
俳優として脚光を浴びる前に別の職業に従事していた人物というと、ハリソン・フォード氏が大工をしていたという逸話も有名ですよね。かなり腕の良い大工だった様ですが、確か裏方(大道具担当?)としてスタジオ入りしている際にジョージ・ルーカス監督の目に留まって、それからスター街道を直走る事になったというのですから、運命は何処でどう変わるか判らないもの。
私は、1から観るタイプですが、忘れちゃって2や3を観ます。本作は、1も2も関係なく、これだけで楽しめました。私はシリーズの中でも最高ではないかと・・・。
読ませていただき、ありがとうございました。 冨田弘嗣