ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

国民の目線での政治

2005年09月16日 | 政治関連
選挙結果を踏まえて思う」という記事を書いた所、多くの書き込みを戴いた。*1どの御意見にも書かれた方の熱い思いが感じられ、改めて今回の選挙への関心の高さを思い知らされると同時に、これは一つ一つの御意見に対してレスを付けさせて戴く形ではなく、別記事の形で”その後の”私見を表した方が良いのではないかと思うに到った。

今回の選挙結果に付いては、相変わらず自分の中で納得の行かない思いと、そして強大化し過ぎた与党に対する懸念が渦巻いている。勿論、この結果が民意を大きく反映している事は尊重したいと思っているし、多くのブログで今回の選挙を真剣に取り上げているのも目にしてもいたので、皆が熟慮した末の結果だと信じたくも在る。しかし、それでもモヤモヤした思いがどうしても残ってしまうのだ。

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① 自民党圧勝
選挙後の小泉首相の支持率が急上昇している。読売新聞の調査結果でいえば61・0%の支持率というのだから、低迷傾向の状態から一気に息を吹き返した状態だ。しかしその一方で、自民党の獲得議席数に付いては「少ない方が良かった。」とする人が56%(「丁度良い。」は33%。)、「小泉首相が数を背景に、強引な手法を採る不安を感じる。」と考える人が63%(「感じない。」は30%。)となる等、今回の結果に戸惑いと不安を覚える人間は自分だけではなかった様だ。

郵政民営化断行というのが、選挙結果に大きく影響したのは間違いないだろう。それに加えて、小泉首相の強気な姿勢も支持を集めた理由かもしれない。彼の人間性に信頼をどうしても置く事が出来ない自分だが、妙な魅力を感じたりもするのはその辺りが影響しているのだと思う。しかし、この強気な姿勢も実に危うさを秘めていはしまいか?

選挙中に良く耳にした声(特に若い層。)に、「反対派の連中をバッサリ切って行く小泉首相は格好良い。」というものが在った。確かに、郵政民営化を最大公約として掲げ続けて来た党に在籍している以上、様々な御為倒しを口にして反対し続けて来た議員が公認を外されるのは自分も当然だと思っている。でも、格好良いというのも一寸違う気がしている。其処には「力さえ在れば、何をしても構わない。」という考えが見え隠れしている様に思えるのだ。

そして、近年の反&反意識の急激な高まりも、彼の強気な姿勢へのシンパシーを増幅させているのではないだろうか。韓国や中国から自国が叩かれる続ける事への激しい怒りが、靖国神社への深い思い入れを隠そうとしない彼に向かって、支持という形で表示されている様に思う。

確かに自分も度が過ぎた叩かれ方には憤りを覚えている。理不尽な叩かれ方には、断固とした態度で両国に当たるべきだとも思う。だが、小泉首相(安倍内閣官房副長官もそうだが。)の強気な姿勢のバックボーンに深い思慮が感じられないのが不安な所。先の展望や落とし所が頭の片隅にも無いという事で在ればそれは単なる猪武者に過ぎず、1億2千万余の国民の運命を握る指導者としては疑問を感じる所だ。

又、確かに民主党の対外姿勢に首を捻る部分も幾つか在るが(自分は決して民主党を、絶対的に支持している訳ではないので誤解無き様に。)、だからと言って「民主党の為す事は何から何迄駄目。」という風潮もどうかと思っている。韓国や中国以外の様々な国の利権に群がる売国の政治家は、与野党問わず多く存在している。何処の党に対しても、状況に応じて判断して行く事が大事だと思う。

② まさか国会議員になるとは・・・
自民党が歴史的大勝を収めた事で、”想定外”の国会議員も何人か誕生している。比例南関東ブロックの自民名簿で下位に据えられていた26歳の青年は、「まさか当選するとは思ってもいなかった。」と口にしていた。そして、国会議員になった感想を聞かれて、「国会議員って料亭に行くんですよね。早く行ってみたいです。」とか「国会議員って新幹線のグリーン車も無料で乗り放題なんですってね。凄い!」と興奮した口調で語っていた。これでは、やはり初当選を決めた際に政策を問われて、「新弟子として、兄弟子(先輩議員の事か?)の胸を借りてぶつかり稽古で頑張ります。」と答えた元議員並みの御粗末さしか感じられない。マスメディアによる自民党へのネガティブキャンペーンの色合いも在ろうし、「初々しくて良いじゃないか。」という声が在るのも承知の上だが、それを差し引いても国会議員としての適正に疑問を感じる。

又、武部幹事長の大学の後輩に当たる55歳のスーパー経営者は、公示日直前に先輩の武部氏から「比例だから(選挙運動等は)何もしなくて良いよ。」という出馬要請を受け、「人数合わせだと思ったので、武部さんの役に立つなら良いかと立候補した。だから、本格的な選挙運動はしなかった。当選するとは全く思っていなかった。」とこれ又驚きを口にしていた。「地元の早稲田商店会長(出馬前に会長職を退く。)として、空き缶やペットボトルの資源リサイクルや地域活動の支援を進め、同商店会を活性化したアイデアマン。」という事なので、そのアイデア力を国政の場でも活かして欲しいという事なのかもしれないが、「町内会の事ならば、誰にも負けない位良く知っているという自負は在る。でも、外交問題とかは他の人に御任せって感じだね。」と豪快に笑っていたのには、人間的な憎めなさを感じる一方で、国会議員として大丈夫なのだろうか?という思いをここでも感じた。*2

「国会議員なんか誰でも出来る。」という声が在る。確かにそれは事実かもしれない。過去にも国会議員としての適正に著しく疑問を感じるは決して少なくなかった。官僚の書いた作文を、意味も判らずに読み上げているだけでも充分務まる職業とも言える。そして、「国会議員に期待するのは無意味だ。」という声も在る。

だが、自分は国会議員とは本来そんな甘っちょろい職業ではないと思っているし、そう信じたい。だからこそ、国会のこれ以上の”幼稚園化”には苦言を呈したいし、国会議員として最低限必要な資質&能力に欠けている様に思える人物はなるべきではないと思う。そうでなければ、より以上に官僚の言いなりになる国会議員が増えるだけではないだろうか。「市井の人が国会議員に転じる事=国民の目線での政治実現」に必ずしも直結する訳ではないのだ。
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*1 コメント欄に戴いた御意見の中で、higu様とtoshi16様が論じておられる「所得税と国庫納付金のバランス」に関しては特に興味深かった。生憎、この方面への知識が乏しい自分なので、御詳しい方の御意見を是非頂戴した所だ。

*2 国会議員は先ず国益優先の思考が必要ではないか。「地域(地方)を無視しろ!」等という暴論は持っていないが、地域の事は地方議員がその職に於いて行なって行くべきもので在ろうし、そうでなければ国会議員と地方議員を分けて存在させておく意味が無い。故に、国会議員たる者は幅広い知識が”本来は”求められるもので、「○○は知っているが、○○は全く判らないので他人に御任せ。」というスタンスはどうかと思う。ましてや、外交問題は自国民の生殺与奪に直結し兼ねない要素なので、他人に御任せであってはならないだろう。
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14 コメント

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野党の説明責任 (toshi16)
2005-09-16 07:55:13
昨日、TVで興味深いことをヤマタクさん言っていました。

小泉さんは、郵政民営化を主張することで野党に勝てると確信があったようです。

郵政民営化反対には、矛盾点がたくさんあるから、一貫してそれをつけば、野党にほころびがでてくると~そんな内容だったと思います。

現実はその通りになりました。



僕も、この結果といい郵政以外の小泉首相の政策といい、不安がたくさんあります。

ただ野党が、以前存在した日本反対党のような手法では、今回の結果は当然かとも思います。



今の野党を日本反対党という根拠は、giants-55さんのブログを閲覧されるかたで、「公社と民営新会社の負担のバランス」について理解されているかたが居ないという現実です。

今回の選挙中野党が、途中から国庫納付金について、連呼するようになりました。

僕の選挙区でも某党が、国庫納付金のこと連呼してました。



国庫納付金という言葉は国民に浸透しましたが、それが民営化された場合より負担が本当に大きいか否かは疑問が残りました。

結局、野党は説明責任を果たしていないということか。



前の記事のコメントのbpさん、鋭い指摘ですね。

つまり、僕が掲示した民営郵便局の場合は、預金保険機構への保険料や、不良債権の貸倒引当金(銀行などの金融機関が、融資先企業の融資資金の返済能力を判断し、融資資金を回収できない可能性に備えて、あらかじめ計上する引当金。 )などなどが、正確に計上されていてその分利益が落ちる。

その結果、国庫や地方公共団体にはいるお金が減るということでしょうか?

一方、公社のままだとそういったモノを払う必要がなく、利益が上がり国庫にはいるお金が上がるということでしょうか?



民間の感覚でいうならば、



『粉飾決算?』



まぁ~これは言い過ぎとしても、納得できないものがありますね。

仮にbpさんのご指摘と僕の推測が正しいいとしたら、



「国庫納付金のほうが負担率が高いから国庫にはいるお金が少ない」



では、間違いなく、間違いですね。



「公社のほうが、払わなくていいお金が多いから利益が民営化よりでやすい」



と言うべきでしょう。

そして、それは許されるべきことでしょうか?

郵便局は払うべきものを払わず利益を出す事を許される、そんなことが。



ここに書いた事は、素人である僕の勝手な想像です。

いや違うぞ!って方は、本当におしえて欲しいです。



あとそもそも郵便局は、郵政事業で賄われているので、税金は一銭も使われていないので、歳出の削減にはならないという批判があります。

そんなことをいいながら、民営化されると赤字になると言う。

民営化になっただけで赤字になるということは、それこそ見えない国民負担があるという証拠なのではとおもいます。



いつも、長いコメントごめんなさい、次回は短かくします。
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議員の適正 (syuu)
2005-09-16 11:00:11
 議員の適正って、選ぶ国民に課されているものなのでしょうか。選出する党の方にも課されている問題だと思うのですが。

 奥様達に人気のセレブ料理家の女性も、チラシにお料理メモのようなものをくっつけて配って人気だったとか。結局当選されましたね。

 今回当選された方々を見て、選挙って何?と疑問に思う事がたくさん出てきました。

 郵政の件も、おそらく昔からの事業によって、国民に見えないドロドロした関係がたくさん渦巻いているのでしょう。誰かがそれをすっぱり断ち切らない限り、社会保険庁同様、国民のお金を平気で無駄遣いする風潮は消えないように思います。

 また、若い議員の自覚不足も問題ですが、年配議員の多いことにも疑問です。70歳でも出馬できる。普通の会社では65歳定年です。でも60才くらいで肩たたきが始まるところもありますよね。年配だから、出来ないとか、いけないという気は毛頭ありませんが、私にはどうも「ただ自分の利益のために70代になっても出馬する」用にしか感じられないのです。

 
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国会議員の資質 (ざわ)
2005-09-16 12:04:27
 いつぞやの小渕優子の件でも書いたとおりですが、結局集票マシーンなんでしょうね…

 党議拘束から外れないということであれば、国会議員なんて"国会での所属党の1票"という存在に過ぎないわけですし。



 今回は友人も出馬したんですけど、本人もその人となりを考えると本人の希望で出たのか…疑わしい点も大きいですし。
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早速の仕事が。。。 (ロッソ)
2005-09-16 15:38:13
今日のニュースで「定率減税廃止の方向」と聞きました。いずれはその方向だったにしても、選挙終了後、一番の仕事(ニュース)がこれですか?

国民のみんなの意見は、少なからずも郵政を民営化し、税金の無駄を無くし、遣り繰り上手な日本に生まれ変わって欲しかったと思いのです。増税よりも先に、見直しを!!と。

これからの将来が暗くなってしまいました。

働く意欲もなくなります。

小泉さんは、首相交代後の日本の事なんて、何にも考えていないんですよね。



syuuさんが書かれていましたが、議員も定年制にすべきですよ。年配の方は確かに知識経験はありますが、次世代に引き継ぐようにして行かなきゃイケナイですよ。ま~、往々にして定年に近づくと地位にしがみ付きたいものみたいですけど。。。日本国民の代表が…淋しい限りです。

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民営化に対する杞憂と外交への疑問 (higu)
2005-09-16 16:13:58
私も国庫納付金についてはテレビの話を聞いただけなので良く分かりません。ですから前記事や上に書き込まれた方々のコメントを拝見し敬意を覚えました。非常に参考になりました、ありがとうございます。





前にも述べましたが郵便事業は衰退事業だと思います。けれど郵便局がなくなると困る、という人の気持ちも分からなくはありません。

私の住む地域も地方銀行と信用金庫の支店はありますが地銀はATMだけになってしまいました。窓口サービスを受けるには6キロ弱離れた市中心部へ電車で一駅行くしかありません。

また信金は土曜日営業してません。なので郵便局のありがたみは良く分かります。コンビニさえ近くにないような過疎地では尚更でしょう。



でもどうでしょう。果たして新しい民営会社は黒字になるのでしょうか。

大都市部の郵便局をバッサリ切っても(東京では百メートルおきに郵便局があるくらいですし)過疎地の郵便局や“全国一律”は維持すると言います。加えて郵貯簡保は切り離す。

「儲からないところはほぼそのまま、儲かる所はやめる」でやっていけるのでしょうか。



他に民業圧迫の問題もあります。民営化された新会社は既存の民間企業とは体力差が甚だしいでしょう。例え“同じ土俵”に乗っけてもこれで果たして公平と言えるのでしょうか。

新会社は利潤を上げる(郵便は儲からないので)宅配事業への参入を強化するように思います。それは公社の今でもそうです。その結果、既存企業は不利益をこうむっています。

「民間にできる事は民間で」の筈が「民間でできる事も公社で」になっているのが今の郵政公社では。

もし民営化したらさらになりふり構わなくなるのではないかと懸念するのですが考えすぎでしょうか。せめて国鉄や道路公団のようにユニバーサルサービスを捨てても分割すべきかと思います。





外交についてですが。私は自民や民主の説く「国際貢献」「世界平和構築」にあまり賛同できません。

常任理事国入りにもはっきり言って反対です。

“9条原理主義”ではありませんし、海外派兵もケースバイケースでやってしかるべきです。しかしそれも国に余力があればの話です。



今日本は収入の倍あまりの金を使い、それを借金で穴埋めしています。こんな事がここ数年続いています。誰が見てもそう遠くないうちに破綻するのは火を見るより明らかでは。

待ったなしの財政事情なのになぜ敢えて「金のかかる」事や「金を払わずにはいられなくなる」地位に就きたがるのでしょう。ちょっと理解できません。それで各国の株を上げても日本国が財政破綻したら何の意味もないです。



内向きと思われるかもしれませんがなにもない袖を無理して振る必要はないと思います。今の日本の現状を一言で言うと“金がない”、“破綻寸前”なのです。



長文失礼致しました。文才なく短く纏めるのは苦手なので。すみません。

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>higu様 (giants-55)
2005-09-17 04:51:47
書き込み有難うございました。



先日週刊誌に目を通していた所、一寸面白い記事に出くわしました。郵政民営化の是非に付いて多くの人の意見が載っていたのですが、その中に切手収集家の意見が在りました。曰く「韓国で発行された”竹島切手”が対外的に大きな波紋を呼んでいる様に、切手の図柄というのはその国の主義&主張を反映した”顔”の部分も持っていると思う。民営化によって営利主義が加速化されると、儲かりさえすれば何でも在りという感じで切手が粗製濫造され、結果的に国益を損ねたり、国の印象を低める事に繋がる危険性も在る。」という趣旨でした。ハッキリ言って、最近の記念切手は売らんかな主義で何でも在り化していますので(笑)、この方の意見に全面的に賛成は出来ないのですが、確かにそういった面が無くはないなと思った次第です。



話を戻しますが、自分は所謂過疎地に住んだ事が無いので、その実態の程を何処迄理解してるかは甚だ疑問な所です。実際に住まれている方にとっては、「郵政民営化で不採算な郵便局が消されて行くのはとんでもない事だ!」という気持が在ろう事も理解が出来ない訳では在りません。又、「本当に新しく民営化された会社が黒字になるのだろうか?」というhigu様の御意見も、例示されている事柄を踏まえて行くと疑問が出て来る所は在ります。唯、民意が民営化を選択した以上、”取り敢えず”は流れに合わせるのが政治の基本で在るとも考えますので、その中身を有権者皆が今迄以上に注視して行くべきでしょうね。



日本の常任理事国入りに関しては以前記事にしましたが、higu様と同じ考えから望ましくは無いと思っています。多くの御意見を戴き、その中には常任理事国になる事でのメリットも書かれておられ、成る程と思わせる部分は確かに在ったのですが、総合的に考えると今の日本の”体力”では敢えて常任理事国になる事が決してプラスには働かず、却って国力を下げる方向になってしまうのではないかと懸念するからです。



郵政民営化、憲法改正、北朝鮮との国交正常化、常任理事国入りetc・・・。良くも悪くも達成されれば、エポックメーキングな事柄として後世の歴史に刻まれるで在ろう事を、これ程迄多く抱え込んでしまうのは、何か小泉首相の名誉欲が感じられ、又、それ等を拙速に成し遂げようという姿勢には不安を覚えます。
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郵政民営化と「やりよう」 (o_sole_mio)
2005-09-17 22:21:49
giants-55さん、拙ブログへのコメントありがとうございました。



今回の選挙の結果で、郵政民営化法案の国会通過はほぼ確実ですが、現状の法案では詳細は詰められていませんので、郵政民営化をどのように進めていくかは今後の議論次第ではないかと思います。



そのためにはここで論じられている所得税と国庫納付金の関係や、あるいはいろいろなところで論じられている郵政公団の独立採算の検証なども専門家の意見を含めて議論を深めていく必要があると思います。



ところで「郵政民営化されると地方の郵便局がなくなる」かについては国鉄がJRになってからの地方の現状を見るとよいのではないかと思います。もちろん地方の路線はかなりが廃止となっていますが、第3セクターでの存続や路線バスへの転換、町営、村営バスの運行など廃止路線を補完する様々方法が取られています。



こういった状況を考えると郵政民営化で仮に郵便ネットワークが地方で縮小したとしても鉄道と同じように様々な形態の補完システムが現状を上回る利便性や経済性をもたらすことになるかもしれません。



要は「やりよう」ではないかと思います。その「やりよう」については国民が今後も監視し続ける必要があると思いますし、そのためにも上記の議論が重要になってくると思います。
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失礼ながら‥‥ (higu)
2005-09-18 00:57:20
再度の書き込み、失礼を承知で私見を述べさせて頂きます。

o_sole_mioさまのコメントに無礼を承知で鉄道に多少なりとも知識ある者として反論をお許し下さい。





「郵政民営化されると地方の郵便局がなくなる」かについては国鉄がJRになってからの地方の現状を見るとよいのではないかと、という部分に反論はありません。第3セクターでの存続や路線バスへの転換、町営、村営バスの運行など廃止路線を補完する様々方法が取られています、との個所も。

しかし、郵政民営化で仮に郵便ネットワークが地方で縮小したとしても鉄道と同じように様々な形態の補完システムが現状を上回る利便性や経済性をもたらすことになるかもしれない、と述べられている事には反論があります。

「国鉄時代を上回る利便性や経済性」をもたらす利便性や経済性を“両方”達成している会社は少なく、たとえ達成してもその経営は火の車が実情です。





来年、北海道で旧池北戦を引き継いだ3セクが廃止になります。青森の下北交通、石川ののと鉄道、と去年から国鉄赤字路線を引き継いだ路線が相次いで廃止になっています。

当然です。“お荷物”を引き継いだのだから簡単に黒字にはなる筈ありません。努力しても所詮沿線が過疎地なら利益も上がりづらいのです。

昨年3セク鉄道で黒字なのは僅か5社。株の売買で利益を上げた1社を除きJRの直通特急が乗り入れ、通過し利益を得ている会社です。

殆どの会社は明日の運命を知れず、来年、再来年には廃止になる路線もあるでしょう。

努力しても黒字にならないのです。これだけマイカーがある社会では。「やりよう」などありません。ないから廃止にするしかないのです。



郵政も似ている気がします。車社会の中廃止に追い込まれるローカル線と携帯やパソコンが普及した社会で需要が減り続ける郵便。

赤字覚悟で事業を維持してくれる“いい人”が果たしてどれだけいるでしょうか。





尚、地方の路線バスは鉄道以上に苦境に喘いでいます。鉄道からバスに変わった路線は本数が減らされ最終的にはバスが来なくなるケースもあります。

「代行バスもいつか走らなくなる」と言われるゆえんです。この事も付け加えさせて頂きたく思います。



無礼な書き込み、大変失礼致しました。ただ「やりよう」が簡単にみつかる程甘くない、「やりよう」などない事もある、と言いたかったのです。

失礼な書き込み、長文、大変失礼致しました。

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またまた長文すいません。 (toshi16)
2005-09-18 08:39:06
郵政民営化は、依然賛否両論ですね。

それはそうでしょうね、民営化賛成でも民主に投票した方もいれば反対でも自民に投票した方もいるでしょうからね。

選挙は、総合的は判断するものですから、そういう方もいて当然です。



民営化にメリットがあるように公社にもメリットがあります。

民営化にデメリットがあるように公社にもデメリットがあります。

ですから、どちらが国民に理解を得る事ができるものか?で選択すべきではないでしょうか。



今の民営化法案は、個人的には『アマイ』と考えます。

民営化反対の勢力にかなりの配慮をして、出来上がったものだと思うからです。

ただ多くの方から、賛成してもらうためには仕方なかったとは思います。



例えば、民営化というものの実際は4分社かして、且つそのうち2社は実質国営企業。

これは、

「郵便局が、おらが町からなくなってはならない」

とか

「郵便事業だけは、国で保護すべきだ」

という反対勢力に配慮し歩み寄ったものです。

因みに、法案を読めば都市部の『過剰な』郵便局の排除は充分可能ですが、過疎地からの郵便局の『撤退』は極めて困難だと思います。

都市部の過剰な郵便局の排除は、業務の効率化がされて利益の向上が期待出来ると考えます。

因みに、学生の頃住んだ名古屋の自宅では、歩いて10分の範囲に最低4件の郵便局がありました。

そのうち3件は同じ通りにありました。

郵便局通りですな。



郵政民営化は民業圧迫につながるという批判があります。

ただ、黒猫さんも飛脚さんも民営化には、賛成だという。

金融業界では、農協以外は賛成のようですね。

保険業界も、農協以外は概ね賛成のよう。

圧迫が予想される企業のほうが、賛成多数なのに、郵政勢力が民業圧迫だから反対というのも意味がわかりません。



ただ僕が今回の民営化法案、一番アマイと感じたのは別にあります。

「政府が郵政保有株を売却した売り上げのうち、『2兆円』が将来、郵便局が万が一赤字になったときのための基金になるという」のです。

これは、贈与や寄付でなく基金というのが、ミソのような気がします。

つまり、2兆円は郵便局の資産にはならないのでしょう。

従って、資産に計上する必要がないので、また郵便局の利益がふえますね。

よかったですね、郵便局のみなさん。

僕は、不満ですけどね。



実生活におきかえると、

A君が、保有するB社の株を500万で売りました。

でも500万のうち200万はB社のものよ、と言っているようなものですよね。

よくわかりませんね。





そもそもこの2兆円は、政府のお金。国民のお金じゃないですかね。

別の見方をすると、

「政府が2兆円までは、赤字の面倒みますよ」

といっていると同じですよね。

世の中で2兆円まで政府が面倒みてくれると公言されている民間会社があるのでしょうか?

金融機関に公的資金が注入されたことがありますが、それは多くの審議をしたうえでのこと。

まだ赤字になってない新会社が、それをすでに約束されていることに憤りを感じます。



ですから、僕は郵政民営化には賛成だが今回の法案自体は必ずしも賛成とは言えません。

でも、郵政反対のかたに最大限の配慮をしないと今回の法案を通す事は無理だと考えたのでしょう。



個人的には、ここまでの配慮をされても尚、反対する理由がわかりませんね。

それは、様々な団体だけでなく、歴史的『大敗』をし野党についても同様ですね。



僕がもし、郵政民営化の立場をとる政党の政治家なら、これほどの配慮をひきだしたのなら、「ガッツポーズ」決めますけどね。

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ごめんなさい。 (toshi16)
2005-09-18 20:12:42
僕がもし、郵政民営化の立場をとる政党の政治家なら



は、



僕がもし、郵政民営化反対の立場をとる政党の政治家なら



のまちがいです。
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