先日読了した小説「童石をめぐる奇妙な物語」の中に、或る高校の実験準備室に関する記述が在った。
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はじめて入った「ナオミの部屋」は、当たり前だが実験用の器具や薬品がいたるところに置かれていて、いたって普通の実験準備室だった。お約束の人体模型も透明なビニール袋をかぶせられてちゃんとある。でも中学校のときの理科準備室で嗅いだ、あのいかにも体に悪そうな薬品臭はまったくない。きっとナオミ先生の手入れが行き届いているんだろう。
人体模型が見つめる先には壁際にしつらえられたガラス戸つきの棚があった。中にはホルマリン漬けの標本がずらりと並んでいる。巨大なダンゴムシみたいなのから回虫にサナダムシ、朝鮮人参まである。そして全部がなぜだか白い。
いつも疑問に思うのだけれど、この手の標本を授業で紹介されたことは一度もなくて、かといって先生たちがなにかの参考にしているような様子もない。じゃあいったいなんのための標本なんだろうか。
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此方にも載っている様に、小学校~高校の(理科室の隣に在る)実験準備室には、人体模型や様々なホルマリン漬けの標本が置いてあった。実験準備室に入った際、怖い物見たさで見たりはしたが、確かに授業で使われた事は一度も無かったっけ。
知り合いで教師をしている友人が、「支給されている学習費(?)を使い切らなければいけないので、其れで『大人の科学』を買った。個人的な趣味になるけど、『学習』という大義名分は立つだろうし。」と言っていた事が在る。「どうかなあ・・・。」とは思ったけれど、此の小説の中でも「年度末で予算が余った為、個人的な趣味で、意味不明なホルマリン漬けの標本等を購入した教師。」というのが登場するし、そういう事って結構在るのかもしれない。
其処で、皆様にズバリ聞きます!「学生時代、実験準備室に置かれていた人体模型やホルマリン漬けの標本が、授業で使われた事が在りますか?又、此れ等の様に『何でこんな物が購入&置かれているのだろうか?』と思う物が在りましたか?」。後者で言えば、「音楽室の壁に貼られていたベートーヴェン等、著名な音楽家の肖像画。」等、幾つも在りそう。
予算を使いきる為に要らない物でも買うのは年末の道路工事に似てますね
しかし買うにしても使わない物ばかり増えてもしょうがないから毎年予算が出るとしたらいったい何に使ってるんですかね
ちなみに俺が一番使わない物は高校の教科書ですかね学年事の教科書で一冊丸々使う事は無かったですね
常に教科書の半分ぐらいを残して上の学年に上がってました
鉱物の標本に触れたのは、学研から出ていた「○年の科学」の付録が最初にして最後でした。ボーキサイトやら火成岩等、10種類位が入った物で、最初は「何て地味な付録なんだ・・・。」とがっかりしたものの、何度か見ている内に愛着が湧き、結構良い歳になる迄保管していましたね。
自分も理科の授業で、鮒の解剖をした世代です。ピクピクと心臓が動いているのには神秘的な物を感じたけれど、「グロい・・・。」というイメージが強く、其れも在ってか、未だに魚は捌けません。
「自分の場合、一番使われなかった教科書って、何の科目だったかなあ?」と、透明人間様の書き込みにて考えました。
何処もそうでしょうが、大学の講義で使う教科書(乃至は参考書)って、著者が講義者というのが殆ど。一般的には全く売れない自身の本を、教科書という名目で大量に捌く。其れも、結構高額で。良い商売です。
小学校から高校迄の教科書で考えると、自分の場合は「家庭科」乃至は「図画」の教科書は数頁位しか授業で使わなかった様に思います。家庭科の授業では裁縫セットも買わされたけれど、授業で使ったのは1回だけだった様な。