現在放送中の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の視聴率が芳しくない。初回放送(1月6日)の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同じ。)は「15.5%」と、前作「西郷どん」の初回放送(2018年1月7日)の視聴率「15.4%」を上回ったものの、以降は低迷し続け、第32回放送(8月25日)は「5.0%」と、大河ドラマでは記録が残る1994年以降の過去最低を更新した。
視聴率が芳しくないのも当然だろう。自分も、「面白く無いなあ。」と思っているので。魅力を感じない理由は幾つか在るけれど、1月25日の記事「配役ミス」で書いた様に、「配役が、しっくりしていない。」というのが一番大きい。
1963年から放送開始となった大河ドラマは、「いだてん~東京オリムピック噺~」が第58作品目となる。自分が全話を通して見た最も古い作品は第14作品目の「風と雲と虹と」で、最も好きな作品となると第16作品目の「黄金の日日」という事になる。
大河ドラマが好きで、当ブログでは過去に「義経」、「弁慶の仁王立ち」、「功名が辻」、「永遠の夫婦」、「あの有名人の子孫の数奇な運命 Part1&Part2」、「大河ドラマ」、「『平清盛』の視聴率は何故低いのか?」、「『八重の桜』は何故、多くの共感を得られなかったのか?」、「『軍師官兵衛』の初回を見ての感想」、「『花燃ゆ』の第1回を見て」、「史上最低を記録したのも頷ける」、「『真田丸』の第1回を見て」、「心がグッと鷲掴みされる」、「既成概念に捉われない脚本」、「出色の出来栄え」、「『おんな城主 直虎』の第1回を見て」、「第33回『嫌われ政次の一生』を見て」、「『女城主 直虎』の総評」、「『西郷どん』の第1話を見て」、「『西郷どん』の総評」、「『いだてん~東京オリムピック噺~』の第1回を見て」、「配役ミス」、そして「こんな事を言い出したら」と、合計で24本の記事を書いて来た。
飽く迄も私見だが、「面白く無いなあ。」と感じる大河作品には、“配役ミス”や“脚本の駄目さ”という要素の他に、“選ばれた主人公の問題”というのも大きい気がする。「知名度が高く無いと、感情移入するのが難しい。」(「おんな城主 直虎」等。)し、「知名度が非常に高くても、何度も大河ドラマに登場する様な人物だと、食傷気味になってしまう。」(「西郷どん」等。)だろう。又、「女性が主人公の場合、どうしても家族を中心とした“内向きの描き”が多くなり、歴史ファンとしては物足りない。」(「おんな城主 直虎」等。)というのも在る。
来年放送されるのは、明智光秀が主人公の「麒麟がくる」。知名度は非常に高いが、大河ドラマの主役としては初登場、そして人気の高い“戦国時代”が舞台という事で、個人的には非常に期待している。
で、昨日、2021年に放送開始予定の大河ドラマに付いての発表が在った。第60作目となる作品は「青天を衝け」というタイトルで、“日本資本主義の父”とも呼ばれる渋沢栄一氏が主人公。新札の肖像に選ばれた事が大きいのだろうけれど、正直ぴんと来ない。
「青天を衝け」を含めた全60作品に関し、「舞台となっている時代」と「主人公」に付いて調べてみた。9年前の記事「大河ドラマ」でも同じ事を調べたが、以降の9作品を加えた結果だ。尚、「舞台となっている時代」に付いては、「『江戸時代』の中でも、末期は『幕末』と別に分けている。」事や「主人公が生きた時代が複数跨がっている場合、最も活躍したと“自分”が判断した場合を選択している。」事を御了承戴きたい。
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「大河ドラマ全60作品で舞台となった時代」
1位: 戦国時代/幕末(各14回)
3位: 江戸時代(10回)
4位: 安土桃山時代(7回)
5位: 平安時代(6回)
6位: 鎌倉時代/明治&大正(各3回)
8位: 昭和(2回)
9位: 室町時代(1回)
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大河ドラマで舞台となった最も古い時代は、平安時代中期を描いた「風と雲と虹と」という事なので、奈良時代以前は全く扱われていない事になる。
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「大河ドラマ全60作品の主人公(全65人)は、実在の人物?又は、架空の人物?」
実在の人物: 56人(約86.15%)
架空の人物: 9人(約13.85%)
「大河ドラマ全60作品の主人公(全65人)の性別」
男性: 47人(約72.31%)
女性: 18人(約27.69%)
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