ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

心がグッと鷲掴みされる

2016年05月16日 | TV番組関連

脚本家で在り、演出家でも在る三谷幸喜氏は、NHKで過去に、2つの人形劇脚本を手掛けている。「連続人形活劇 新・三銃士」と「シャーロック ホームズ」の2つだ。子供の頃、「NHK連続TV人形劇」が大好きで良く見ていたので、何方の作品も見た。

 

自分と同様、三谷氏も「NHK連続TV人形劇」が好きで、又、小説三銃士」及び「シャーロック・ホームズ・シリーズ」を愛読していたとの事。だから両作品には、原作を愛する者の心がグッと鷲掴みされる設定彼方此方鏤められていて、「心憎い脚本だなあ。」と感心したし、作品の世界に引き込まれてしまった物。

 

現在放送中の大河ドラマ真田丸」【動画】も、三谷氏が脚本を担当している。4ヶ月前の記事「『真田丸』の第1回を見て」で書いたが、キャスティングの良さに加え、脚本の良さが光っている。

 

脚本で言えば、“笑い”と緊張のバランスが素晴らしく、又、ストーリー展開のテンポも絶妙。

 

そして、歴史好きの心をグッと鷲掴みする描写堪らない。第1回で言えば「北条氏政が、飯に2度汁を掛けているシーン。」や「徳川家康が、自身の爪を噛んでいるシーン。」、「“武田家を滅亡に追い込んだ無能な2代目”というイメージが強い武田勝頼の“別の顔”を描いた。」なんていうのは、歴史好きの関心惹くに違い無い。

 

昨日報道されたのだが、「真田丸」に戦国時代貿易商人呂宋助左衛門(納屋助左衛門)が登場。38年前の大河ドラマ「黄金の日日」【動画】*1では9代目・松本幸四郎(当時は6代目・市川染五郎)氏が呂宋助左衛門役を演じたけれど、今回も彼が同じ役を演じるそうだ。

 

以前にも書いたが、歴代の大河ドラマの中で自分が一番好きなのは「黄金の日日」。だから、38年振りに幸四郎氏が同じ役を演じてくれるというのは、涙が出る程嬉しい話。此方の情報によると三谷氏も「黄金の日日」及び幸四郎氏演じる呂宋助左衛門への思い入れが非常に強い様で、同じ「黄金の日日」ファンへの“プレゼント”として、「真田丸」に(幸四郎氏の出演を前提にした)呂宋助左衛門を登場させたのだと思う。此れ又、心を鷲掴みする脚本だ。

 

近年では、最も魅了されている作品の「真田丸」。今後の展開が、益々楽しみ。*2

 

*1 現在、時代劇チャンネルでは「黄金の日日」の総集編が再放送されている。昨夜は第3回が放送され、織田信長火縄銃狙撃した事で捕まった杉谷善住坊が、鋸挽き処せられるシーンが在った。「今は亡き川谷拓三氏演じる善住坊が、生きた首から下を土中に埋められ、道行く人達が1人ずつ製ので首を一挽きし、絶命させる。」という実に残酷な内容。“友”の呂宋助左衛門と(李麗仙さん演ずる)お仙が駆け付け、青白い顔をした善住坊の苦しむ姿を眼前にして滂沱。お仙が「楽に御成り。」と涙乍らに言って鋸を一挽きし、善住坊を絶命させるシーンは、当時も泣けて仕方無かったし、今回も涙が止まらなかった。

 

*2 昨夜放送された「真田丸」では、後に淀殿と呼ばれる事になる茶々竹内結子さん)が後に真田信繁と呼ばれる源次郎堺雅人氏)に向かって、私と源次郎は、不思議な糸で結ばれている気がするのです。離れ離れになっても、貴方何時か戻って来る。そして私達は、同じ日に死ぬの。と語るシーンが在る。後に起こった「大坂の陣」で信繁は、淀殿の息子で在る豊臣秀頼の側に付き、徳川家康と戦い、そして最後は淀殿と1日違いで亡くなる事になる訳で、恐らくは最終回で此の台詞が使われる事になるのだろう。上手い設定だ。


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