ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

安倍首相と原監督

2007年07月20日 | 其の他
赤城徳彦農林水産大臣絆創膏姿が様々な揣摩臆測を呼んでいる様だが、マスメディアはそんな事を取り上げている暇が在ったら、「事務所費疑惑」や「議員宿舎不正入居疑惑」に付いて徹底追及して貰いたい。皮膚疾患で絆創膏を貼っているというので在れば気の毒だとは思うが、「諸々の疑惑から目を逸らす為」や「同情論を得る為」の”扮装”という疑念も抱いている。

「そんな馬鹿な。」と言われるかもしれないが、郵政民営化法案を巡って国会が紛糾していた頃の事を思い出して欲しい。「郵政民営化法案を修正する事無く参議院本会議で可決&成立出来なければ、衆議院を解散して国民に信を問う。」としていた小泉純一郎首相(当時)の元を、小泉首相の後見人を自称していた森喜朗前首相(当時)が「考え直す様に。」と説得に訪れた。会談後の森前首相は記者団に向かって、小泉首相が「考えは変えない。(考えを押し通す事で)殺されても良い。」と言い放った事を明らかにした上で、「(わざわざ訪れたというのに)乾涸びたチーズ一切れと缶ビールしか出さなかった。俺も匙を投げたよ。あれは『変人以上』だ!」と怒りをにしていた。この事で、小泉首相の”本気度”を感じた国民も多かったと思う。

しかし、その後に森前首相自身が暴露したが、あれは小泉首相と打ち合わせた上での”芝居”だった。郵政民営化に反対する議員達に対しての警鐘で在り、強い姿勢を示す事で一気に世論を郵政民営化賛成に持って行く意図が在ったとか。「怒った姿で外に出て欲しい。」(小泉首相)、「判った。では、(怒りで)握り潰した(という設定の)ビール缶も持って出よう。」(森前首相)といった遣り取りが交わされていたというのだから”役者”で在る。事程左様に、「政治家は世論誘導の為に芝居を打つのはまま在る事。」と思っていた方が良いだろう。

ところで、自己保身も在ってか必死で赤城大臣を擁護している安倍晋三首相。彼の言動を見ていると、ジャイアンツ原辰徳監督と共通点の多さを感じてしまう。以前、「近親憎悪?」という記事で小泉首相と中曽根康弘元首相との共通点の多さを記したが、安倍首相と原監督もなかなか似通った部分を持っている。

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① 偉大な父親(乃至は祖父)の存在。「安倍首相の父親は安倍晋太郎外務大臣で在り、母方の祖父は岸信介元首相。(父方の祖父・安倍寛氏も衆議院議員。)」で在り、「原監督の父親はアマチュア野球界で名声を轟かせた原貢氏。」と共に”偉大な身内”を抱えている。

② 首相乃至は監督に就任する前の”存在感”は間違い無く在ったものの、”成績”は常に物足りなさを感じさせた。彼等が比較対照されてしまう父親や祖父、小泉首相やといった存在がカリスマ性に富み過ぎていたという”悲劇”は在るが、ぼんぼんのひ弱さというのをどうしても感じてしまった。

③ 強いコンプレックスを抱えている為か、必要以上に自分自身を大きく見せたがっている様に思える。上記した①&②の点から、両者は強いコンプレックスを抱えている様に見えてならない。「もっと自然体で臨めば良いのに。」と思うのだが、インタビューでは無意味に小難しい言葉や横文字を多用。それが具体的な物で在れば未だしも、概して抽象的で中身が良く判らない。

④ 必要以上に”御友達”で身内を固めたがる。自身の意志を伝え易いというメリットは在ろうが、余りにもイエスマンで周りを固めるとデメリットの方が多くなってしまうもの。

⑤ 組織の調子が良い時には「行け行けドンドン!」で行けるのだが、一旦調子が悪くなると”立て直し策”を打つ事が出来ず、呆然と手を拱いているだけで、組織を事実上崩壊させてしまう。基本的に自身の”策”という物を持っていない様に思われ、”応用力”に欠けている嫌いが在る。
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首相就任時の高支持率から一転し、不支持率が50%を超えてしまった安倍首相。そして今季”も”開幕ダッシュに成功し乍ら、”又しても”大失速してチームを立て直せないでいる原監督。共倒れを見せるのか?はたまた、どちらかは”組織”を立て直せるのか?言葉とは裏腹に頭の中では「国民不在。」の安倍首相よりも、”若大将”としてジャイアンツを牽引し続けてくれた原監督にシンパシーを感じているので、オールスター後のジャイアンツの反撃を信じたい。

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5 コメント

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ミモレット (tak_123)
2007-07-20 13:53:53
あの森喜朗前首相のもっていたチーズはミモレットっていう高級チーズだったそうですね。しかしおっさん、役者やなぁ~!と思いましたよ。まんまと一杯食わされた。
阿倍さんは、まあ他の政治家もぼんぼんなんですが、ひ弱さばかりが目立ってきちゃってどうしようもないですね。
ちなみにアタシはオールスター後の虎の反撃に期待をしております
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泣き面に蜂となるか (マヌケ)
2007-07-20 15:35:02
トリビアによれば役不足の本来の意味は役者の役目に対して任が軽すぎるということだそうです。 ですので、私たちが日常に言うこの言葉にあたるものは力不足とか経験不足というのが日本語としては正しいのだそうです。
一般国民との感覚のズレから反感を買うことが多々あり、そのつど申し開きをするこの方の顔がカメラ目線で頼りなさげで力不足な感がありますよね。 采配が結果として裏目に出てしまった時のベンチの様子もどことなし原監督の顔が自信なさげで頼りなく見えます。 似てるよーな気もします。 国民感情が読めないとか政局が読めないのはやはり若さゆえの経験不足でしょうね。 役者になれるのも老獪な経験者なればこそではないでしょうか。 役者が一枚も二枚も上の小泉さんから見ればかなり見劣りするのは確かです。
仲良しグループの中のリーダー的な役どころではどーしよーもないなー。
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党内はおろか (破壊王子)
2007-07-20 19:47:13
かつてまだ野党第一党が社会党だった時代、国会が大乱闘になることもありましたが、あれも全て台本があったそうで、たまに野党側がやり過ぎた場合(ズボン脱がしたケースがあったそうで)は野党側が謝りにいったとか。ま、与党側からはそれ相応のお金が行くわけです。
今は野党第一党が政権に色気があるからどうかわかりませんが、「確かな野党」なんて言葉の裏を読まねばならんのです。
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>マヌケ様 (giants-55)
2007-07-20 21:26:56
書き込み有難う御座いました。

首相に就任した当初からずっと口にしているフレーズの「美しい国」。そして監督に就任してから暫くの間やたらと口にしていたフレーズの「ジャイアンツ愛」。言わんとしている事は理解出来るものの、如何せん抽象的では在りますね。勿論、抽象的なキャッチフレーズの上に、”具体的な策”が在れば良いのですが、御両名共それが無い様に思えるのが困ったもの。

今や首相のブレーンは記者達から「少年”官邸”団」と揶揄されているそうな。御友達で周りを固め、”事件”が起こってもまともに対処出来ずに、身内で”傷”を舐めあっているだけ。それで口を開けば何とかの一つ覚えの如く「美しい国」を連呼しているのですからねえ・・・。

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選挙を前にして (ハムぞー)
2007-07-20 22:34:10
絆創膏で事務所費に目をそらす、
という考えでやったかもしれません。
ただもうすぐに選挙が控えているわけで、
さすがに忘れっぽい日本人でも覚えていると思うのですが・・

よっぽど急いでいたのか、
大臣に選ぶ際の「身体検査」をいい加減にしてしまったのでしょうか?
辞職したり閣外を去った大臣が能力があったかもしれませんが、少なくともそういうトラブルを起こしてしまうと言うところに首相のメンバー選定に?がついてしまうのですが・・

原監督は審判からいちばん評判がいいそうです。
目茶苦茶な抗議がないからだそうな。
しかしそれを裏返すと押しがない、とも取れます。
まさに二世議員の様というと、おこられますかね・・
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