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「小惑星表面から初めて水分子を検出、空中天文台『SOFIA』使用で」(2月17日、CNN.co.jp)
火星と木星の間に位置する小惑星「イリス」と「マッサリア」の表面から、水分子が検出された事が判った。小惑星の表面で水分子が見付かるのは初めて。太陽系形成時の残滓で在る小惑星が、只の乾いた岩では無い事を証明する発見となった。
天文学者の見方では、水等が初期の地球に運ばれたのは、小惑星の衝突が要因だった可能性が在る。新たな研究によると、小惑星に水が存在する証拠が見付かった事で、こうした理論の裏付けになる可能性が在ると言う。
今回のデータは、既に引退した空中天文台「成層圏赤外線天文台」の計器で収集された。此の赤外線望遠鏡は「SOFIA」の略称で知られ、成層圏の飛行を目的に改造されたボーイング747SPに搭載されている。
SOFIAに搭載された「微光天体赤外線カメラ(FORCAST)」を使用する事で、イリスとマッサリアに水分子が見付かった。此の2つの小惑星は、火星と木星の軌道に挟まれた小惑星帯(メイン・ベルト)に在り、何方も太陽から約3億5,700万km以上離れている。
研究結果は12日、専門誌プラネタリー・サイエンス・ジャーナルに発表された。
論文の筆頭著者を務めた米サウスウェスト研究所のアニシア・アレドンド氏によると、小惑星の調査にSOFIAを使用するという発想は、SOFIAで月面に水の証拠が見付かった事を切っ掛けに生まれた。
イリスとマッサリアでは以前にも、論文の共著者が別の望遠鏡を使って、水和反応の証拠を発見していた。唯、水分子が此の水和反応を引き起こしたのか、それとも水酸基等が引き起こしたのかは、研究者にも判っていなかったと言う。
アレドンド氏は、「SOFIAを使った新たな観測の結果、彼等が見た物が水だった事が確定した。」と指摘している。
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ド素人なので「成層圏赤外線天文台」だ、「微光天体赤外線カメラ」だ、「水和反応」だ、「水酸基」だといった小難しい事はサッパリ判らないが、「水等が初期の地球に運ばれたのは、遥か遠くで発生した小惑星の衝突が要因だった可能性が高まった。」というのは、感動めいた物が在る。
少なくとも地球に在っては、生き物は“水”の存在無くして生きて行けないとされており、「此の水が、どうやって地球に生み出されたのか?」には強い関心が。更なる研究結果を注視したい。
地球の水が小惑星や彗星といった外部からもたらされたという説、何かどうも居心地が悪いというか、しっくりこないところがあったんです。
それというのも、太陽系形成時ガス雲から太陽や惑星が形成されていき、惑星になりきれなかった(残滓)が小惑星や彗星であるというストーリーなら、小惑星や彗星に水分子があるという事は、地球にも元々から水があったとみるべき。
それが何故、外部由来説になるのかなと。
今回のgiants-55さんの記事を読みながら、ふと思ったストーリーは、元々地球にもあった水は惑星形成時に蒸発したか内部に取り込められ、後から地球に到着(衝突)した小惑星や彗星によって表面に残された水が海を作っていった・・・と考えられるのかな。
本当のところどうなんでしょうかねえ。
此の手の話に関しては凄く興味が在るものの、如何せんド素人なので、〝外部由来説”の存在自体も全く知らず、今回初めて知った次第です。
全く知識が無い儘に、何となく「水って、元々地球に存在していたんだろうな。」と思っておりましたので、真偽の程は不明なれど、「へー。」と面白く感じたのですが、実際はどうなんでしょうね?其れこそ、神のみぞ知るなのかも。