Ｙｏｕ Ｔｕｂｅに、胸が裂ける様な動画が載せられていた。（動画）３月１７日にフジテレビ系列で放送された「情報プレゼンター とくダネ！」での１場面だが、今回の大震災で行方不明になっている身内を捜す或る家族が取り上げられていた。宮城県・多賀城市で行方不明になっている母（３９歳）を、母方の祖父（７２歳）及び母の姉（４２歳）と共に必死で捜す少年（１１歳）の姿を追った物だ。非常に残念な事に、少年の母は横転した車の中から遺体となって発見される。
他の方もコメントを寄せているが、視聴率稼ぎの様なあざとい放送スタイル（乗っていた車が見付かった後、ヴァラエティー番組でしばしば見られる「此の続きはＣＭの後で。」的な放送スタイル。）には自分も怒りを覚えたが、当該家族には放送許可を取っているだろうし、「現実に起こった出来事を在りの儘伝える。」という事自体は間違っていないと思う。
泣き崩れる祖父や姉の姿も遣り切れないが、母の死に直面しても気丈に堪えている少年の姿が堪らなかった。自分も彼とほぼ同年代で父親を病で失ったが、最愛の人の突然の死というのは「リアルな現実」として直ぐには受け容れられないもの。無理に笑顔を浮かべている少年の気持ちが、“経験者”の自分には痛い程判る。
此の家族と同じ悲しみを抱えた人達が、被災者の中には大勢居る。今回の動画を目にした事で、少しでも「被災者を応援したい。」と思われた方は、是非募金をして欲しい。金銭の多寡なんて関係無く、自分の出来る範囲で構わない。哀しいかな「義捐金詐欺」を働く輩が現れている様なので、“自身の判断にて”「此処は大丈夫だろう。」と思われた募金先に「気持ち」を届けて欲しい。＊１「偽善だ何だ。」と批判する人の事なんか、気にする必要は無い。「何もしないで批判しているだけの人。」よりも、「偽善だ何だと批判され乍らも、実際に行動を起こしている人。」の方が尊いと思う。
＊１ ルパート・ジョーンズ様が御自身のブログで「何かしたい、というあなたへ～東北地方太平洋沖地震被災者への協力について」という記事を書いておられ、其の中で募金先を幾つか紹介されている。上記した様に「義捐金詐欺」を働く輩が現れている様なので、呉々も“自身の判断にて”「此処は大丈夫だろう。」と思われた募金先に募金して貰えたらと思う。
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ただ、システム化された著名な募金活動団体の中には、募金のかなりの部分が人件費や事務経費として差引かれていると聞いたことがあります。街頭で募金活動している人たちが手弁当で協力しているのに、上層部で運営している人たちが、自分たちの労働対価として募金箱に手を突っ込んでいるとしたら・・・。
すべてを無償のボランティアで賄うのは、継続性からいっても無理なのは承知していますが、せめて収支は公開して明朗会計でお願いしたいものです。
「ヴォランティア活動＝全て持ち出しで行わなければいけない。」という考えが在りますけれど、自分は此の考え方に賛成出来ません。相当裕福な人なら別ですが、そうで無ければ悠々遊様も書かれている様に、「継続性」の意味で確実に無理が出て来ると思うので。
でも、だからと言って「ヴォランティア組織の維持費が不条理に高い。」というのは別。上層部に天下りの連中が居座り、高額な給料を得ているなんて組織は論外です。
事業仕訳会議の話になると、未だに面白おかしく取り上げられる「スパコン」の問題も同様。予算が湯水の如く在るのならば別ですが、そうで無い以上は「費用対効果」を念頭に置いて是非を論じるのは当然だし、「スパコンの開発」云々の他に、「其れを開発する組織の上層部の給料が適正かどうか？」も考慮すべき事。「スパコン」という言葉だけが先行して、「不可侵な存在」の様に捉えている人が居るのは非常に残念でなりません。
ルパート・ジョーンズさんのブログの記事は、僕の複数のサイトでも紹介させていただきました。少しでも、それが何かの支援につながればいいと思っています。
成る程、そういう配慮がＴＶ局側に無かったとは言えないですね。そうで在れば自分も納得出来るのですが、今回の大震災報道だけを取っても「明らかに不謹慎な発言」が散見されるＴＶ局ですので（津波に襲われた悲惨な現場を見てヘラヘラ笑い乍ら、「本当～に面白いね～。」と言った馬鹿レポーターなんぞは最悪。「中継されているのに気付かなかった」云々以前に、彼の場所でそういう発言を出来てしまう神経が、「人として」信じられない。）、どうしても裏読みしてしまいます。
http://www.officiallyjd.com/archives/9986/
唯、どういう放送姿勢が在ったにせよ、彼の映像によってより多くの人が心を動かされ、募金する気持ちになってくれたとしたら、結果的には良かったと言えますね。
こんなときに高校野球やプロ野球などやるべきかな？節電と言ってるのに何でナイターなの？
ナイター一試合で４０００世帯の電力を消費すると言うのに。
でもダルやイチローのように数千万、数億円と言う義捐金を送った選手は尊敬に値しますが。
そもそもプロを除く選手（陸上選手など）は公金（年間２億）を頼らず、好きでやってるんだから自分の金でやってくれよ。政府もそんな連中に金を廻すんじゃなくてその分を被災地に廻すべき。
日本でオリンピックが開催されたとして経済効果を期待しても元は取れないぞ！
少なからずの義捐金を送った人達（著名人に限らず。）には、心底頭が下がります。どれだけ大金を稼いでいようとも、税金対策だ何だと言われようとも、実際問題として少なからずの金銭を他者の為に使うというのは中々出来ない事ですから。
唯、気になる点も在ります。「ＸＸは高額な義捐金を送ったのに、○○が送ってないのは人でなしだ。」とか、「金稼いでる癖に、△△の義捐金学がセコイ。」といった非難が出ているのは、「其れって単なる僻みややっかみじゃないの？」という気がするからです。（ぶんぶん様がそういう事を言われているという訳では全く在りませんので、誤解無き様に御願いします。）「支援の形」というのは、「人其れ其れの形」が在って良い。重要なのは「困った人を真に思い、何等かの形で支援したい。」という思いだと考えます。
プロ野球に関しては少なくとも、「電力供給の逼迫度合が改善される。」迄はナイターは避けた方が良いでしょうね。デー・ゲームで在れば、或る程度の日を置いての実施がベターかと。昨日、「福岡の或るイベント会社が倒産した。」というニュースを目にしました。大震災によって予定していたコンサートが次々に中止となり、資金繰りに行き詰っての倒産との事。プロ野球の開幕が遅れる事で、関わっている会社（特に中小。）の経営状態悪化も懸念されますし、「其の辺の事情も考慮しないといけないだろうなあ。」とは思います。
高校野球に関しての私見は、「予定通り行って良いのではないだろうか。」と。出場校の選手の中には、「最初で最後の甲子園」となる者も居りましょうし、「こんな時に不謹慎だ。」という理由だけで行わないとしたら、其れは其れで気の毒な気がします。
今後とも何卒宜しく御願い致します。
平常時でも「現実から逃避したくなる瞬間」というのは在るのですから、況や「此れ程迄の大惨事の中に身を置いている方々にとっては、余計にそういった思いが強くなる瞬間」が在ると思うんです。傍から見ると「不謹慎」に感じられる事でも、当事者からすると「何で不謹慎なの？」と思うケースも在りましょうし。
観客の安全確保や節電の観点から論じられるのは当然にしても、過度に「自粛ムード」が強いられてしまうと、其れによる「更なる景気の冷え込み」を懸念してしまいます。