“個性的な声”の持ち主が又１人・・・

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「『北斗の拳』【動画】ラオウ、サリーちゃんのパパ　声優・内海賢二さん逝く」（６月１３日、スポニチ）

 

アニメ「北斗の拳」のラオウ役や「魔法使いサリー」【動画】のパパ役の声として知られる声優の内海賢二（うつみ・けんじ、本名：健司＝けんじ）さんが１３日午後３時１分、癌性腹膜炎の為、東京都新宿区の病院で死去した。７５歳。

 

葬儀・告別式は未定。喪主は妻で声優の野村道子（のむら・みちこ、本名：内海道子＝うつみ・みちこ）さん。

 

１９３７年(昭和１２年)福岡県北九州市生まれ。高校３年時に、ＮＨＫ小倉の専属劇団に合格し、ラジオ・ドラマや朗読の仕事を始める。其の後上京し、１９６３年「狼少年ケン」【動画】に出演、アニメ声優の草分け的存在となる。

 

「魔法使いサリー」のパパや「Ｄｒ．スランプ　アラレちゃん」【動画】の則巻千兵衛、「新造人間キャシャーン」【動画】のブライキング・ボス等、張りの在る低音を生かして、コミカルな役から悪役迄、幅広い役を熟し、多くのアニメ・ファンに親しまれた。其の他「黄金バット」【動画】、「マッハＧｏＧｏＧｏ」【動画】、「ベルサイユのばら」【動画】等にも出演した。

 

外国映画の吹き替えでは俳優スティーヴ・マックイーンやジャック・ニコルソン、映画「ロッキー・シリーズ」でロッキーの好敵手アポロの声を担当。テレヴィ番組のナレーターとしても活躍した。

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此方を見て戴ければ御判りの様に、内海氏が活躍した分野は「アニメ」、「吹き替え」、「テレヴィ・ドラマ」、「特撮」、「人形劇」、「ＣＭ」、「ラジオ番組」、「舞台」等々、実に幅広い。

 

「アニメ」の分野で言えば、「北斗の拳」のラオウや「Ｄｒ．スランプ　アラレちゃん」の則巻千兵衛の声を思い浮かべる方が多いだろうけれど、此の頃にはアニメを見ない年頃になっていた自分の場合、「魔法使いサリー」でのサリーのパパの声が一番印象的。

 

【サリーのパパ】

 

又、「黄金バット」のマゾ、「ゲゲゲの鬼太郎（第１作）」【動画】での妖怪達（おりたたみ入道等）、「新造人間キャシャーン」のブライキング・ボスの声等も忘れられない。

 

【マゾ】

 

【おりたたみ入道】

 

【ブライキング・ボス】

 

「外国映画の吹き替え」ならば、スティーヴ・マックイーン氏やジャック・ニコルソン氏もそうだが、サミー・デイヴィスＪｒ．氏の声も記憶に残っている。

 

「特撮」となると、よもや此の年で夢中になるとは思わなかった「ウルトラマンメビウス」【動画】で、最後の最後に登場した大ボス「エンペラ星人」の声が最高に痺れた。

 

【エンペラ星人】

 

「其の声を少し聞いただけで、直ぐに誰だか判る、非常に個性的な声の持ち主。」が居る。３月に亡くなられた納谷悟朗氏【声】、２年前に亡くなられた細川俊之氏【声】、５年前に亡くなられたフランク永井氏【声】等がそうだけれど、そういう人は年々少なくなって来ている感じが在り、内海氏も数少ない＆貴重な存在だった。合掌。