ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

そんなに利用していた訳では無いが・・・

2022年07月01日 | 其の他

現在住んでいる地域に引っ越して、もう40年は軽く経つ。引っ越した当時から既に在ったかどうかは記憶が定かで無いが、「既に在ってもおかしくない。」と思える程、古い食べ物関係の店が近所に在った。チェーン展開されている其の店、“昔”は結構客が来ていた。自分も其の頃は、利用率が高かったし。

でも、10数年程前から、足を運ぶ事は少なくなった。詳しい事は書けないが、“そういう形態の店”の希少価値が、薄れて来たから。だ。と言って全く利用しなくなった訳でも無く、ふと思い出しては足を運ぶという感じで、数ヶ月に1度位の利用頻度だったろう。

訪れて思うのは、「昔はもっと客が来てたのになあ。」という事。目立つ所に大きな破損個所が在るのに、修理される事無く、放置されていた。「何でだろう?」と不思議にずっと思い続けていたのだが、先日、其の店の前を通ったら、シャッターが下りていた。どうやら閉店した様だ。「閉店を考えていたから、破損個所を直さなかった。」という事なのだろう。「10数年程前から、そんなに利用していた訳では無い。」けれど、大昔から知っている店が無くなってしまうというのは、とても寂しかった。

幼き頃、母方の祖父母の家に車で行く際、(祖父母の)家の近くに老舗和菓子屋が在った。和菓子屋と言っても、少々マニアックな商品がメインで、「厳選された素材を、1つ1つ手作りする。」という職人 気質の店。
こじんまりとした店構えだったが、祖父母の家に遊びに行った行きや帰りには、良くメインの商品を購入した物だった。最初に訪れたのは、もう50年近く前の事だ。

甘過ぎない、上品な味わいは、家族全員が好きだった。祖父母が亡くなって以降、其の店を訪れる事は無くなったけれど、スーパー等で其のメインの商品が置かれている事が在ると購入したりしていた。3~4ヶ月に1度位の頻度だったが。

で、少し前、其のメインの商品が置かれているスーパーを久し振りに訪れたので、購入し様と思って“ずっと置かれていたコーナー”を見たら、全く別の商品が置かれていた。気になって店員に聞いたら、「置かなくなったというのでは無く、製造元が店を閉めてしまったんですよ。」との事。

気になって調べてみたら、其の和菓子屋は創業から半世紀を超える老舗だったのだが、今年に入って閉店した事が判明。閉店理由は判らないけれど、「跡継ぎが居なかった。」、「若い人達の和菓子離れに加え、長引くコロナの影響で、客足遠退いていた。」といった辺りが、閉店の理由ではなかろうか。

此方嘗てに比べたら、そんなに利用していた訳では無いが、大昔から知っている店。だ。此の和菓子屋(及びメインの商品)は亡き祖父母の記憶とリンクしており、閉店したという事実は、無性に寂しい思いを掻き立てる


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