ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」

2022年06月30日 | 映画関連

5年前の記事「シャーロック・ホームズ・シリーズのベスト10」で書いた様に、自分が初めて読んだミステリーは「金田一耕助シリーズ」のジュヴナイル版「金色の魔術師で、小学校に入る前だった。又、日本のミステリーでは無く、海外のミステリーで言えば、最初に読んだのは「シャーロック・ホームズ・シリーズ」の「まだらの紐で、小学校低学年の時だったと記憶している。共に滅茶苦茶面白く、以降、「金田一耕助シリーズ」も「シャーロック・ホームズ・シリーズ」も、全て読み漁った。「金田一耕助シリーズ」と「シャーロック・ホームズ・シリーズ」に出会わなかったら、自分はこんなにもディープなミステリー・ファンにはなっていなかったろう。

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犯罪捜査コンサルタント助手若宮潤一岩田剛典氏)は、資産家から娘の誘拐未遂事件の犯人捜査を依頼されるが、其れから間も無く、資産家は謎の死を遂げる。若宮とコンサルタントの誉獅子雄ディーン・フジオカ氏)は、莫大遺産遺して亡くなった資産家の死と誘拐事件捜査の瀬戸内海の島を訪れる。周囲から孤立した其の島には、人を襲う魔犬の伝説が在った。
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2019年にフジテレビ系列で放送された「シャーロック アントールドストーリーズ」は、タイトルに在る様に「『シャーロック・ホームズ・シリーズ』を原案とし、舞台を現代の東京に置き換えた、一話完結式の連続ドラマ作品。」で在る。岩田氏演じる若宮が助手のJ・H・ワトスン役で、ディーン氏演じる誉は探偵シャーロック・ホームズ役だ。今回観て来た「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」は、「シャーロック アントールドストーリーズ」の映画版。

「シャーロック・ホームズ・シリーズ」には、「バスカヴィル家の犬」という作品が在る。シリーズでは数少ない長編小説(4作のみ)の内の1つだが、「シャーロック・ホームズ・シリーズ」では自分が一番好きな作品。“巨大な魔犬”が登場するホラー的要素の強い内容だが、「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」は此の作品を題材としている。

大好きな作品を題材にしていると在って、期待して観に行った。が、見終わっての感想は期待外れ。という物。

何が駄目って、「非現実的な設定」と言うか、「余りにも御都合主義な設定」が多い事。ネタバレになるので詳しくは書かないけれど、「赤ちゃんだった子と20年振り詰まり、其れ以降は全く会っていない。)に偶然街中で会った際、大人になった其の子の目を見た“だけ”で、20年前の赤ちゃんだという事を確信した。」、「“日本国内”で狂犬病にて死亡する者が登場するのだけれど、狂犬病に罹患したプロセスが、余りにも非現実的。」、「赤ん坊が誘拐されるタイミングが、余りにも御都合主義。」、「或る人物が凍死させられるのだけれど、『そんなに上手く凍死させられる物かなあ?』と疑問を感じてしまう。」、「或る人物が死ぬ瞬間を、誉達が見てしまう偶然性。」、「真犯人が判った直後に、余りにもタイミング良く大地震が発生する。」等、非現実的な設定&余りにも御都合主義な設定がこうも多いと、はっきり言って白けてしまう。

連続殺人事件の真犯人と目していた人物が、そうじゃ無かった事は意外だったけれど、“別の事件”の犯人だった事には、「成る程。」という思い。でも、全体的に言えば、サプライズに薄い作品だった。

総合評価は、星3つとする。


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