ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

積極性の勝利

2008年11月02日 | スポーツ関連
ジャイアンツにとっては、6年振りの日本シリーズ。「ジャイアンツ・ファンの一人として、生観戦しない訳にはいかない。」と昨日、東京ドームでの初戦に臨んだ。

日本球界での最大の御祭りという事も在って、グラウンドに集まる解説者等の顔触れが凄い。基本的にミーハーなので写真を撮り捲ったのだが、如何せん所有しているデジカメが旧式な為にシャッター・チャンスを取り逃したり、ブレてしまったりと散々な出来栄え。今迄此処にアップした画像の中で最悪のレベルとなってしまったが、消し去ってしまうのも勿体無いので使う事にした。「何が何だか判らない。」というクレームが出そうだが・・・。

“草魂”のおっちゃん


“ヤッターマン”
向って一番左は「非常に慎み深い事から多くの野球ファンに愛されている(?)“デーブ”」、その隣は関本四十四氏。そして一番右が“ヤッターマン”。


“せんだみつお二世”
背広姿の3人。向って一番左は長嶋Jr.、その隣が与田剛氏。一番右は“せんだみつお二世”。


“肩身が狭そうだった前監督”
向って右側は大野豊氏。左側の“肩身が狭そうだった前監督”がグラウンドに現れると、客席から「昨年とほぼ同じ戦力なのに、昨年の5位から今年は優勝ってどういう事?監督が酷過ぎたとしか思えない。」という囁き声が上がっていた。ライオンズの選手達も余り近寄って来ず、気の毒な程だった。


“ジャイアンツ親父”
向って右側の黒江透修ヘッドコーチと話し込んでいた“ジャイアンツ親父”。左脇下には丸まったスポーツ紙を挟んでいたが、日曜の競馬予想の為か?


“一匹狼”
のっしのっしと歩くその姿は、存在感充分!


“日本球界のプリンス”
今回載せた写真の中で、これが一番酷い出来栄え。専用出口から“日本球界のプリンス”が登場するという事で、多くのギャラリーが待ち受けていた。ドアが開くと同時に関係者に囲まれたプリンスが登場するも、猛ダッシュで放送ブースへと走り去り、混雑の中で撮れたのはプリンスの後頭部だけ。実物は、想像以上のイケメンだった。


写真には撮れなかったが、他にも谷繁元信選手や新浦壽夫氏、江川卓氏(関係者通路からでは無く、一般通路からこそっと登場。「あれ?江川だ!」と周りが気付いた時には、すすすっと放送ブースに消えていた。もっと堂々と入れば良い物を。)の姿が。

【試合前のジャイアンツ選手達】


原辰徳渡辺久信両監督】
試合前、リラックスしている渡辺監督に対し、原監督にはやや緊張感が窺えた。


肝心な試合は、「1対2」でライオンズが勝利を収めた。点数だけ見ると接戦という感じだろうが、試合内容はジャイアンツの完敗と言える。6安打放ったライオンズに対し、ジャイアンツはたった2安打。これじゃあ、ジャイアンツが勝てる訳も無い。

ジャイアンツの先発は上原浩治投手、ライオンズは涌井秀章投手。上原投手は、7回を投げて5安打2失点。数字だけ見ると先発投手として合格点を与えられるのだろうが、内容が良くない。4回裏に味方がやっと1点を先取したというのに、直後の5回表の先頭バッターにあっさりとソロホームランを浴び、同点にしてしまう。「名投手は味方が点を取ってくれた直後に、相手に点を与えないもの。」と堀内恒夫氏が良く語っているが、点を取って「さあ、これからだ!」と勢い込む自チームの選手達に、冷や水をぶっ掛ける様なソロホームランだった。更に悪い事に、6回表にも2アウトから上原投手はソロホームランを喫してしまう。球質の軽さなのだろうか、元々一発を食らうケースの多い上原投手だが、昨日も大事な場面での失投。上記した様に“普通の投手”ならば合格点の内容だけれども、超一流の投手と認めているだけに敢えて上原投手には厳しい事を書かせて貰った。

それに対して涌井投手は、素晴らしい投球。内外角&高低を巧みに投げ分け、最終的に外角低めの球を引っ掛けさせてゴロにさせるケースが殆ど。8回を投げ切って、食らったのは僅か1安打。その1安打もバットで擦った様なポテンヒットで、ジャイアンツ打線が真っ芯で捕らえた打球は皆無ジャイアンツ打線は“実質的に”、ノーヒットノーランを食らったと言っても良い。それ程見事な投球だった。

ジャイアンツは敗れたものの、原采配に問題は無かったと思っている。問題はジャイアンツ打線。素人目からすると「ジャイアンツの打撃陣には“待球指令”、即ち相手投手の球を出来るだけ見て、球数を放らせるという指令」が打撃コーチから出ていた様に感じる。ファースト・ストライクをあっさりと見逃すケースが、非常に目に付いたからだ。確かにスタミナやコントロールに不安の在る投手に対しては、この待球指令が効果を発揮する事だろう。しかし涌井投手に対して、果たしてこの戦略が適切だったか?自分は「」と言いたい。彼の様な一流投手の場合、待球指令は相手の思う壺。ズバズバっとストライクを取り、最後はストライ・ゾーンからボール・ゾーンへと逃げる球で打ち取れるからだ。坂本勇人選手は、この典型的なパターンで打ち取られていた。

それとは反対に、ライオンズ打線は積極的な打撃。それが故に三振も目立ったが、このチームはレギュラー・シーズンから、三振を恐れない積極的な打撃を心掛けていた。それで優勝を勝ち取ったのだから、そのスタイルは変えないという事なのだろう。昨日の試合は、打撃陣の積極性の違いが明暗を分けたと思う。

初戦を落としたものの、ジャイアンツとライオンズの総合力に、それ程違いが在るとは感じなかった。ジャイアンツで言えば、上原投手の後に投げた越智大祐西村健太朗両投手がライオンズ打線をしっかり抑え、今後も使える事が判ったし。これだけ見事に完敗を喫すると、ジャイアンツに後遺症も無いだろう。

勝負は時の運なれど、両チームが普通に闘えば、どっちが日本一になるにせよ「4勝2敗」という線になるのではないか。重要なのは、今日の第2戦。ジャイアンツの先発は高橋尚成投手だろう。クライマックスシリーズでは好投を見せた彼だが、「此処一番に弱い。」という印象を完全払拭するには到っていない。彼が今日の試合で好投し、ジャイアンツが勝利を収めれば良いが、万が一負ける事になると、若い選手が多いライオンズだけに勢いに乗ってしまう可能性大。その場合は、ライオンズが「4勝1敗」で日本一というケースも充分在り得よう。それだけ、今日の試合は重要だと思う。

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3 コメント

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Unknown (toshi16)
2008-11-02 06:53:53
今年の日本シリーズは、巨人対西武。
かつての黄金カードが復活した形になりますね。
両チームの監督は、かつて黄金カードと呼ばれたころの4番とエース。

いまさら説明する必要もないですが、
巨人が原辰徳監督
西武が渡辺久信監督。

思えば、両者は似ているところがあります。

ONの後継者を約束され入団したことから、常にONと比較され酷評され続けた原。
右のエースを約束されながら、絶対的な左のエース工藤がいたため、ガラスのエースと酷評された久信。

長年、巨人に貢献しながらも引退間際はFA移籍の落合に定位置を奪われ、自分の代打に監督の息子告げられる等、寂しすぎる扱いを受けた原。
長年、主力投手として貢献しながらも、西武で現役を引退できなかった久信。

両監督の現役時代は、間違いなく華々しい実績を残しているが、その割に過小評価されているのではという、個人的な感想があります。
監督として、その評価を覆して欲しいとも思うのです。

でも、どちらも優勝と言う訳には行きませんから、監督として日本一の経験がまだ無い久信が率いる西武を応援します。
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いいですね! (赤い三角定規)
2008-11-02 11:30:10
生観戦良いですネ^^。

>プリンス

スーツの似合わぬ人だと思いました^^;。

>江川

直接知る人によると、非常に謙虚で礼儀正しい人だそうです。傲慢な青年というイメージがあったので、イメージとのギャップに本当に驚いたとか。私もそれを聞いて、何度も「え?あの江川が?」と何度も訊いてしまいました^^;。

>伊東さん

初監督初年度日本一ということを皆忘れたのか…。
囁かれていた人間関係のもつれ説、本当なんでしょう…。
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>赤い三角定規様 (giants-55)
2008-11-02 14:40:46
書き込み有難う御座いました。

現役のみならず、野球に関わった人達はやはりユニフォームが一番似合いますね。でも生ダルビッシュは、下手なモデルも敵わない程の格好良さでした。

江川氏は周りが騒ぐ迄、全くその存在が判りませんでした。背中を丸めて、こそこそっと入って行ったのも在るのでしょうが(笑)。

初年度は判らないのですが、少なくとも昨年度に関しては、伊東前監督と選手達の間に大きな溝が出来ていたのは確かの様ですね。マスメディア(スポーツ関係)に従事する知人が語っていたので、まず間違い無い話だと思います。

それにしても試合前の渡辺監督の、何とも泰然自若とした事か。何年も監督業を務めているかの様な感じさえしました。選手としての晩年、共に苦しい思いをした原選手と渡辺選手。しかし最後迄ジャイアンツに留まった原選手に対し、ライオンズから異国の地に渡り、選手としてだけでは無く指導者としても苦労した渡辺選手。その違いが、落合監督に似た“監督としての不気味さ”を渡辺監督に感じてしまうのかもしれません。
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