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「救急搬送迅速化 鎌倉市がアプリを試験導入 実証実験へ」(7月27日、NHKニュースサイト)
救急車が患者を搬送する際、搬送先の病院を捜すのに時間が掛かる事から、神奈川県鎌倉市は、患者の容体等のデータを周囲の病院に一斉に送信出来るアプリを試験的に導入し、実証実験を行う事になりました。
鎌倉市は今月、医師会やアプリを開発した会社と、実証実験を行う為の協定を結びました。
救急隊員が、アプリをダウンロードしたスマートフォン等に向かって、患者の症状を話すと、音声が文字に変換される他、救急車のモニターを撮影すると、心拍数や呼吸の状態等が自動的にデータ化されます。
此の情報を周辺の病院に一斉に送信する事で、病院側が患者を受け容れられるかどうか判断出来るという事で、此れ迄の電話での遣り取りに比べて、時間が短縮出来ると期待されています。
鎌倉市では、通報を受けてから患者が病院に入る迄に平均して36分程掛かっているという事で、市消防本部の高木守消防長は、「作業をし乍ら、口頭で情報を記録する事が出来、患部の映像を送る事も出来る。搬送先が決まる迄の時間を短縮出来れば、救急対応全般を迅速化出来ると期待している。」と話していました。
市等では、来月から来年3月迄アプリを試験的に使用した後、本格的に導入するかどうか検討するという事です。
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救急患者の搬送先が見付からないケースを「救急搬送困難事案」と呼ぶが、「そういう“救急盥回し”によって、“救える命”が救えなかった。」という話は、以前から何度か見聞していた。
新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大して行く中、読売新聞が「11都府県の県庁所在地と政令市の15消防本部(東京消防庁含む)に付いて、今年の1月の救急搬送発生件数を調べた。」所、前年同期比で2.3倍に増えていたと言う。「千葉市では1月上旬、自宅で転倒した70歳代男性が搬送時に27の病院から断られ、通報から3時間9分後に病院に到着したケースも在った。(彼はコロナ感染していなかった。)」というのだから、救急搬送の意味が無いだろう。
新型コロナウイルス感染症の大流行という不測の事態により、救急搬送の現場が混乱を来してしまうのは止むを得ない面が在るとは思うけれど、救急対応全般を迅速化する術が在るのならば、可能な限り導入し、救える命を確実に救って欲しい。そういう意味では、今回の実証実験が成功する事を祈っている。
又、救急車及び病院サイド双方に、AIを活用した“振り分けシステム”の様な、より効率化が図れる物が組み込まれていると良いなと。自分の様な素人が思い付く事だから、既に組み込まれているとは思うが。
今朝のニュースでは昨日、通報から8時間後に50km離れた病院に入院した事例があったとの事。
私自身心臓発作で何度か救急車のお世話になっているので、他人事とは思えません。
救急車の中で出来る処置には限界があるので、とりあえず直近の救急病院に運び、応急処置をしながら最終受け入れ病院を探す、というような連携システムが出来ないものでしょうかね。
「父が急病で救急車にて搬送され、命を救って貰った。」という経験が在りますので、救急隊員の方々には、心から敬意を持っております。
コロナウイルス感染症の観戦急拡大により、関東圏では“本来入院させるべきレヴェルの感染者”の搬送先が見付からず、自宅療養とされている方が、尋常では無い人数になっている様ですね。搬送先が決まっても、悠々遊様が書かれている様な、本来だったら在り得ない様な長距離の場所というのも珍しく無いとか。
「誰が首相を務めていても、こんな未曽有な状況で取れる対策は大差無い。」と現政権を擁護する声も在ります。確かに、昨年の段階だったら、其れは言えたでしょう。でも、国内での感染が確認されてから2年目を迎え、「我欲の為だけに、オリンピック開催を断行した。」事は、今回の観戦急拡大に少なからずの影響を与えているとしか思えないし、そうなると、現政権を“無条件”で擁護する人達には、大きな違和感を覚えます。
「感染拡大させない為には、早くワクチン接種をしろ!」という感じの現政権ですが、少なくとも自分は受けたくても、未だ順番が回って来ない。最大限の注意を払っているけれど、其れでも現状では感染してもおかしくない。「感染したら、一定レヴェルで無い限り、自宅療養しろ!」と言い出した現政府。其れで多くが亡くなっても、無能な首相は何とかの一つ覚えで「問題在りません。」と言う事でしょう。