iPod のハードウェア認識を調査

2009-08-08 00:32:20 | iPhone, iPod & iTunes
この記事の内容は筆者所有の iPod nano 4G (1.0.3) と数台のマシンにおいて確認したものであり、すべての iPod の動作を保障するものではありません。

iTunes がインストールされているマシンの場合

iPod はマシンに接続すると以下のように認識される。専用ドライバを用いて USB 大容量記憶装置デバイスを扱っていることがわかる。



iTunes の iPod 設定画面において "Enable disk use" のチェックを外すことで、汎用ボリュームの機能を無効にすることができるが、この処理は常に iTunes.exe を経由して行われるため、iTunes を起動し、iPod との通信を終えるまで汎用ボリュームは無効にならない。"Open iTunes when this iPod is attached" を無効にして iPod の接続と iTunes の起動を自動連携させていないユーザは注意されたし。また "Manually manage music and videos" を有効にすると iTunes 起動直後の同期を無効化できるが、同時に "Enable disk use" も有効となる。この場合も注意が必要である。というわけで以下はディスクを無効化している場合の iPod の認識状態である。iTunes との同期が終わると汎用ボリュームは削除される。



ハードウェアを取り外したときの挙動も少々変わっている。通常の USB 大容量記憶装置デバイスは取り外しと同時に認識されなくなるが、Apple の専用ドライバは iPod を完全に切断せず "取り外し中" の状態にしておくらしい。ハードウェアとしてはまだ認識されているため、給電は継続されている。



つまるところ iPod の給電には専用ドライバが一役買っているようで、これを完全にストップさせるにはドライバそのものを停止させる必要があるようだ。下記の状態になって初めて iPod は OS から切断される。何かと問題になっている iPod の充電であるが、結局はソフトウェア的に制御されていることになる。



iTunes がインストールされていないマシンの場合

"Enable disk use" の設定にかかわらず、汎用ボリュームを持つ USB 大容量記憶装置デバイスとして扱われる(この設定は iPod 側に記録されていると思ったが、そうではないらしい)。また当然のことながら専用ドライバは存在せず、USB 大容量記憶装置デバイス以下のいずれかを停止させるとハードウェアそのものが切断され、給電もストップする。逆にいえば、iTunes がインストールされていなくてもマシンに繋げば充電は可能ということ。



iTunes における iPod nano の設定

現在の設定はこんな感じ。Last.fm にスクローブルしているので自動連携は必須。ディスクは外部ストレージとして使用する予定はないので無効。






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