iPod が充電できない?!

2009-08-07 08:37:10 | iPhone, iPod & iTunes
セルフパワーの USB ハブを購入し「これで手軽に iPod を充電できるぞ」と思ったのも束の間、マシンが起動していないときは、iPod が充電されていないことに気付きました。ポート当たりの出力電流はバスパワー規格と同じ 500mA のはず。「こはいかなる事ぞ」とばかりにネットを検索してみると iPod の充電機能には一癖も二癖もあることが発覚。原因と解決方法はソフトウェアとハードウェアの両面から追求する必要がありそうです。

まず我が家の環境において、マシンを起動せずに充電できるのはプロテック製の CP00541050J という USB AC アダプターを使った場合のみ(現在は販売終了。仕様やデザインが同じ PAC-1200 が後継機種?)。ケーブルは純正以外にセリアという百均の充電/通信ケーブルも試しましたが問題なし。同じケーブルをセルフパワーの USB ハブに繋いだときは前述の通り。定格出力に違いはあるものの(USB AC アダプターは 800mA)、少なくとも iPod nano においては 500mA あれば十分と思われ、これが直接の原因となることはないでしょう。他の機器では同じく百均で購入したシガーソケット USB アダプタに同ケーブルを用いて接続しましたが、やはり充電はできませんでした(出力電流は不明)。

真っ先に思い当たるのは iPod に対して何らかの制御信号が送られているのではないかということ。iPod 側の端子は多数のピンを持っていますが、USB には四本しかなく、まずはこれらを調べることで手がかりが得られそうです(ネットでは USB の仕様書も入手できますが、そこまで深入りする必要はないでしょう)。USB のコネクタは電源 VSUB と接地 GND 及び二本の信号線 Data(+)、Data(-) で構成されています。バスパワーは VSUB と GND 間に約 5V が供給される仕組みです。単にこれを受けるだけであれば給電側に依存して充電が出来たり出来なかったりすることはないはずですし、やはり信号線が何らかの役割を果たしていると考えるのが妥当でしょう。

ネットでこれについて詳しく調査している方のページが幾つか見つかりました。予想通り信号線にちょっとした細工を加え、通常では充電できない接続でも充電が可能なようにしているようです。これはパルス制御ではなく、二本の信号線に定電位を与えるだけで実現できるとのこと。早速アナログテスタを使って USB AC アダプタの信号線の電位を測ってみたところ、Data(+) が約2.5V、Data(-) が約1.0V でした。iPod がホストに接続されていると認識できるよう、こっそり信号線に電圧を供給していたんですね。これで大方疑問が解けました。おそらくは USB ハブやシガーソケット USB アダプタあるいはケーブルのどちらかで信号線の加工をすれば iPod を充電できるようになると思われます。「近いうち百均のケーブルで試してみようかな」といったところで今回はお開きに・・・(笑)。




最新の画像もっと見る