Dokken:
Don Dokken - Vocal
George Lynch - Guitar
Jeff Pilson - Bass
Mick Brown - Drum
初めてギターを手にして最初に憧れの存在となったギタリストが George Lynch なんですよね。ロクに弾けもしないのに一生懸命 "Kiss Of Death" のリフを練習していました(笑)。高速で刻まれるルート音、吼えるピッキング・ハーモニクス、個人的には HM/HR ギター史に残る名リフなんじゃないかって思っています(笑)。そんな "Kiss Of Death" で幕を開ける最強のギター・アルバムが Dokken の四枚目となる "Back For The Attack" です。前作 "Under Lock And Key" と並び、それこそ何回聴いたかわからないって感じで、レコードだったらすでに擦り切れていたでしょうね。当時は George のギター以外は一切耳に入ってきませんでしたが、落ち着いて聴いてみるとメロディアスなヴォーカル・ラインが際立っていることに気付かされます。何かと犬猿の仲が取り沙汰される George と Don でしたが、二人のハードな面とソフトな面の融合はやはり見事だったんですね。一曲残らず全部好きなアルバムですが、唄メロとしては "Dream Warriors" が秀逸だと思います。ギターはいわずもがな、隙などありませぬ!
George のプレイは今でも大好きですが、正直、最近の彼が目指している音楽性は???って感じです(笑)。Dokken 時代の曲も含めた Lynch Mob のセルフ・カヴァー・アルバム "REvolution" では本作の "Kiss Of Death" も取り上げていましたが、もう完全に別の曲と化していました。今の George に思い入れがあるわけではないのでそれほど落胆はしませんでしたが、やっぱりメロディアスな楽曲で見せる切れ味鋭いカミソリ・ギターはカッコよかったなぁ・・・。
そんなファンの気持ちを察したのかはわかりませんが、ビックリするような有名ミュージシャンと組んで、新しいバンドを結成する計画があるそうです。雑誌のインタヴューで本人が口にしていたので実現の可能性は高いと思いますが、聞いて驚くなかれ! ベースには Van Halen の Michael Anthony、ドラムには Cozy 亡き今、『渡り鳥』の名を継ぐ Tommy Aldridge、そしてヴォーカルには何と! 元 Skid Row の Sebastian Bach だそうです。スゴイでしょ? 誰が何と言おうと私にとってはスゴいんです(笑)。弥が上にも期待は高まりますなぁ! でもこのメンツでモダン・ヘヴィやられたら流石に凹むよ、ジョージ(笑)。
名盤はいつの時代も色褪せないですよね。George の独特のタイム感覚、タメのあるフレージングがとても好きでした。全然教科書通りじゃなくて、譜割りなんかもキッチリしていないところが逆に格好良かったりして。だからソロとかスゴくコピーしにくいんですよね(笑)。前作は Don's Dokken、本作は George's Dokken の最高傑作だと思います。
ノーラム好きの私としては、Donのソロが好きです。押し引きが程よくて。
Don のソロもかなり好きですよ~。ヴォーカルをメインに据えたアレンジは "Under Lock And Key" に近い感じですよね。すごく洗練されていて聞きやすいアルバムだと思います。John のプレイも彼らしいフレーズが満載ですよね~。