デビューから25年が経過した現在も第一線でロック・シーンをリードし続ける U2 が 1987年にリリースした名盤中の名盤。アイルランド出身のロック・バンドが名実共に世界の頂点に登りつめた瞬間であり、これまでの U2 の集大成ともいうべきアルバムです。The Edge のディレイの効いた切れ味鋭いカッティングは U2 サウンドの核となり、魂ほとばしる Bono のヴォーカルは聴く者の心を打ちます。深遠な世界観を描きつつも、一般のリスナーにアピールする音楽性は筆舌に尽し難く、特にシングル・カットされたオープニングからの三曲はいずれも素晴らしい出来で、それに違わぬヒットを記録しました。またタイトルをモチーフとしたモノクロのジャケットも印象的で、荒涼な大地をバックに立つ四人の姿は想像力をかき立てる見事な構図です。本作で一旦は完成を見た U2 サウンドは更なる成長を目指し、"Achtung Baby" 以降、エレクトロニクスとの融合という新たなる世界へ踏み出すことになります。当時の私はその変化についていけず、以後長い間、U2 から遠ざかってしまうのでした。
デビューから25年が経過した現在も第一線でロック・シーンをリードし続ける U2 が 1987年にリリースした名盤中の名盤。アイルランド出身のロック・バンドが名実共に世界の頂点に登りつめた瞬間であり、これまでの U2 の集大成ともいうべきアルバムです。The Edge のディレイの効いた切れ味鋭いカッティングは U2 サウンドの核となり、魂ほとばしる Bono のヴォーカルは聴く者の心を打ちます。深遠な世界観を描きつつも、一般のリスナーにアピールする音楽性は筆舌に尽し難く、特にシングル・カットされたオープニングからの三曲はいずれも素晴らしい出来で、それに違わぬヒットを記録しました。またタイトルをモチーフとしたモノクロのジャケットも印象的で、荒涼な大地をバックに立つ四人の姿は想像力をかき立てる見事な構図です。本作で一旦は完成を見た U2 サウンドは更なる成長を目指し、"Achtung Baby" 以降、エレクトロニクスとの融合という新たなる世界へ踏み出すことになります。当時の私はその変化についていけず、以後長い間、U2 から遠ざかってしまうのでした。